【Vega 9】Ryzen 5 3580UとRyzen 5 3500Uの違い【Vega 8】

現時点では15インチのSurface Laptop 3にのみ搭載されている、Ryzen 5 3580U Microsoft Surface Edition。
今回の記事ではこの「Ryzen 5 3580U」と、他社でも採用済みのRyzen 5 3500Uのベンチマークを比較します。

CPUの性能比較

この記事内で表記するRyzen 5 3580Uとは、正確には「Ryzen 5 3580U Microsoft Surface Edition」です。
MicrosoftとAMDの共同で開発されており、今のところ15インチのSurface Laptop 3に限り採用されています。

Ryzen 5 3580UとRyzen 5 3500Uの違いは「内蔵グラフィックス」で、その他の仕様に違いはありません。
前者はGPUコアが9個のRadeon Vega 9 Graphicsで、後者はGPUコアが8個のRadeon Vega 8 Graphicsです。

実機サンプル仕様比較

各CPUごとに1つ、合計2つの実機サンプルを用いて、各ベンチマークスコアを計測しています。

ただしCPU以外の構成が同一でないため参考値に過ぎず、CPUの性能を正確に表すものではありません。
そして各テーブルの最も右にある増減率とは「Ryzen 5 3500U基準の性能比」を表しています。

Ryzen 5 3580Uを搭載している「V4G-00018」のメモリー周波数は、CPU-Zで表示されませんでした。

初回確認からしばらくのち、最新のVer.1.91.0.x64を使用しても結果に変化は見られず。
そのため表記している8GB（DDR4-3733）は、PC Watchにて確認できた情報を掲載しております。

参考元：15型AMD Ryzenモデルが追加された「Surface Laptop 3」の詳細

マイクロソフト Surface Laptop 3 15インチ/ Office H&B 2019 搭載 / AMD Ryzen 5 / 8GB / 128GB / プラチナ (メタル) V4G-00018

マイクロソフト

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CPUベンチマーク比較

まずCPUベンチマークを比較すると、Ryzen 5 3580UがRyzen 5 3500Uに比べて「約5%優位」です。
ただしそれはCinebench R20の結果であり、CPU-ZやGeekbench 5のデータでは結果に統一性が見られません。

ゲーミング性能比較

つぎにGPUベンチマークを比較すると、Ryzen 5 3580UがRyzen 5 3500Uに比べて「DX12で約2%劣位」です。
仕様上では9コアのRadeon Vega 9 Graphicsが上回るはずですが、こちらも勝ったり負けたりの様相です。

総合性能比較（PCMark 10）

パソコンの仕様が、ベンチマーク結果へ大きく影響する可能性が高い「PCMark 10」での参考データです。
別記事の検証でRyzen 7 3700Uに匹敵した「Ryzen 5 3500U」も、この検証では見劣りする印象です。

Ryzen 5 3580UとRyzen 5 3500Uを比べると全ての項目で勝っており、総合スコアで「約17%優位」です。