拠点制圧時に選択すべき進行ルートと安全地帯の概念

2014年5月20日

裏取り問題を記載した前々回の記事(裏取り中の拠点選択と敵軍への対処タイミング)と、
模範解答例を解説した前回の記事(制圧目標判断と拠点制圧における前出しと後引き)の最終章です。

問題提起編:裏取り中の拠点選択と敵軍への対処タイミング
詳細解説編:制圧目標判断と拠点制圧における前出しと後引き
詳細考察編:この記事

提示した問題

ura-04

プレイヤーがoutside抜けから図の位置に達してマップを確認したところ、Dの制圧が必要となった。
outside抜けの間に急激に状況が変化したとして、Dの制圧が必要となった理由をp2を絡めて答えよ。

執拗になりますが、再びQ2の問題を振り返ってみましょう。
この問題はp2がどのように変化したかを踏まえ、図のルートを選択した理由を考える内容でした。

コメント解答考察

よく見られたというより、全てが同じコメントが寄せられたことに驚いたQ2の解答。
内容は★がDルートに変更した理由として、p2を自軍が突破したからというものです。

確かにこの分析は多々ある状況ですから、大きくは間違っていません。
しかしチケット制圧効率と戦闘効率を考えた時には、避けるべき解答かと思います。

なぜなら私が考える拠点を制圧する際に注意すべき、2つの事項に背いているためです。

まず1つ目は可能な限り、敵と正面衝突しないこと。
2つ目は背後に安全な範囲を確保し、いつでも引ける状態にしておくこと、です。

状況判断詳細

ここで再度前回の復習です。
p2の左側は敵軍有利・右側は自軍有利ですから、自軍が突破した=自軍の戦力差が大きいでしたね。

★抜きでこの結果ですから、当分の間は★がいなくともp2およびp2から右方は安全。
つまりもしDに存在する敵軍の圧力が強い場合には、自軍Tはp2を超えCへ向かえばデスを回避できます。

これが背後に確保すべき、安全な範囲(安全地帯)の概念です。

対してコメント欄の解答にあるように、★もDの制圧に向かったとしましょう。

ura-04b

図の位置からDへ向かうと敵と正面衝突するばかりか、敵軍のoutside抜けも注意しなければなりません。
本来Dだけに向けるべき意識が分散するため、戦闘効率の減少も免れないでしょう。

背後が安全でないのですから当然です。

もし仮にDへ向かいたいのであれば、

ura-04b-2

まだこのルートで向かった方が、敵軍の意識を★側と自軍T側に分散できるため効率的です。
それでもE出撃からのoutside抜けに注意する必要はありますが、Cに近い位置で挟まれるより良手です。

Q2ルートが適さない裏付け動画

実際の私のプレイでも、Q2のルートでDの制圧に向かうのはDが手薄の時。
もしくは敵軍がEへ視線を向けており、後ろへの警戒が疎かな時ぐらいです。

ちょうど今後公開する予定の動画に、Q2ルートでDを攻めた場合の結果がありました。

https://www.youtube.com/watch?v=UUSUqPKmlfE?rel=0&start=2580

43:00より自軍p2抜けでD制圧へ、★はQ2ルートでDに向かう状況です。
このようにD防衛の敵軍には対処しにくく、outsideから狩られてしまいます。
(この動画ではoutsideから敵を釣っていたようですが、挟まれるという状況は大きく変わりません)

p2を自軍が突破した場合の最適解

p2を自軍が突破したと仮定した時、最適な行動となるのはやはりE制圧です。

ura-04b-3

上記の通りp2を自軍が突破できたという根拠からDは放っておいても均衡、もしくは制圧できます。
そこで★はさらに戦力の分散を狙い、outside → snow → E topの鉄板コースでEを制圧します。

ura-04b-4

その後敵が全くEに興味を示さないなら最短距離となるD~Eの中央を回避し、下方からDへ向かいます。
(中央を避ける理由:敵軍との衝突を避けるため。★分隊よりもおそらく多数の敵が中央を利用する)

ura-04b-5

もしくは状況に応じてEを防衛する振りをして、敵軍の再出撃待ちやD防衛隊を釣ります。
この時高い確率でデスするでしょうが、自軍Tが薄くなったD防衛に打ち勝ちDを制圧するはずです。

ura-04b-6

ラウンド勝利の確実性を期すなら、そもそもDやEの制圧に向かわないという方法もあります。
★の地点でデスしてもoutside C頂点までは11.33秒以上掛かりますから、敵軍の裏取りも防げます。

コメント解答添削

Shigure_JPさん

最速での解答ありがとうございました。

Q2:p2を突破された敵軍はヘイトが溜まっているため、E拠点からの再出撃は考えにくいと思います。
Q3:ヘリポートを越えた有利な地点に立てたら、βに応戦するのも良い解答です。

しかしE制圧に向かったαが、Eから再出撃した敵軍と戦闘する可能性も考えられます。
この問題では模範解答の通りにαとEを制圧しつつ、βを処理する方が良いでしょう。

AZtraiaさん

Q2:D制圧という解答ですが、D中立後の敵軍の動きまで考えている点がポイントです。
もし★がE制圧に向かった場合にも、記載の通りDが中立になった時で引き返すべきだと言えます。
Q3:確かにSR持ちであれば注意する必要がありますが、やはりp3まで達したらEへ向かいましょう。

FuwariYurayuraさん

Q2:p2が劣勢の場合にはという、他の方と違う視点を記載されている点がポイントです。
確かにDを点滅させることでp2突破の危険を幾分減らし、チームメイトを助けることができるでしょう。
Q3:上記の通り生存したままp3へ達したら、素直にEへ向かうことで全滅の可能性を減少できます。

ELSOL_6756345345さん

シンプルな解答で、Q1・Q3ともに正解です。

順位について

当初は正答に応じて順位の発表を行うつもりでしたが、急遽取りやめました。
状況により変化する戦場において、画一の正答で順位を求めることは烏滸がましいですよね。

その代わりとして、今回コメントをして頂いた方にフレンド申請を送りました。
どこかのサーバでご一緒することがありましたら、どうぞよろしくお願いいたします。


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