【4コア】Core i5-1035G1とRyzen 5 3500Uの違い【8スレッド】

2020年2月27日

Core i5-1035G1とRyzen 5 3500Uの違い

4コア8スレッドで駆動するモバイル向けCPUとして競合している、Core i5-1035G1とRyzen 5 3500U。
今回の記事ではIntelの「Core i5-1035G1」と、AMDの「Ryzen 5 3500U」をベンチマークで比較します。

CPUの性能比較

快適な作業環境とは心もとない低価格帯から、少し予算が必要ながらある程度の性能が見込める中価格帯。
中価格帯でノートパソコンへの搭載が比較的多いCPUが「Core i5-1035G1」と「Ryzen 5 3500U」の2つです。

前者のCore i5-1035G1はCPU基本動作周波数が低く、より上位のメモリーに対応しています。
後者のRyzen 5 3500Uはわずかながら最大動作周波数に優れ、高いグラフィック性能を誇ります。

ちなみにこのCPU-Zの画像では、Core i5-1035G1搭載PCがNameの項目で「Core i5-1035G7」との表示。
しかしSpecificationの項目を見ると「Core i5-1035G1 CPU @1.00GHz」と表示されています。

CPUの性能比較

性能比較Core i5-1035G1Ryzen 5 3500U
プロセス10nm12nm
コア4コア
スレッド8スレッド
CPU基本動作周波数1.0GHz2.1GHz
CPU最大動作周波数3.6GHz3.7GHz
L3キャッシュ合計6MB4MB
メモリーの種類DDR4-3200
LPDDR4-3733
DDR4-2400
最大メモリーチャネル数2ch
内蔵GPUIntel UHD GraphicsRadeon Vega 8 Graphics
対応ソケットFCBGA1526FP5
TDP15W

実機サンプル仕様比較

各CPUごとに1つ、合計2つの実機サンプルを用いて、各ベンチマークスコアを計測しています。

ただしCPU以外の構成が同一でないため参考値に過ぎず、CPUの性能を正確に表すものではありません。
そして各テーブルの最も右にある増減率とは「Ryzen 5 3500U基準の性能比」を表しています。

仕様比較Core i5-1035G1搭載PCRyzen 5 3500U搭載PC
OSWindows 10 Home 64bit
メモリ8GB(DDR4-2666?)4GB+4GB(DDR4-2400)
グラフィックIntel UHD GraphicsRadeon Vega 8 Graphics
ストレージ256GB SSD(M.2 NVMe)1TB HDD(SATA)



CPUベンチマーク比較

まずCPUベンチマークを比較すると、Core i5-1035G1がRyzen 5 3500Uに比べて「約9%劣位」です。
その一方でCinebench R20(Single)の値を見てみると「約10%優位」というデータが現れています。

CPUベンチマーク比較

CPU性能Core i5-1035G1Ryzen 5 3500U増減率
Cinebench R20(Multi)13251450-9%
Cinebench R20(Single)407369+10%
CPU-Z(Multi)1314.42048.2-36%
CPU-Z(Single)242.6407.4-40%

しかし同時に計測したCPU-Zでは、Cinebench R20とは大きく異なる数値に。
この原因が何かはわかりかねますが、一応証拠として掲載しておきます。

CPU-Z

ゲーミング性能比較

つぎにGPUベンチマークを比較すると、Core i5-1035G1がRyzen 5 3500Uに比べて「DX12で約35%劣位」です。
とはいえ今回のサンプルではSky DiverやCloud Gateが測定できず、ドラゴンクエストXとファイナルファンタジーXIVの数値も低すぎます。

そのためCPUベンチマークのデータ以上に、信頼しにくい結果だと考えます。

ゲーミング性能比較

GPU性能Core i5-1035G1Ryzen 5 3500U増減率
Night Raid56838698-35%
Sky Diver測定不能7865N/A
Cloud Gate測定不能13317N/A
ドラゴンクエストX(1080p)34626706-48%
ファイナルファンタジーXIV(1080p)948
1982-52%

総合性能比較(PCMark 10)

パソコンの仕様が、ベンチマーク結果へ大きく影響する可能性が高い「PCMark 10」での参考データです。
前述の2つのベンチマークでは微妙だったCore i5-1035G1が、Ryzen 5 3500Uに対して「約20%優位」です。

中でも大きな差が生まれているのは「アプリ起動速度」ですが、256GB SSD(M.2 NVMe)による影響?
全体的にコンテンツ制作や写真編集という一部の項目では差が生じているものの、総じて勝っています。

総合性能比較

PCMark 10Core i5-1035G1Ryzen 5 3500U増減率
総合スコア40433361+20%
基本性能83195641+47%
アプリ起動速度113573757+202%
ビデオチャット69617193-3%
 ウェブブラウジング72836644+10%
ビジネスアプリ69765257+33%
表計算761876180%
ワープロ63893629+76%
コンテンツ制作30913475-11%
写真編集37905363-29%
映像編集36332446+49%

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