これまでのシリーズに比べて比較的高い動作環境を要求するため、敷居が高いモンスターハンターワイルズ。
今回の記事ではこの「モンハンワイルズ」にLossless Scalingを使用して、fpsを向上する方法を解説します。
Lossless Scalingの事前設定
前提として、この記事で解説しているような図にする場合は「Lossless Scalingのβ化」を確認してください。
Lossless Scalingはベースフレームレートを指定の倍率で引き上げ、滑らかなプレイを実現してくれます。
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【Lossless Scaling】ベータテストの参加方法【LSFG】
フレーム生成によりフレームレートを向上できるため、モンハンワイルズで注目されているLossless Scaling。
今回の記事ではこの「Lossless Scaling」のβテストに参加する方法と、LSFG 3.0の変更点について解説します。続きを見る
モンハンワイルズ側の設定
Lossless Scalingを利用する際、事前に設定する「モンハンワイルズ側の設定」をまとめました。
モンハンワイルズ側の設定
- 可能であればマルチディスプレイ環境を避け「シングルディスプレイ」でプレイする
- NVIDIAコントロールパネルで低遅延モードを「オン」か「ウルトラ」にする
(またはAMDソフトウェアのAMD Radeon Anti-Lagを「有効」にする) - 起動中の不要なソフト、とくにオーバーレイに関連するソフトを「オフ」にする
ディスプレイ設定
ディスプレイ設定 | おすすめ設定 |
---|---|
出力ディスプレイ設定 | メインディスプレイを指定 |
スクリーンモード設定 | ボーダーレスウィンドウ / ウィンドウ |
解像度の設定 | メインディスプレイの最大解像度 |
アスペクト比の設定 | 自動設定 |
ウルトラワイド時のUI位置補正 | 0 |
フレームレート | 最低限確保可能なフレームレート (ゲーム中この値を下回るべきではない) |
フレームレートの無制限設定 | OFF |
カットシーンのフレームレート | OFF |
非アクティブ時のフレームレート | OFF |
HDR出力設定 | 自動的に有効 |
画面の明るさ調整 | 任意 |
垂直同期 | 無効 |
NVIDIA Reflex 低遅延モード | 無効 |
グラフィック設定
グラフィック設定 | おすすめ設定 |
---|---|
グラフィックプリセット | 任意 |
アップスケーリング(超解像技術) | NVIDIA DLSS / AMD FSR 3 |
フレーム生成 | OFF(Lossless Scaling側で行う) 最低fpsが稼げない場合はON? |
アップスケーリングモード | 任意 |
アップスケールシャープネス | 0.50(デフォルト) |
アンチエイリアス | OFF |
レンダリングスケール | 100 |
テクスチャ品質 | 以下任意 |
テクスチャフィルタリング品質 | - |
メッシュ品質 | - |
毛皮の描画品質 | - |
空・雲の描画品質 | - |
草木の描画品質 | - |
Lossless Scalingのおすすめ設定
Lossless Scalingの「おすすめ設定」をまとめました。
ただしこれらのおすすめ設定は、今後の検証により変更していく可能性があります。
Lossless Scalingの使い方は設定を終えたうえで、右上の「フレーム開始」から対象を指定します。
またはデフォルトの場合、ホットキー「Ctrl + Alt + S」でLossless Scalingを有効化することもできます。
Lossless Scaling | デフォルト(導入時) | おすすめ設定 |
---|---|---|
フレーム生成 | OFF | LSFG 3.0 |
モード(フレーム生成欄) | - | 固定倍(Fixed) |
倍率 | - | 2 / 3 / 4 |
フロースケール | - | 100 (重い場合は50や25に) |
タイプ(スケーリング欄) | OFF | OFF LS1(解像度を下げる場合) |
シャープネス | - | 1 |
パフォーマンス | - | ON |
モード(スケーリング欄) | 自動モード / アスペクト比 | 自動モード / アスペクト比 |
キャプチャAPI | DXGI | DXGI |
ターゲットキュー | 1 | 1 |
マウスの移動範囲をウィンドウ内に設定する | ON | ON(任意) |
カーソルの速度を調整 | OFF | OFF |
カーソルを非表示にする | OFF | OFF |
カーソルを拡大 | OFF | OFF |
Vsyncモード | デフォルト | オフ(ティアリングを許可) |
フレームの最大レンテンシ | 3 | 1 |
HDR対応 | OFF | 任意:環境に応じて |
G-Syncサポート | ON | 任意:環境に応じて |
FPSを表示 | ON | ON |
使用するGPU | 自動モード | 自動モード |
出力先ディスプレイ | オート | メインディスプレイ |
クロップ入力 | 全て0 | 全て0 |
マルチディスプレイモード | OFF | OFF (複数導入時はON) |
追加で設定から「管理者権限でアプリを起動する」を有効にすると、動作がより安定する可能性があります。
Lossless Scalingのポイント
Lossless Scalingを使用するうえで意識すべき、挙動や設定に関する「ポイント」についてまとめました。
下記で挙げる「画質」とはグラフィックの品質のほか、チラつきやカクつきを含む映像の破綻を意味します。
Lossless Scalingのポイント
- ベースとなるフレームレートは、高ければ高いほど発生する遅延と画質低下が抑制される
- 選択すべきフレーム生成のTypeは「LSFG 3.0」を指定する(今後更新されたら最新版に)
- モードとは実質フレームレートの倍率を表す。高いほど滑らかになるが、画質が下がる
- フロースケールを下げるとGPUへの負荷が下がる反面、画質も下がる傾向にある
- スケーリングでパフォーマンスを選ぶと、画質を犠牲にフレームレートが下がりにくくなる
- Vsyncモードをオフ(ティアリングを許可)に設定すると、遅延の減少が見込める
