最大5000dpiのPMW3310DHセンサーを内蔵した、ゲーミングマウスの530M。
今回の記事では瞬時の操作を可能にするトリガーボタンも備えた、この商品をレビューします。
ポイント
530Mの特長
- 最大5000dpi対応
- PMW3310DHセンサーを採用し、dpiは好みの値に設定可能です。
- トリガーボタン
- 人間工学により押しやすい、プログラム可能なボタンです。
- 1000Hz対応
- 手の動きを瞬時に伝える、高速なポーリングレートです。
商品説明
今回の商品は、COUGAR様から提供頂いたものです。
パッケージには、内容物のカラーが反映されているようです。
パッケージ背面には、商品の特長が記載されています。
商品内容はマウス本体、取扱説明書、ステッカーの3点です。
取扱説明書は折りたたまれており、広げるとB5くらいのサイズになります。
一部を除き、説明の内容には主に英語が使用されています。
本体の外観です。
今回紹介するカラーはアーミーグリーンですが、他カラーにシルバーもあります。
ボタンには500万回クリックの耐久性を誇る、オムロンマイクロスイッチが採用されています。
中央にはプログラム可能な、トリガーボタンを搭載しています。
このトリガーボタンは押すのではなく、引く動作で入力される設計です。
マウスの形状はゲーマーの手にフィットするよう、デザインされています。
表面には快適なプレイをサポートするという、コーティング塗装がなされています。
プレミアムコーティングというこの加工により、適度な光沢を放っています。
光を直に当てると、このように多少の反射が見受けられます。
全体的なデザインは、奇抜さのないスタンダードな形状に抑えられています。
ゴム製のホイールは滑りにくくヌル目のスクロール感で、クリックの反発も良好です。
マウス中央上部に向かって、緩やかに傾斜しています。
530Mの特長の一部として、ケーブルがマウス左側から伸びている点が挙げられます。
マウスの左側面です。
サイドボタン前方には、現在のプロファイルを表すLEDを搭載しています。
このLEDは内蔵されたオンボードメモリと連動し、1680万色から選択できます。
LEDは前方だけでなく、後部にも存在します。
全体が光りがちな昨今のマウスの中、この商品は控えめです。
確かなクリック感を備えたサイドボタンは、ストロークも短めです。
マウスの左後部です。
マウスの後部です。
マウスの右後部です。
マウスの右側面です。
両側面はマウス表面と違い、プレミアムコーティングがなされていません。
しかし独自の滑り止め加工により、常に安定したグリップを実現します。
ソールはマウス前方両端に2枚、マウス後方に1枚となっており、大きいですが薄めな印象。
またセンサーはケーブルと違って左に寄ることなく、中央に搭載されています。
ケーブルには編み込みケーブルを採用しており、取り回しが良いうえに長寿命です。
コネクタの工作精度は問題ありませんが、金メッキではないようです。
今回のゲーミングマウス 530Mの重量は、ケーブルを除いて約113gでした。
ソフトウェア
パフォーマンス
マウスの基本的な設定を行う項目です。
dpiは50~5000まで、50dpi刻みで設定できます。
後述のキー割り当てにスナイパーを設定すれば、該当のボタンを押した時のみdpiを固定できます。
キー割り当て
各ボタンにキーを割り当てる項目です。
右側のウィンドウから好みの機能を選択し、該当のボタンへドラッグ&ドロップで割り当てます。
ただしショートカットキーを設定する場合は、割り当てた機能をまずゴミ箱へ移動させます。
その後「なし」と表示されたボタンをタブルクリックすると、ショートカットキーの設定画面が現れます。
割り当て可能な機能の一覧です。
クイック起動を割り当てた場合は、実行ファイルのパスも指定します。
ライティングコントロール
マウス左側面と後部に内蔵されたLEDを管理する項目です。
点灯色は1680万色から任意に選択できるため、ユーザーの好みに合わせられます。
またLEDは、点滅・常時点灯・イルミネーション・オフという、4種類から選択できます。
まとめ
スタンダードな形状を採用した、最大5000dpi対応のゲーミングマウスです。
本体はゆったりした大型サイズになっているため、つまみ持ちよりもかぶせ持ちに適します。
また解像度は50~5000dpiまで50dpi刻みで設定でき、X-Y軸を独立して入力することも可能。
メインボタンにはオムロンマイクロスイッチを備え、快適なプレイを長期間サポートしてくれます。
さらに本体中央に備えられたトリガーボタンは、押すのではなく引くという新しい操作で新鮮そのもの。
マウス表面のコーティングは半光沢ながら、汗をかいても滑りにくい塗装になっているため安心です。
そして両側面には独自のハニカム加工を施し、グリップ感の向上に貢献。
マウス前方左から伸びる編み込みケーブルは、癖は強いものの絡みにくい特長があります。
そのほか恒例のCOUGAR UIXシステムは、どのデバイスでも統一されているたため安定した操作感。
最大3つのプロファイルはオンボードメモリに保存でき、任意のタイミングで切り替えできます。
――ちなみに実際に使用して、惜しむべき点は2つほど。
まずは両側面にプレミアムコーディングがなされていないこと。
確かに滑り止め加工は存在するものの、手汗を大量にかく方には効果が少ない印象です。
つぎにサイドボタンが認識するまで、ある程度の力を入れなければならないこと。
誤動作が少ないという利点はありますが、もう少し柔らかいほうが個人的には好みです。
とはいえ、下スクロールをする流れで引けるトリガーボタンは、大変興味深い機構。
内蔵されたLEDが大きく主張することなく、控えめな位置に存在する点も高評価です。
続きはこちら ⇒ 最新のレビュー記事を見る