ついに対応ファームウェアの提供が開始され、大幅なスピードアップが期待できるIPv6 High Speed。
今回の記事ではこの技術「IPv6 High Speed」の内容や、実際の速度上昇効果について解説します。
IPv4 over IPv6とは?
詳しい内容は下の記事で公開済みのため、要約すると「新旧のサイトが速く表示できる技術」のことです。
各プロトコルの違い
- IPv4 ⇒ これまで普及してきたプロトコル。サイトの表示は遅い。
- IPv6 ⇒ IPv4に代わって普及しつつある新しいプロトコル。対応サイトの表示は速い。
- IPv4 over IPv6 ⇒ IPv4とIPv6どちらのサイトの表示も速くなる、最新の技術。
参考元:AtermStation
IPv6 High Speedとは?
ただでさえ速い前述の「IPv4 over IPv6」をさらに高速化する、NECの独自技術のこと。
つい最近ファームウェアでの対応となったため、対象ルータさえ所持していればすぐに使えます。
IPv6 High Speedの効果
参考元の速度測定結果を見る限り、確かにIPv6 High Speedの効果はあると言えるでしょう。
しかし他社製品と比較すると劇的な優位は見られず、むしろ元々遅かった制限が外れたようにも見えます。
参考元:INTERNET Watch
IPv6 High Speed対応機器
IPv6 High SpeedはNECが持つ技術のため、利用できるのは「一部のAtermシリーズ」に限られます。
ちなみにIPv6 High Speed対応の無線ルータは現時点で「5機種」存在しており、
ここではスマートライフ向けの安定通信機能を搭載した、3つのプレミアムモデルを紹介します。
WG2600HP3
1733Mbps+800Mbpsに対応した「ワイドレンジアンテナ搭載」の4ストリームモデル。
無線LAN実効値は最大1430Mbpsに達しており、複数端末の接続時に役立つ「MUーMIMO」も利用できます。
WG1900HP2
1300Mbps+600Mbpsに対応した「ビームフォーミング搭載」の3ストリームモデル。
無線LAN実効値は最大842Mbpsに達しており、一般家庭での使用に十分な機能を備えています。
WG1200HP3
867Mbps+300Mbpsに対応した、最も低いコストで導入できる2ストリームモデル。
無線LAN実効値は最大612Mbpsに達しており、IPv6 High Speedを目的とするならオススメです。
さらに最上位の「WG2600HP3」と同じく、速度が安定しやすい「MUーMIMO」に対応しています。
まとめ
- IPv4 over IPv6対応のプロバイダと機器を組み合わせると、ネットは快適になる
- IPv6 High Speedを有効にすると、スピードアップの効果は確かに認められる
- IPv6 High Speedに対応するルータは、記事作成時点で5機種存在する
- IPv6対応とだけ記載されているプロバイダが、IPv4 over IPv6に対応しているとは限らない
- IPv6 High Speed有効時のルータと他社ルータでは、転送速度に大きな差は見られない
- つまりIPv6 High Speedを目的としてのルータ買い換えは、控えたほうが良いと言える