バージョンアップ履歴
左側が記事初回公開時の「3.0.0.2」で、右側がモードに適応(Adaptive)が追加された「3.1.0.2」です。
3.1.0.2の変更点
- フレーム生成に「固定倍(Fixed)」と適応「(Adaptive)」が追加
- 固定倍(Fixed)に「倍率」が追加、Resolution scaleが「フロースケール」に名称変更
- 適応(Adaptive)有効時に「目標値(目標フレームレート)」が追加
- キャプチャに「ターゲットキュー」が追加
- 設定に「閉じるでトレイに格納」が追加
固定倍(Fixed)
整数倍数を使用する場合、実際のフレームをより頻繁に表示することで、より良い画質とパフォーマンスを維持します。ただし、出力フレームレートはベースのフレームレートに依存するため、ベースのフレームレートが不安定な場合、フレームペーシングは適応(Adaptive)モードよりも一貫性がなくなる可能性があります。
適応(Adaptive)
よりスムーズなフレームペーシングの実現のため、指定されたフレームレートを常に目標とすることで、ベースのフレームレートに依存せず、一貫した出力フレームレートを提供します。ただし、ほとんどのフレームが生成されるため、画質とパフォーマンスは固定倍(Fixed)モードより低くなる可能性があります。
フロースケール
入力フレームをダウンスケールして、低解像度でモーションフローを推定し、パフォーマンスを向上させます。処理後、フレームは元の解像度でワープされ、アップスケーリングなしで最終出力を生成します。この設定は、モーションの推定精度、特に小さく動くオブジェクト、細い線、UI要素、および同様の細部に影響を与えます。
さらに、フロースケールを下げると、画像の滑らかさが向上します。入力解像度を下げると、知覚するモーションの距離(ピクセル単位)が増え、より大きなモーション推定が向上します。
最適な滑らかさを得るには、入力解像度が1080pとなるようにスケーリングすることをお勧めします。例えば、1440pのゲーム解像度の場合はスケーリングを75%に設定し、4Kの場合は50%に設定します。
ターゲットキュー
・0
バッファなしキャプチャは、常に最新のキャプチャフレームを使用し、最小のレイテンシを実現します。ただし、GPU負荷が高い場合やベースフレームレートの上限に達していない場合、パフォーマンスが低くなる可能性があります。
・1
ターゲットフレームキューが1のバッファードキャプチャ低レイテンシを維持しながらキャプチャ性能のばらつきに対応しやすくなります。
・2
ターゲットフレームキューが2のバッファードキャプチャ。ベースフレームレートの上限に達していないか不安定で、GPU負荷が高いシナリオに最適ですが、レイテンシが高くなる可能性があります。また、FG倍率が2以下の場合に推奨されます。
フレームレートの上限値
モニターのリフレッシュレートと、フレーム生成倍率ごとのフレームレートの上限値の対照表です。
オプションの「フレームレートの上限値」を、使用するモニターと設定したい倍率に合わせて指定します。
例1:240Hzでプレイしたい ⇒ 120fps × 2倍、80fps × 3倍、60fps × 4倍
例2:120Hzでプレイしたい ⇒ 60fps × 2倍、40fps × 3倍、30fps × 4倍
重要な点は実質フレームレートが、モニターの最大リフレッシュレートを上回らないようにすることです。
画像で表すと①がベースフレームレート、②がフレーム生成による実質フレームレートです。
それぞれのフレームレートの上限値は、リフレッシュレートを倍率で割った値の端数を切り捨ててています。
また右下の検索に「任意の文字列(例:144Hz)」を入力すると、その文字が含まれる行のみ表示できます。
もし映像が乱れが発生した場合は、設定する上限値を-1して最大リフレッシュレート内に収めてください。
液晶側 | ×2 | ×3 | ×4 | ×5 | ×6 |
---|---|---|---|---|---|
60Hz | 30 | 20 | 15 | 12 | 10 |
75Hz | 37 | 25 | 18 | 15 | 12 |
100Hz | 50 | 33 | 25 | 20 | 16 |
120Hz | 60 | 40 | 30 | 24 | 20 |
144Hz | 72 | 48 | 36 | 28 | 24 |
160Hz | 80 | 53 | 40 | 32 | 26 |
165Hz | 82 | 55 | 41 | 33 | 27 |
180Hz | 90 | 60 | 45 | 36 | 30 |
200Hz | 100 | 66 | 50 | 40 | 33 |
240Hz | 120 | 80 | 60 | 48 | 40 |
260Hz | 130 | 86 | 65 | 52 | 43 |
280Hz | 140 | 93 | 70 | 56 | 46 |
360Hz | 180 | 120 | 90 | 72 | 60 |
リフレッシュレートの確認方法
そもそもモニターのリフレッシュレートが不明な場合は、まずデスクトップの背景を右クリックして「ディスプレイ設定」を選択します。
ディスプレイの設定が表示されたら、右側の画面を下にスクロールします。
画面を下にスクロールしたら、関連設定の中にある「ディスプレイの詳細設定」を選択します。
ディスプレイの詳細設定に移動したら「リフレッシュレートの選択」に示された値を確認します。
ここで選択すべき値はパソコンの性能にもよりますが、最も数字が大きいものを選択すべきです。
モンハンワイルズのおすすめ設定
ちなみに「モンハンワイルズのおすすめ設定」は、別記事で詳しく解説しています。
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【モンハンワイルズ】おすすめ設定【オプション】
発売以降前評判通りの人気となり、Steamだけで140万人近いプレイヤーが楽しんでいるモンハンワイルズ。
今回の記事ではこの「モンハンワイルズ」で各オプションの初期設定と、おすすめ設定について解説します。続きを見る
参考リンク:Steamコミュニティ / Steamレビュー
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