大手通信キャリアのドコモが提供している、NTT東西の回線を利用したインターネットサービスのドコモ光。
今回の記事ではこの「ドコモ光」を契約すべき理由と、割高となるため避けるべき条件についてまとめます。
はじめに
詳細な解説を行う前にまず伝えておきたいことは、下記の3点です。
・ドコモユーザー全員に、必ずしもドコモ光がお得になるとは限らない
・ドコモ光のプロバイダ選択に失敗すると、通信速度が劣悪になる
・ドコモのスタッフは、ドコモ光の契約数が増えると評価される
まずドコモ光は「ドコモユーザー全員」が契約すべきではありません。
ドコモ光セット割は重複しないため、ドコモ光は家族内に1契約あれば良いのです。
またドコモ光セット割は「ガラケー」や「1GB未満のギガライト」の場合は、割引が適用されません。
そのため携帯の利用状況によっては、1契約目すら向かないこともあります。
つぎにドコモ光はソフトバンク光や楽天ひかりなどとは違い、プロバイダを選択することができます。
――このプロバイダ選択はプロバイダの機能を理解している人には有利に働く一方、プロバイダという単語に聞きを覚えがない人にとっては、ただ敷居を高くするだけの要因となります。
プロバイダの選択は「無料ルーターレンタル」「セキュリティソフトの提供」「フリーダイヤルの有無」などのほか、最も重要な「安定性や通信速度」へも大きく影響します。
回線設備が貧弱なプロバイダを選択すると、自身のように「夜間300Kbps」しか速度が出ないことも。
ドコモ光の評価が「速い」または「遅い」と分かれている理由は、主にこのプロバイダ選択にあるのです。
最後に「ドコモ光」はドコモにとって、安定した収入源となるサービスです。
ヘビーユーザーによる設備への負荷を無視すれば、スマホと違い利用量に応じて利益が変化しません。
そのためドコモスタッフにはドコモ光の獲得が求められているようで、強引な訴求も存在します。
つまり「お得でない条件下でも契約さえさせれば勝ち」ですから、彼らの説明に十分注意して下さい。
中でも電話での営業は、詐欺に近い案内が行われていることも事実。
実店舗と違いクレームも電話でしか行なえませんから、基本的には公式サイトか実店舗を利用すべきです。
ドコモ光とは?
一般的なモバイルルータとは異なり、帯域制限の心配がない「光インターネットサービス」のことです。
高速で安定していることから動画配信サービスでの需要が高く、またオンラインゲームにも適しています。
気になる料金は全国で統一されており「戸建てタイプ」か「マンションタイプ」かの2種類で展開中。
さらにドコモユーザーなら「ペア回線化」という紐付けを行うことで、本人とその家族が割引されます。
この割引を「ドコモ光セット割」と呼び、プランや月々の使用量に応じて携帯料金がお得になるのです。
ドコモ光を契約すべき理由
ドコモ光を契約すべき人は「ドコモ光セット割」の割引が、安定して「1,100円以上見込める場合」です。
ドコモ光セット割の適用が「月間1,100円を下回る場合」は、他社の光を契約したほうがお得になります。
中国地方の例 | 戸建タイプ | マンションタイプ |
---|---|---|
ドコモ光 | 5,720円 | 4,400円 |
MEGAEGG | 4,620円 | 3,520円 |
月額差額 | +1,100円 | +880円 |
自身のオススメは「NTT西日本のフレッツ光」「グループ割」「もっともっと割」の組み合わせ。
ドコモ光が向かない条件下では、これに「CLUB NTT-West」を加えた組み合わせが最強だと言えます。
ただし「もっともっと割」は現在新規申し込みができないため、フレッツ光の新規契約はNGです。
ドコモ光を契約すべき条件
- 家族内に「ギガホ」利用者がいる
- 家族内に、安定して月間3GBを超える「ギガライト」利用者がいる
- 家族内に、安定して月間1GBを超える「ギガライト」利用者が2人以上いる
- 家族内のドコモユーザーに、1,100円以上の割引を受けられる旧プランの利用者がいる
- 上の条件をいずれか満たし、かつドコモ光の契約が家族内で「1回線目」である
新プランのドコモ光セット割適用表
5Gギガホプレミア・5Gギガホ・ギガホプレミア・ギガホの場合は、永年-1,100円割引で固定である
5Gギガライトまたは ギガライトの割引額 | 月間容量 | 割引額 | ドコモ光 |
---|---|---|---|
ステップ4 | 5 ~ 7GB | 永年-1,100円 | 契約すべき |
ステップ3 | 3 ~ 5GB | 永年-1,100円 | 契約すべき |
ステップ2 | 1 ~ 3GB | 永年-550円 | 2回線以上ならアリ |
ステップ1 | 0 ~ 1GB | なし | 契約すべきでない |
ドコモ光を避けるべき条件
ドコモ光を避けるべき条件は「1,100円以上のドコモ光セット割」が見込めない場合です。
単身向けの「UQ mobile」や家族向けの「Y!mobile」を含む、格安スマホ利用者にも向きません。
ドコモ光を避けるべき条件
- 家族内に「ギガホ」利用者がいない
- 家族内に「ギガライト」利用者がいるが、毎月のデータ利用量が1GB未満に収まる
- 家族内のドコモユーザーが「ガラケー」利用者のみで、スマホに変える気配がない
- 家族内の「ギガホ」または「3GB以上のギガライト」利用者が、ahamoへの脱走を企てている
- すでに家族内に、ドコモ光の契約者がいる
- そもそも他社を利用しており、ドコモユーザーですらない
まとめ
これまで案内したとおり、ドコモ光を契約すべき状況とそうでない状況があります。
「ドコモユーザーにはドコモ光」という思い込みを捨て、利用状況に応じた選択が必要となります。
- ドコモ光はスマホとセットで永年割引がある
- ドコモ光に申し込むと、スマホと光の支払いを1本化できる
- ドコモ光とdカード ゴールドの組み合わせは、10%ポイント付与の対象となる
- ドコモ光は、ドコモユーザー全員に適さない
- ドコモ光セット割は、一部プランにおいて割引が一切ない
- ドコモ光セット割は重複しないため、複数契約する意味がない
- ドコモ光に限らず、コラボ光に変えると「もっともっと割付きのフレッツ光」には二度と戻せない
ドコモ光でオススメのプロバイダとその理由
ちなみに「ドコモ光でオススメのプロバイダとその理由」は、別記事で詳しく解説しています。
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【ドコモ光】オススメのプロバイダとその理由【忖度&詐欺無し】
他のコラボ光とは違い、用意された複数のプロバイダの中から任意で選ぶことが可能なドコモ光。
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