【ドコモ】新料金プランの「ギガホ」「ギガライト」は安いのか?【朝三暮四】

2019年4月18日

2019年6月1日(土)から提供開始されるという、ドコモの新料金プランのギガホとギガライト。
今回の記事ではこの2つのプランを、旧料金のシェアパックやドコモ光セット割を含めて比較します。

ギガホとは?

30GBまでインターネットが使い放題だとされる、新料金プランにおける上位プランのこと。
5GB以上安定してデータ通信を行うのであれば、こちらのプランがお得に使える可能性が高いです。

ギガホ 公式ページ

  • 30GB超過後の速度が「送受信時最大1Mbps」となる
  • 2019年9月30日までの加入で「最大6か月間1,000円割引」となる
  • 旧料金プランに比べると、同じ内容で「2,300円」安い(※注)
  • 毎月安定して30GB使用するユーザーでないと「ムダ」が出やすい

※注 シンプルプラン+spモード+ウルトラデータLLパックと、ギガホの標準料金を比較した場合

ギガライトとは?

インターネットを使った分だけ料金に反映される、新料金プランにおける段階的なプランのこと。
月々使用するデータ通信量が決まっていないユーザーに対して、最適なプランだと言えるでしょう。

ギガライト 公式ページ

  • 月額料金がデータ通信量に比例するため「ムダ」が出にくい
  • 7GB超過後の速度が「送受信最大128kbp」となる
  • 利用状況によりドコモ光セット割が適用されない、もしくは割引額が少なくなる
  • ~7GBの料金に「+1,000円」で、30GBのギガホが使える

新料金プランの要点

新料金プランの要点をまとめてみました。
詳細な料金イメージは、こちらの公式ページを利用してください。

おてがる料金シミュレーション 公式ページ

新料金プランの要点まとめ

  • 新料金プランは、旧プランの「シンプルプラン・spモード・パケットパック込み」である
  • ギガホ・ギガライトともに、音声オプション無しの通話料金は「従量制」である
  • ギガホ・ギガライトともに、国内通話無料にしたい場合は追加で「1,700円」必要である
  • ギガホ・ギガライトともに、5分通話無料にしたい場合は追加で「700円」必要である
  • ギガホ・ギガライトは基本的に2年契約で、申し出がない限り「自動更新」となる
  • みんなドコモ割は2回線契約で「各500円割引」に、3回線以上で「各1000円割引」となる
  • みんなドコモ割の回線数は、ファミリー割引グループ内の「音声回線数」に準じる
  • 新プランのドコモ光セット割は、代表回線ではなくグループ内の「各契約者」に適用される
  • スマホデビューの場合、最大12か月1,000円割引となる「はじめてスマホ割」が適用される
  • これまでドコモが推奨していた「シェアパック」の概念が、新料金プランで消えた
  • 毎月割引されていたドコモずっと割が無くなり「ずっとドコモ特典」に変更された
  • ずっとドコモ特典は「誕生月以降のポイント付与」のことで、獲得には手続きが必要である
  • この誕生月以降に獲得できるポイントは「期間や用途が限定されたポイント」である
  • 新料金プランに移行すると「月々サポート・端末購入サポート・docomo with」が消える

新料金プランの解説

新料金プランは2択になったため、下記割引との組み合わせを除けば理解しやすいプランとなりました。
ちなみにカケホーダイは音声オプションとして独立しており、5分までか24時間のどちらかを選択します。

旧カケホーダイ:基本料金に「1,700円」追加
旧カケホーダイライト:基本料金に「700円」追加

みんなドコモ割:ファミリー割引グループ内2回線で「各500円割引」に、3回線以上で「各1,000円割引」
ギガホ割:2019年9月30日までにギガホプランに加入すると「最大6か月間1,000円割引」
ドコモ光セット割:ファミリー割引グループ内にドコモ光があると、プランに応じて「最大1,000円割引」
はじめてスマホ割:スマホデビューの契約者に限り「最大12か月間1,000円割引」

注意点は「ドコモ光セット割」で、ギガライトで~1GBまでの利用者は割引が全く適用されません。
さらにギガライトで~3GBまでの利用者は、本来1,000円の割引が500円と「半額の適用」となります。

プラン通信量標準料金2回線3回線以上光セット割引
ギガホ30GB6,980円6,480円5,980円4,980円(-1,000円)
ギガライト~7GB5,980円5,480円4,980円3,980円(-1,000円)
~5GB4,980円4,480円3,980円2,980円(-1,000円)
~3GB3,980円3,480円2,980円2,480円(-500円
~1GB2,980円2,480円1,980円なし

