敵プレイヤー配置&視線によるマップ分析の基礎知識

2014年4月28日

この記事では全MAPで利用できる、マップ分析の基礎知識について解説します。

大多数のプレイヤーは主観視点がメイン、マップ表示がサブという形だと思います。
しかし私はマップ表示がメインで主観視点がサブと、一般的なプレイヤーと全く逆。
主観視点は進行方向の確認と射撃の時くらいしか、まともに見ていないのが現状です。

その理由は主観視点よりもミニマップや全体マップから得られる情報の方が、遙かに大きいため。

主観視点なら、視野は1人分。
ミニマップなら、視野は数人分。
全体マップなら、視野は十数人分にもなります。

私の感触ではあまりにマップを見てない、もしくはマップを軽視しているプレイヤーが多すぎます。
それでは画像と例題を交えて、マップ確認が主観視点に勝る状況の一例を紹介しましょう。

マップ分析基礎(出題編)

※注意

この記事の原本はBattlefield 3時代に作成したものです。
そのためBattlefield 4に追加された上階と下階を繋ぐエレベーターと、側道が存在しません。
下記の問題にはこの2つの要素を排除して臨んで下さい。

map-01

それでは今回の教材がこちら。
メトロ第1エスカレーター付近の拡大図です。

水色の円がセンサーの有効範囲、Aが敵軍プレイヤー、Bが自軍プレイヤーです。
図の中央にある青いマークが、プレイヤー自身を表します。

下記の問題作成にあたり、設定する条件は以下の通り。

前提条件
1.センサー有効範囲内にはAしか存在しない
2.プレイヤー自身よりも下に敵軍は存在しない(プレイヤーが下方から図の位置へ前進したとする)
3.Aは視線を含め、数秒間全く動作が見られない
4.プレイヤーは手榴弾を1個所持している

Q.1(レベル1)

Aは上階と下階どちらにいるでしょうか。
またその位置を確定するに至った理由とは?

Q.2(レベル2)

Bはなぜか被弾し、デスしています。
図の状況で最も考えられる理由とは?

Q.3(レベル3)

キル効率を考慮したとき、あなたがこれから向かうべき位置はどこでしょうか。
またその位置へ至る移動ルートと、Aへの対応も合わせて考えて下さい。

マップ分析基礎(解答編)

metro-map

解答編に使うMAP呼称はこちらです。

A.1(レベル1)

初級編だけあって、この問題はとても簡単。
問題の画像位置の上階と、同じ位置の下階で撮影した画像を比べてみましょう。

q1-ss-01 q1-ss-02-2

2つの画像からわかるように、視線方向が開けているのは下階だけです。
つまり相手のいない壁方向を注視するプレイヤーは存在しない=下階だと判断できます。

A.2(レベル2)

図示しているセンサーにはAしか存在しないという条件1と敵軍の位置に関する条件2から、
Bをキルできるプレイヤーがセンサー範囲外、かつプレイヤーより前に存在すると推測できます。

map-02

続いてBに射線が通る場所を考えると、C・D・E・Fのいずれか。

CとEの場合は、Bよりも距離が近いプレイヤー自身が先にキルされるはず。
Fの場合も同様に、列車がBへの射線を妨害するため可能性は低くなります。

q1-ss-03

故にこの問題での解答は、Dに位置したスナイパーでキルされた可能性が高いという判断になります。

map-03

仮にセンサーがない場合には、第1Cからキルされたという推論もなりたちます。
センサーの有無が位置の確定に強く影響することは、改めて語る必要はないでしょう。

A.3(レベル3)

ここまでの流れにより、Dの視界を避けて左からAの処理に向かうと判断された方は合格。
その解答を数秒以内に出せているなら、一般プレイヤーとしての判断力は十分です。

しかし私がこの状況に遭遇したなら、きっとキル効率の高いデルタに向かうでしょう。

q1-ss-04

なぜならAがリフトにいる時点で、敵軍がデルタ付近に展開していることはまず間違いありません。
しかもその数はリフトに存在するプレイヤーの数以上ですから、最低でも1人以上存在しています。
(デルタの安全が確保されていないと、Aはそもそもリフトに辿り着くことができない)

続いてデルタに向かうルートですが、上記の通り図の左方を通るべきでしょう。
高レベルのプレイヤーはDに位置しないため右方でも問題ありませんが、リスクを最小化します。

またAは逃げ場のないリフトに存在するうえ、条件3から脅威にならないプレイヤーだと判断します。
高レベルのプレイヤーである可能性も否定できませんが、視線が数秒間も停止することは無いのです。

最後にAが援護兵である可能性を考慮し、入口に設置されているであろうクレイモアを回避します。
つまり以上を統合した、リフトを無視しつつ左線路を通り、デルタへ向かうが私の解答になります。

余談として、ここでデルタを攻めるという選択肢に至るための条件4が生きてきます。

手榴弾無しでデルタを攻めるのは自滅行為と言えないまでも、かなり不利。
仮に条件4を提示せず手榴弾が0個の場合には、Aをキルしてキット交換を行うのが最善となります。

この時もしキルしたAが偵察兵以外なら、キット交換後手榴弾の数を確認してそのままデルタへ。
偵察兵ならキット交換後センサー類を設置し、再度キット交換で兵科を戻してデルタへ向かいます。

センサーを設置する理由は、デルタの侵攻タイミングを把握するためです。
(この記事最初の画像にあるセンサーでは、デルタが範囲に入っていない)

――さて、今回の解説はいかがだったでしょうか?

ある状況の一部分を切り取っただけでも、様々な要素が推測できることがわかると思います。
あとは場数を踏んで、どのMAPでも素早くレベル3のような解答を導き出せるようにしましょう。
戦場は刻々と変化しており、各プレイヤーの判断を待ってくれるほど優しくはありません。

最後に私のプレイ動画で全体マップが点滅している理由について。

これは全体マップをずっと見るより、瞬間ごとに変化を切り取った方が分析しやすいためです。
今回くらいの状況であれば、1秒に至らない時間で判断可能です。

なぜなら今回の問題は敵軍が見えているうえに、動かないという条件付き。
見えてない情報の分析に比べれば、はるかに容易い事例だと言えます。

解答公開までの正答者

-索敵論