50mmの指向性スピーカードライバを搭載した、ゲーミングヘッドセットのHyperX Cloud Stinger。
今回の記事では低反発クッションとスチールスライダーを備えた、この商品をレビューします。
公式動画
ポイント
HyperX Cloud Stingerの特長
- 50mmドライバ
- オーディオ精度を追求した、指向性スピーカードライバです。
- スイングミュート
- ノイズキャンセリングマイクを引き上げると、ミュートになります。
- 快適な装着感
- 軽量で装着感に優れる、独自の低反発クッションを採用しています。
商品説明
今回の商品は、Kingston様から提供頂いたものです。
パッケージには、Cloud Stingerという型番が大きく記載されています。
パッケージ背面には、各部の特長がまとめられています。
商品内容はヘッドセット、メッセージカード、変換ケーブル、クイックガイドの4点です。
ヘッドセット本体の外観です。
表面は半光沢仕様になっており、安っぽさを排除しつつ指紋汚れが付きにくいです。
マイクは自由な角度でブームする構造です。
イヤーカップは90度回転させることもできます。
標準の接続方式は、マイクが統合された4極端子です。
しかし付属のケーブルを使用することで、ステレオミニプラグに変換できます。
ヘッドセットの左耳側です。
電源スイッチの類いはなく、マイクのみ搭載しています。
マイクは上に立ち上げる(スイングする)とミュートになる構造です。
先端にはノイズキャンセリングマイクを採用しています。
ミュートの有効無効は、僅かな「カチッ」という感触でわかります。
ヘッドバンドの部分です。
引き出すことで伸縮し、使用者の好みに合わせられます。
ヘッドバンドの上部には、シリーズ名が存在します。
頭頂部のクッションです。
ヘッドセットの右耳側です。
下部にはボリュームスイッチを備え、簡単に音量の調整が行えます。
イヤーカップです。
低反発クッションにより、装着感は良好です。
ケーブルを除いた重量は、約260gでした。
まとめ
50mmのドライバを搭載した、エントリーモデルのゲーミングヘッドセットです。
左耳側にノイズキャンセリングマイクを、右耳側にボリュームスイッチを備えたシンプル設計です。
まずマイク部分は上下のスイング可動に対応しており、範囲に応じてミュートになる構造。
そのためスイッチを操作することなく、ミュートにしたい状況を瞬時に作り出せる利点があります。
つぎにボリュームスイッチはスライド式になっており、無段階で音量を調整可能。
スイッチは重すぎず軽すぎない塩梅で、意図せず音量が変化することはないでしょう。
そしてメーカーが「独自の低反発クッション」と謳うイヤーカップは、表記通り快適な装着感。
調整可能なヘッドバンドや軽量な本体重量も相まって、圧迫感なくゲームに集中できるでしょう。
ちなみに実際のヘッドホン部分の音質は定位も問題なく、この価格帯としては低音も出ている印象。
とはいえ高価格帯のモデルに比べると、全体的な音質や解像感で劣るのは致し方ありません。
またマイク部分の音質は、普段使っているPC350に比べ僅かにハッキリとした声に変化。
ノイズキャンセリングもある程度効いているようで、PCファンなどの音は混入していないようです。
しかし記載しておかなければならないのは、ホワイトノイズとハウリングが存在すること。
前者は、マイクブーストを抑えることである程度減少させることができますが、
後者はヘッドホンの音量を一定以上上げると、ヘッドホンからの音をマイクが拾ってしまうのです。
テストでボイスチャットした相手によると、これは「ヘッドホンから漏れている音」ではなく、
「ヘッドセット内部を伝わった音」のような聞こえ方のようで、自身のローカル環境でも確認済。
そのためボイスチャットの必要性が高い状況においては、ある程度音量を絞ったほうが良いでしょう。
総評としては、ツヤツヤテカテカではない半光沢のデザインと上記モデルに迫る快適な装着感、
スタンダードな定位と音質が利点の反面、マイクのハウリングだけが気になったヘッドセットです。
補足事項
メーカーと話し合った結果、ホワイトノイズとハウリングの原因が判明しました。
このヘッドセットの仕様上、マイクブーストをかけると2つの症状が再現しやすいようです。
同じ症状に遭遇した方は、コントロールのサウンドからプロパティを開き、
下の画像のようにマイクブーストがかかっている場合、一度無効にしてみましょう。
Sound Blasterを使用している場合は、タスクトレイから該当のウィンドウを開き、
マイクブーストが無効となるよう、該当のスライダーを左に移動させましょう。
マイクブーストさえなければ、ホワイトノイズはある程度軽減できますし、
ハウリングについても、私の環境下ではほぼ聞こえないレベルにまで抑えることができました。
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