各サンプルにおける料金比較

各サンプルは下記家庭環境を前提としております。

父:旧カケホーダイ
母・息子・娘:旧シンプルプラン
契約:家族4人全員が「iPhone XR 64GB」を新規契約

iPhone XR端末料金:3,475円/24回(割引適用前機種代金91,200円 - iPhoneデビュー割7,800円)
月々サポート:2,275円/月(ただしこの割引は、旧プランにのみ適用される)

使用量の少ない家庭

ベーシックシェア「~5GB」と、ギガライト「~1GB」の比較です。
光セット割は前者の場合代表回線に適用され、後者の場合は「適用対象外」となります。

旧料金:~5GB息子
基本2,700980
SP300
パケット6,500500
XR分割1,200
光セット-8000
個人月額9,9002,980
家族合計18,840個人平均4,710
光無し19,640個人平均4,910
新料金:各~1GB息子
基本2,980
カケホ1,7000
XR分割3,475
みんな割-1,000
光セット0
個人月額7,1555,455
家族合計23,520個人平均5,880
光無し23,520個人平均5,880

使用量のやや少ない家庭

ベーシックシェアパック「~10GB」と、ギガライト「~3GB」の比較です。
後者の利用状況では、光セット割は本来の1,000円割引ではなく「500円割引」に留まります。

旧料金:~10GB息子
基本2,700980
SP300
パケット9,000500
XR分割1,200
光セット-1,2000
個人月額12,0002,980
家族合計20,940個人平均5,235
光無し22,140個人平均5,535
新料金:各~3GB息子
基本3,980
カケホ1,7000
XR分割3,475
みんな割-1,000
光セット-500
個人月額7,6555,955
家族合計25,520個人平均6,380
光無し27,520個人平均6,880

標準的な使用量の家庭

ベーシックシェアパック「~15GB」と、ギガライト「~5GB」の比較です。

旧料金:~15GB息子
基本2,700980
SP300
パケット12,000500
XR分割1,200
光セット-1,8000
個人月額14,4002,980
家族合計23,340個人平均5,835
光無し25,140個人平均6,285
新料金:各~5GB息子
基本4,980
カケホ1,7000
XR分割3,475
みんな割-1,000
光セット-1,000
個人月額8,1556,455
家族合計27,520個人平均6,880
光無し31,520個人平均7,880

使用量のやや多い家庭

ウルトラシェアパック30「30GB」と、ギガライト「~7GB」の比較です。

旧料金:30GB息子
基本2,700980
SP300
XR分割1,200
パケット13,500500
光セット-2,5000
個人月額15,2002,980
家族合計24,140個人平均6,035
光無し26,640個人平均6,660
新料金:各~7GB息子
基本5,980
カケホ1,7000
XR分割3,475
みんな割-1,000
光セット-1,000
個人月額9,1557,455
家族合計31,520個人平均7,880
光無し35,520個人平均8,880

使用量の多い家庭

ウルトラシェアパック100「100GB」と、ギガホ「30GB」の比較です。

旧料金:100GB息子
基本2,700980
SP300
XR分割1,200
パケット25,000500
光セット-3,5000
個人月額25,7002,980
家族合計34,640個人平均8,660
光無し38,140個人平均9,535
新料金:各30GB息子
基本6,980
カケホ1,7000
XR分割3,475
みんな割-1,000
光セット-1,000
個人月額10,1558,455
家族合計35,520個人平均8,880
光無し39,520個人平均9,880

料金比較まとめ

iPhone XRの新規契約を前提にした上記のサンプルでは、新料金プランの月額が総じて高くなりました。
その要因はやはりiPhone XRの「月々サポート」が存在しないためで、端末料金が家計を圧迫するでしょう。

そのためドコモが新料金プランでの端末割引を打ち出さない限り、新料金プランに魅力はありません。
現時点で新料金プランに移行すべきは「月々サポート」や「端末購入サポート」が終了した方のみです。

新旧それぞれのプランの特徴は「基本料金が高い」が「端末料金が実質で割安になる」旧プランと、
基本料金が安い」が「端末料金が高い」新プランという、大多数が予測した通りの内容に留まりました。

新料金プランが得になる条件は「端末持ち込み契約」もしくは「端末料金支払完了後」くらいです。

プラン少なめやや少なめ標準やや多め多め
旧料金18,840円20,940円23,340円24,140円34,640円
新料金23,520円25,520円27,520円31,520円35,520円
合計差額+4,680円+4,580円+4,180円+7,380円+880円
個人差額+1,170円+1,145円+1,045円+1,845円+220円

スマホに関する情報まとめ


スマホ料金最適化 ⇒ 月額290円でドコモ回線月額0円でau回線



-スマホ