ゲーム用のマウスとマウスパッドの次に続くのは、移動に欠かせないキーボード。
メンブレン・メカニカル・静電容量と使用してきた私が、簡単に解説します。
キー方式の種類
メンブレン
シンプルな構造のため製造しやすいことから、最も流通している方式。
しかし質感は製品によってまちまちで、ラバードームの劣化による耐久性の低下も顕著です。
そのためFPSでは一定数の需要が見込まれるものの、初心者向けの域を出ません。
パンタグラフ
ノートパソコンのキーボードに数多く採用されている方式。
軽いタッチと浅いキーストロークが特徴で、軽快なキー入力を好む方に向きます。
しかしFPSプレイヤーの利用率は最も低い傾向。
パンタグラフという構造により、デスクトップPCへの採用が少ないからでしょうか。
メカニカル
各キーに電気的な接点を備えた、クリック感と反発感に秀でる方式。
このキースイッチは豊富な種類があり、好みに応じた感触の製品を選択することができます。
しかし製品によっては、チャタリング(認識不良)が起きる事例も存在。
その点さえ回避できれば、耐久性と機能面からFPSに向く製品ばかりです。
静電容量
各キーに物理的な接点を持たない、高速入力に最適な方式。
メカニカル(赤軸/黒軸)に次いで耐久性が高く、快適かつ確実に入力を伝えたい方に向きます。
しかし構造上高価な傾向で、全キー同時押しに対応する製品が少ないことも欠点です。
キー入力数の違い
USB接続では特別に各製品の仕様で謳っていない限り、最大6キー同時押しが限界です。
つまり一度に認識できるキーは最大6つが限界で、それ以降のキー入力は無視されてしまいます。
そのため両手で高速なタイプを行ったり、認識限界数に余裕を持たせたい方は注意が必要です。
全キー同時押し
A・B・C・D・E・F・Gと入力していった時、全てのキーを認識する方式。
7文字目となるGを押した時点においても、キーの入力漏れは発生しない。
私が知る限り全キー同時押しに対応しているのは、PS/2標準対応製品かつPS/2接続時のみ。
Nキーロールオーバー対応
A・B・C・D・E・F・Gと入力していった時、全てのキーを認識する方式。
しかし7文字目となるGを押した時点で、A・B・C・D・E・Fのうちいずれかの入力が消失する。(A?)
一般的なUSB接続の仕様(6キー制限)
A・B・C・D・E・F・Gと入力していった時、6キーまでしか認識しない方式。
7文字目となるGを押した時点においても、認識限界に達しているためGの入力を認識することはない。
Volxの使用キーボード
私はテキスト入力時間がゲーム時間の数倍にあたるため、有名なRealforceを使用しています。
現在使用しているのは、テンキーレス・墨色キートップ・全45g荷重のRealforce 91UDK-Gです。
USBの仕様から6キー制限ですが、文字入力&ゲームともに困ることはなく快適そのもの。
もし壊れても迷わず再度購入することを決めているくらい、大変気に入っているキーボードです。
しかしキーボードにしては高価なため、万人にはオススメできません。(テンキー追加も必須)
もしオススメするのならチャタリングが改善されたという、Majestouch2でしょう。
ちなみにコストパフォーマンスを重視するならメンブレンで充分。
私がBattlefield 2の前期から中期において使用していたのは、1,000円程度のキーボードでした。
それで毎分333回程度の入力を行っていても故障しませんでしたから、案外馬鹿にできません。
正直ゲームデバイスに拘るのは、ゲーム内で行える手段を尽くしてからの最終手段とも思っています。
※毎分333回:Battlefield 2の最盛期に計測時、15分でキー入力が約5,000回だったことが根拠