【FX戦士くるみちゃん】内容紹介と用語解説【ロスカット】

可愛いイラストとは裏腹に、FX（外国為替保証金取引）中の感情を忠実に描いているFX戦士くるみちゃん。
今回の記事では作中でも使われるFX用語を経験者の私が簡単に解説し、安易なFX参加に警鐘を鳴らします。

FX戦士くるみちゃんとは？

原作：でむにゃん氏、作画：炭酸だいすき氏により、月刊コミックフラッパーで連載されている漫画です。
通貨同士を交換して差益を得るFX（外国為替保証金取引）をテーマに、女子大生が奮闘するという内容です。

表紙を見るだけではイメージしにくいものの、FX経験者なら頷くしかない描写が目白押しで息苦しいの一言。
入金額以上の通貨を運用できる「レバレッジ」により、ハイリスク・ハイリターンな取引がFXの醍醐味です。

――ぜひFXに興味を持ち『参加しよう』と考えている方に、一度目を通して欲しい作品に違いありません。

でむにゃん氏のTwitter

FX戦士くるみちゃんの原作をしている「でむにゃん氏」のTwitterです。

(んなわけないやろ…) pic.twitter.com/Kvou5MaTSt

— でむにゃん@くるみちゃん第3巻2022年8月23日発売！ (@demk0814) August 23, 2022

炭酸だいすき氏のTwitter

FX戦士くるみちゃんの作画をしている「炭酸だいすき氏」のTwitterです。

あれ？今月号かな？っていうのをリアルタイムで見てしまった・・・ pic.twitter.com/UKw6bnQr1d

— 炭酸だいすき (@tansandaisuki3) June 17, 2022

試し読みについて

FX戦士くるみちゃんは一部の話数が無料公開されており、購入前の試し読みができるようになっています。

FXの仕組み

FXの仕組みを簡単に解説すると、交換した通貨が上がるか下がるかを予測する取引です。
例えば1ドル105円の時に10万ドル買うと、1ドル110円になった時に50万円儲かります。（円安）

その一方で1ドル100円になってしまうと、50万円損してしまうのです。（円高）
もっともFXは株と同じように売買タイミングが選べますから、損益を確定するまでは口座に反映されません。

そのため下がり続けた場合、反転するまで持ち続けるか、損を確定させる「損切り」をするかはあなた次第。
とはいえ損切りしないと大損する可能性があり、逆に損切りした瞬間反転するということも多々あります。

損切りする　⇒　損失が確定し口座の残高が減る。しかしさらに円高に進行した場合でも、損失は増加しない
損切りしない　⇒　口座の残高に影響しない。ただしさらに円高に進行した場合は、損失が大きく増加する

FX用語解説

漫画「FX戦士くるみちゃん」の作中で使われているFX用語を簡単にまとめました。

FX用語	主な意味
枚	運用する通貨の量。1枚＝1万通貨。ドルなら1万ドル
損益	交換した通貨に応じて生じる損失や利益 取り扱う枚数が多いほど比例して大きくなる
ロング（買い）	作中では主にドル買い、円売りを指す 円安に進行すると儲かるが、円高になると損をする
ショート（売り）	作中では主にドル売り、円買いを指す 円高に進行すると儲かるが、円安になると損をする
レバレッジ	入金額に対して運用する通貨の量 高ければ高いほどリスクが増えるが、リターンも増える 直下のロスカットと密接な関係があり、重要な要素である
ロスカット	証券会社により自動で設定される「強制撤退」ライン 入金額が多い、またはレバレッジが低いほど遠くなる 入金額が少ない、またはレバレッジが高いほど近くなる ロスカットされる＝口座残高が0になる、というイメージでよい
追加入金	文字通りの意味ではあるが、作中ではロスカットの回避目的で使われている

FX用語解説（補足）

漫画「FX戦士くるみちゃん」の作中で見かけなかったFX用語を補足でまとめました。

FX用語	主な意味
証拠金	通貨の交換に必要な担保。扱う枚数を増やすほど増加する 証拠金の増加は残高を消費するため、ロスカットを近づける
買いスワップ	ドル円ロングの場合に得られる、1日あたりの金利 残高が増加していくことから、徐々にロスカットを遠ざける 2022年8月29日時点で1枚あたり84円であり、100枚＝8,400円
売りスワップ	ドル円ショートの場合に失う、1日あたりの金利 残高が減少していくことから、徐々にロスカットを近づける

FXのリスクとは？

FXで無視できないリスクは、株と違って「塩漬け（値が戻るまで持ち続けること）」ができないところです。
※入金額が多い、レバレッジを掛けすぎていない、マイナススワップが無視できるほど小さい時は除く

FXには「ロスカット」というシステムがあり、残高で耐えられない損失が見込まれると強制決済されます。
これは機械的に行われるものですから、例えその後反転しても確定してしまった損失は補填されません。

さらに取引が加熱している際には、このロスカットのタイミングが遅れることもあります。（値が滑る）
この場合損失が許容量を超えた状態で決済されるため、追加入金が必要な「追証（借金）」が発生します。

ロスカットはあくまでトレーダーを保護する保険的なものですから、絶対に過信してはいけません。
もしロスカットが遅れると証券口座の残高が0になるばかりか、マイナスになってしまうこともあるのです。

また作中では登場しないものの、通貨の組み合わせによっては口座の残高が徐々に減っていくことも。
これは交換する通貨同士の金利差により発生するものであり、毒のようにロスカットを近づけてきます。

つまりFXはレートに変動がなくとも、残高不足に追い込まれタイムリミットを迎えることさえあります。

FXを始める流れ

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