初めて配信を始める方はもちろん、すでに配信を続けている方のどちらの頭も悩まされるOBSの配信設定。
今回の記事ではこの「OBS」を利用して、配信を「Twitch」で行う際の推奨設定サンプルを解説します。
設定
おそらくトップシェアであろう「OBS Studio」の配信設定は、ファイルの「設定」から行います。
補足としてこの記事で検証したOBSのバージョンは「OBS Studio 28.1.2(64bit)」です。
一般
一般メニューでは、OBSのデザインや出力時の「確認ダイアログ」を設定します。
私のオススメは配信時には確認ダイアログを「有効化」し、ローカル録画は「無効化」します。
配信
配信メニューでは、配信に利用するサービス名(YouTubeまたはTwitch)やサーバーを選択します。
ここでは配信サービスに「Twitch」を選択し、その直下のボタンからTwitchアカウントを接続します。
画像のように『アカウントを切断』と表示されていれば接続済みですから、以後操作しないでください。
配信メニュー | 設定内容 |
---|---|
サービス | Twitch |
サーバー | 自動(推奨) |
備考 | Twitchアカウントの入力が必要 |
出力
OBSの設定の中で「最重要」と言っても良いのが、この配信メニューです。
配信タブ
配信メニューの配信タブでは、エンコーダやレート制御に加えビットレートなどを設定します。
基本的には図のとおりに設定を行い、動作が重たいようならより低負荷の設定に下げていきましょう。
出力メニュー(配信) | 設定内容 |
---|---|
音声トラック | 1 |
Twitch VODトラック | オフ |
エンコーダ | NVIDIA NVENC H.264 |
出力をリスケールする | オフ |
レート制御 | CBR |
ビットレート | 最大6000kps |
キーフレーム間隔(0=自動) | 2s |
プリセット | P6:Slower(より高品質) |
チューニング | 高品質 |
マルチパスモード | 2パス(1/4解像度) |
プロファイル | high |
Look-ahead | オフ |
心理視覚チューニング | オン |
GPU | 0 |
最大Bフレーム | 2 |
音声タブ
出力メニューの音声タブでは、メイン音声となる「トラック1」の音質を決めます。
音声ビットレートが高いほど高音質になりますが、Twitchの場合は「最大320kbps」が限度です。
音声
音声メニューでは配信に取り込む「デスクトップ音声」と「マイク音声」を設定します。
基本的には「既定」で良いですが、私はスピーカーの音を配信したくないため「ヘッドホン」にしています。
音声メニューメニュー | 設定内容 |
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デスクトップ音声 | 既定もしくは出力させたいデバイス |
マイク音声 | 既定もしくは入力させたいデバイス |
映像
映像メニューでは、実際に配信する際の解像度とフレームレートを選択します。
画質と負荷のバランスなら720p(1280×720)の60fpsですが、高性能なPCなら数値を上げても良いです。
私は1920×1080で重たい経験をしたため、各所で勧められている936p(1664×936)を使用しています。
映像メニュー | 設定内容 |
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基本(キャンバス)解像度 | 1920×1080 |
出力(スケーリング)解像度 | 1280×720、1664×936 |
縮小フィルタ | ランチョス(先鋭化スケーリング、36サンプル) |
FPS共通値 | 60 |