【PC350 SE】ゲーミングヘッドセット レビュー

2017年9月22日

大口径密閉式スピーカーを採用した、ゲーミングヘッドセットのPC 350 Special Edition 2015。
今回のはプロフェッショナルゲーマーのために設計されたという、このヘッドセットをレビューします。

ポイント

PC 350 SEの特長

EARテクノロジ
立体的な音像認知を実現する、ゼンハイザーの技術です。
大口径密閉式
周囲の騒音の影響を受けにくいため、ゲームに集中できます。
良好なマイク
声を聴き取りやすくする、大型ノイズキャンセリングマイク採用です。

商品説明

参考記事:PC350 EARテクノロジ搭載のヘッドセットレビュー


これまで使用していたPC 350と同等の機種を希望したため、用意したのがこのPC 350 SEです。


ただ購入時には国内流通が終了しており、簡易パッケージの並行輸入品しか見つかりませんでした。


パッケージの背面です。


日本語での表記は一切ありません。


パッケージを開梱すると、このようにヘッドセットが収納されています。


使用上の注意や、保証に関する記載です。


商品内容はヘッドセット本体と、変換ケーブルの2点のみです。
簡易パッケージのためか、取扱い説明書すら見当たりません。


ヘッドセットはこのように折りたたむことができます。


ヘッドセットを立ち上げた状態です。


マイクおよびケーブルともに、脱着式ではありません。


マイクブームは可動式になっており、使用時にはこのように動かします。


マイクブームを一定以上稼働させることで、マイクが有効になる設計です。


ヘッドセットの外観です。


マイクの有効無効は「カチッ」と音が鳴るため、感触や耳で判別できます。


アームの一部には柔らかい素材が採用されていますが、位置を固定する機能は微妙です。


復元力が高く一定位置に留まらないため、すぐに元通りになってしまうのです。
そのため、意図しないマイクへの衝撃を逃がす役割しか期待できません。


マイクの外側部分です。


マイクの内側部分です。

ブラックとオレンジの配色のため、結構目を惹きます。
見方によっては昆虫と勘違いしそうなので、どちらかといえば苦手なデザインです。


ヘッドセットの左側です。


イヤーカップはガンメタルのプラスチック製になっており、高級感はありません。


左右の判別はマイクの有無で行えるとは思いますが、ヘッドバンドの根元でも確認できます。

 
ヘッドバンドはもちろん伸縮に対応しています。


ヘッドバンドの上部には、メーカーロゴが印刷されています。


イヤーパッドとヘッドバンドは、同じ素材が使われているようです。


ヘッドセットの右側です。


下部にボリュームコントロールを搭載しており、ゲーム中の音量変更が容易です。


イヤーパッドの厚みは充分ですが、他社製品に比べると固めの感触です。


イヤーパッドの大きさは問題なく、耳をすっぽり包み込んでくれます。


ケーブルを含めたヘッドセットの外観です。


ケーブルの先端は3極になっており、この状態でパソコンと接続が可能です。


ケーブルの途中にコントローラーのようなものがありますが、あくまでも形だけです。


3極に対応していないデバイスとの接続時には、付属の4曲変換ケーブルを利用します。


今回のゲーミングヘッドセットPC 350 SEの重量は、ケーブル抜きで約258gでした。

仕様比較

よく使用されているゲーミングヘッドセットの仕様を、価格順にならべた表です。

インピーダンスを除けば、PC 350=PC 350 SE=GAME BLACKの仕様は全く同一。
もし仮に性能が同じだとすれば、安価なPC 350 SEの選択肢もあり得そうです。

 
PC 350
PC 350 SE
GAME ONE
GAME ZERO
種類密閉型密閉型開放型密閉型
カラーブラックガンメタルブラック / ホワイト
ヘッドホン周波数特性10 Hz - 26,000 Hz15 Hz - 28,000 Hz10 Hz - 26,000 Hz
ヘッドホン音圧最大108dB最大116dB最大108dB
インピーダンス150Ω50Ω50Ω
マイクロフォンノイズキャンセリング
マイク感度-38dBV/Pa
マイク周波数特性50 Hz - 16,000 Hz
ケーブル長3m3m / 1.2m
コネクタ3.5mm × 23.5mm × 2 / 3.5mm × 1
重量305g312g300g312g
メーカー保証2年

ボイスサンプル

Sound Blaster ZxRの設定

Noise Reductionなし


Noise Reductionあり


使用感

外観や機能など

PC 350に比べて外観がリニューアルされ、一部仕様も見直された後継モデルです。
外観は変更されたものの基本的な構造は維持されているため、買い替えに抵抗感は不要です。

PC 350との機能面で大きく違う点は、マイクミュートと音量調整に関する機能が追加された点。
インラインコントローラーが撤廃され、左右のヘッドセットに統合されたため大変便利です。

インラインコントローラーは手で位置を探る必要があるため、咄嗟の操作には対応できません。
その点PC 350 SEならマイクを立ち上げるとミュート、右のダイヤルを回せば音量調整が行えます。

スピーカーについて

ゲーミングヘッドセットというジャンルを突き詰めた、高音過多の音質です。

ドンシャリと表現されるデバイスは多いですが、このPC 350 SEはまさにスカシャリ
低音はスカスカでありながら、高音は極めてシャリつき耳に突き刺さる特性を備えています。

気になる定位は優秀とは言えないもの良好な部類で、方向よりも距離が正確な印象。
どちらかと言えば方向を重視したいところですが、定位全体では合格できる水準です。

ちなみにイヤーパッドの厚みはあるものの硬く、フィット感は今一歩。
環境によっては耳に少し隙間ができるため、大音量の環境下では音漏れが起きるかもしれません。

マイクについて

公式で「周囲の大きな雑音をシャットアウト」を謳っているとおり、優秀な性能を発揮。
大型ノイズキャンセリングマイクの指向性も相まって、不要な環境音を拾いません。

また他社製品に比べてノイズが少なく、マイクブーストをかけても充分耐えられる範囲。
マイクアンプを利用して音量を調整すれば、ほぼノイズのない環境を構築できるでしょう。

さらにマイクの音質も高音質だといえ、ボイスチャットの頻度が多い環境下に適合。
このヘッドセットなら、「聞こえ難い」と指摘されることはまずないと考えます。

そのほか見逃せないのは、マイクのミュートが簡単に行えるようになった点。
有効/無効が手の感触と音で判別できるため、素早くかつ確実に咄嗟の消音化が行えます。

まとめ

  • 一般利用を切り捨て、ゲーミングに特化した音質特性
  • 良好なボイスチャットが行える、高性能なマイク搭載
  • 手元でマイクミュートはもちろん、音量調整も行える
  • 全体的に高音が強く、聞き疲れしやすい
  • イヤーパッドとヘッドバンドのクッションが固め
  • ほぼ金属の部分がなく、耐久性に不安

 
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