ハイレゾ24bit/192kHz出力に対応した、サウンドカードのSB-Sound Blaster ZxR (SB-ZXR-R2)。
今回の記事では先日紹介したPC350と同時期に導入した、この商品をレビューします。
Sound Blaster ZxR 紹介動画
Sound Blaster ZxRの特長
Sound Blaster ZxR (SB-ZXR-R2)のポイント
- >RCA端子から、24bit/192kHz処理の高品質ステレオ出力が可能である
- オーディオ用ハイグレードパーツやEMIシールドを採用した、高音質設計である
- DBProドーターカードや、Audio Control Moduleが付属している
商品説明
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商品箱は同社のサウンドカードの中でも上位であることを主張する、重厚感を放ちます。
(本来存在するサウンドカード本体は使用中のため、画像内には存在していません)
背面には様々な特徴が記載されており、高機能であることが容易にうかがえます。
内容はサウンドカード、ドーターカード、Audio Control Moduleやケーブル類です。
デジタルリボンケーブルは、サウンドカードとドーターカードの接続に利用します。
ドーターカードを利用すれば、RCAでの入力や光デジタル入出力が行えます。
サウンドカードが入っている箱です。
参考程度にサウンドカードの解説をしておくと、カード長は約167mmで最大24bit/192kHzに対応。
インターフェイスは上から6.3mmのマイク入力端子、6.3mmのヘッドホン出力端子、
RCA出力端子×2、リア用の3.5mm出力端子、サブウーファー用の3.5mm出力端子の合計6つです。
同じ箱の中にドーターカードやソフトウェアCD、光デジタルケーブルが同梱されています。
ドーターカードはサウンドカードに比べて、約半分程度の長さです。
インターフェイスには前述したRCA入力端子や、光デジタル入出力端子を備えています。
上部にはサウンドカードの接続に利用する、デジタルリボンケーブルを差し込みます。
ノイズ対策のためかEMIシールドだけでなく、内部にもプレートが採用されています。
さらに付属のAudio Control Moduleを利用すれば、音量の調整が簡単に行えます。
サウンドカードとの接続は、6.5mmのステレオ標準プラグを使用します。
両端にはマイク入力とヘッドホン出力端子を6.5/3.5mmの各1つずつ、合計4つの端子を備えています。
中央のダイヤルの両部にはマイクを内蔵しているため、ヘッドホンのみ利用している方に向くでしょう。
左側面には6.5mmのステレオ標準プラグ用端子を。
右側面には3.5mmのステレオミニプラグ用端子を備え、接続もわかりやすいです。
Sound Blaster Zシリーズの違い
主要な部分だけ記載しており、赤い部分が下位の2種と違います。
型番 | Sound Blaster ZxR | Sound Blaster Zx | Sound Blaster Z |
S/N比
(フロントライン出力) | 124dB | 116dB | 116dB |
ドーターカード | ○ | × | × |
Audio Control Module
(アレイマイク内蔵) | ○ | ○ | × |
Beamformingマイクロフォン | × | × | ○ |
インターフェイス | PCI Express x1 | PCI Express x1 | PCI Express x1 |
アナログ入力/マイク入力 | 24bit / 96kHz / ステレオ | 24bit / 96kHz / ステレオ | 24bit / 96kHz / ステレオ |
アナログ出力 | 24bit / 192kHz / ステレオ
24bit / 96kHz / 5.1ch | 24bit / 192kHz / ステレオ
24bit / 96kHz / 5.1ch | 24bit / 192kHz / ステレオ
24bit / 96kHz / 5.1ch |
デジタル入力 | 光1系統(角型)
16/24bit・44.1/48/96kHz | 光1系統(角型)
16/24bit・44.1/48/96kHz | 光1系統(角型)
16/24bit・44.1/48/96kHz |
デジタル出力 | 光1系統(角型)
16/24bit・44.1/48/96kHz | 光1系統(角型)
16/24bit・44.1/48/96kHz | 光1系統(角型)
16/24bit・44.1/48/96kHz |
ヘッドホン出力 | 24bit / 96kHz / ステレオ | 24bit / 96kHz / ステレオ | 24bit / 96kHz / ステレオ |
インターフェイス
(ドーターカード含む) | マイク入力端子
(6.3mm標準ステレオ) | ライン/マイク入力共用端子
(3.5mmミニステレオ) | ライン/マイク入力共用端子
(3.5mmミニステレオ) |
| ヘッドホン出力端子
(6.3mm標準ステレオ) | ヘッドホン出力端子
(3.5mmミニステレオ) | ヘッドホン出力端子
(3.5mmミニステレオ) |
| ライン出力端子1
(RCAステレオ端子) | ライン出力端子1
(3.5mmミニステレオ) | ライン出力端子1
(3.5mmミニステレオ) |
| ライン出力端子2
(3.5mmミニステレオ) | ライン出力端子2
(3.5mmミニステレオ) | ライン出力端子2
(3.5mmミニステレオ) |
| ライン出力端子3
(3.5mmミニステレオ) | ライン出力端子3
(3.5mmミニステレオ) | ライン出力端子3
(3.5mmミニステレオ) |
| ライン入力
(RCAステレオ端子) | 光デジタル出力端子(角型) | 光デジタル出力端子(角型) |
| 光デジタル出力端子(角型) | 光デジタル入力端子(角型) | 光デジタル入力端子(角型) |
| 光デジタル入力端子(角型) | Intel HDフロントパネルオーディオコネクタ | Intel HDフロントパネルオーディオコネクタ |
その他 | オペアンプ交換対応 | - | - |
まとめ
2012年に発売されたSound Blaster Zシリーズの、最上位モデルです。
下位モデルとの違いは、ドーターカードとAudio Control Moduleに加えて、
出力S/N比124dbを実現するオーディオ用ハイグレードパーツの有無です。
全てを備えるSound Blaster ZxRは全体的に高音質設計となっており、ゲーム以外でも活躍できます。
ただしソフトウェア面では差がありませんから、割り切って下位モデルを購入するのも手。
ドーターカードやAudio Control Moduleが役に立つ状況は、あまり多くなさそうです。
また気になるドライバの安定性も上々で、目立ったトラブルはなく安心して使用できます。
さらにソフトウェアの設定項目も多様ですから、使用者が望む環境を構築できるでしょう。
そして動作保証外ですが、オペアンプの交換にも対応しています。
オペアンプの交換に興味がある方は、見逃せないポイントとなっています。
ちなみに現行のSound Blaster ZxRの型番はSB-ZXR-R2。
初期出荷分となるSB-ZXR-Rの型番変更版で、性能に全く違いはありません。
参考サイト:Creative
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