vBook V2 2in1のフルHD対応11.6型ノートPC レビュー

2017年6月11日

11.6型という小型サイズながら、1,920×1,080のフルHDに対応したVoyo vBook V2。
今回の記事では液晶画面を回転させることが可能な、このパソコンをレビューします。

ポイント

Voyo - 11.6型ノートPC vBook V2

vBook V2の特長

2in1設計
回転式の液晶により、ノートPCだけでなくタブレットとしても使えます。
フルHD対応
1,920×1,080という、高精細なフルハイビジョンに対応しています。
小型サイズ
カバンに入れて持ち運びしやすい、小型かつ軽量な11.6型サイズです。

製品仕様

スペック

Voyo vBook V2
OSWindows 10
CPUCeleron N3450
GPUIntel HD Graphics 500
RAM4GB(DDR3L)
ROM64GB eMMC
ディスプレイ11.6型(FHD)
Wi-FiIEEE 802.11 a/b/g/n
BluetoothVer.4.0
拡張機能microSDカードスロット
バッテリー12000mAh
駆動時間7~9時間
充電時間5時間
重量約1246g

システム情報など

システムの言語は、デフォルトで英語になっています。
日本語に変更する場合は、設定画面から言語パックのダウンロードが必要です。

参考記事:Windows 10の表示言語を変更する方法

基本的な情報

日本語変更後のシステム情報です。

空き容量

初期状態のストレージ容量です。

eMMCの型番

CrystalDiskInfoで型番が表示されなかったため、デバイスマネージャーを掲載。
搭載されているeMMCは、Hynix HCG8eのようです。

商品説明


パッケージはホワイトを基調としており、僅かに保護性能が期待できる硬めの紙質です。


パッケージの上蓋を開けると、パソコン本体が見えてきます。


商品内容はACアダプタ、スタイラスペン、スタイラスペンケース、
ユーザーズガイド、保証書、メッセージカードに、パソコン本体を加えた7点です。


本体のカラーには、光沢感を抑えたゴールドを採用しています。


裏面も同じゴールドでまとめられ、四隅に滑り止めを備えています。


中央下部には、メーカーロゴと型番が掲載されています。


滑り止めの付近には、小さな放熱穴が存在します。


裏表ともに統一感があり、指紋が付きにくい塗装になっています。


前面の両端は緩くカーブしており、工作精度に大きな問題は見受けられません。


天面のメーカーロゴ付近です。


背面のヒンジにより、液晶を回転させてタブレットとして利用できます。


開梱後、電源を入れた直後の状態です。
Windowsの初期設定画面ではなく、いきなりデスクトップが表示されます。


もちろん筐体内部も、外装同様にゴールドで統一されています。


キーボードは最近主流のアイソレーションキーになっており、キーストロークは短めです。


キーの四隅は丸く、指が引っかかりにくいという利点を備えています。


タッチパッドの大きさも適正で、スムーズな操作が可能です。


英字配列のため、エンターキーが横長になっています。


内部の前面両端には、液晶画面とキーボードが接しないよう設計されています。


液晶を反転させた状態です。
写真では完全に反転させていませんが、液晶画面は完全に筐体背面へ密着できる構造です。


筐体の左側面にある、インターフェイス群です。
左からUSB2.0、マイク端子、SIMスロット、音量ボタン、電源ボタン、キーロックです。

ただしこのうちSIMスロットは、ネットワークに対応していないため利用できません。
そして右端のキーロックは、有効にすることでキー入力を無効化することができます。


筐体の右側面にある、インターフェイス群です。
左からmicroSDスロット、microHDMI 、USB3.0、AC入力端子、電源ランプです。


vBook V2の実重量は、約1272gでした。

ベンチマーク

Cinebench

ファイナルファンタジーXIV

ドラゴンクエストX

3DMark

CrystalDiskMark

その他

ディスプレイ設定

広視野角のIPSパネルを採用しているため、見る角度を変えても色が変わりにくい点が魅力。
少なくとも安価なノートPCに見られる白っぽさはなく、綺麗な表示だと言って良いでしょう。

――視野角が狭い液晶だと全ての表示が薄く感じられ、常用できないレベルのものすらあります。

デフォルト設定

起動直後から推奨として設定されている、150%の拡大状態です。

文字やアイコンが適度に大きくなり、操作しやすいです。

フルハイビジョン表示

拡大を適用しない、dot by dotの状態です。

作業領域は広くなりますが、文字の視認性は低下します。

キーピッチ


製品全体の幅は約290mmです。


キー全体の幅は約15mmで、キートップの幅は約14mmです。

キーストロークは外観通り小さく、適度な反発が存在。
しかしプラスチック全開の見た目に比べてしっかりとした構造で、文字入力に支障はありません。


補足として液晶下部のウィンドウズロゴは、押すとスタートボタンとして機能します。

手書き入力

スタイラスペンを利用して、手書き入力を行った結果です。
全体的に文字は書きやすいと言えず、また筆圧にも非対応です。

3種類の文字の中では、直線の多いカタカナが幾分反映さやすい傾向。
逆に英語はゆっくり書かないと途切れしまい、上手く文字の形を成しませんでした。

ひらがな

カタカナ

英語

ACアダプタ


付属しているACアダプタのコンセントは、標準で国内の仕様に対応できません。


そのため、別途海外向けコンセントを変換するアダプタが必要です。


ACアダプタの電圧は100~240Vかつ50/60Hzに対応していますから、変圧器は不要です。

まとめ

落ち着いたゴールドカラーが目を惹く、2in1の11.6型タブレットであるvBook V2。
メーカーロゴと筐体のデザインからは、某ビジネス向けPCメーカーの製品と似た印象を受けます。

全体的な質感はまずまずで、液晶反転構造による多様な利用シーンへの対応力が特長。
キーボードを駆使した文字入力だけでなく、タブレットモードにおける情報閲覧が捗ります。

また11.6型というサイズながら、一目で視認できる情報量が多いフルハイビジョンパネルを採用。
両側面のインターフェイスも豊富で、フルサイズのUSBポートを搭載していることが嬉しいです。

さらにタッチパネルの感度も必要充分で、通常操作であればまず問題のないレスポンスを実現。
ただし一般的なタッチパネルに比べると滑りが悪いため、保護フィルムの導入も検討すべきです。

そして付属のスタイラスペンを利用すれば、便利な手書き入力にも対応。
スタイラスペンの上部にあるボタンで電源を入れれば、指よりも正確に操作できます。

ちなみに気になる点を挙げるとすれば、CPUにローエンドのCeleron N3450を搭載していること。
文書作成や軽めのインターネット利用であればまずこなせますが、重い作業には全く向きません。

そのほか付属しているACアダプタが、海外用のコンセント規格になっていること。
つまり充電をするためには、コンセントを変換させるアダプタを別途用意する必要があるのです。

とはいえこの価格帯でありながら、タッチパネルを搭載した11.6型PCとして利便性が高いのは確か。
キーボードを使用できない状況下では、液晶を回転させるだけのタブレットモードが活躍します。

  • 画面を反転すれば、タブレットとして利用できる
  • 液晶が高精細、高発色、広視野角で映りが綺麗
  • 搭載されているCPUの割に、レスポンスが良好
  • 文字入力が快適に行える、優秀なキースイッチ
  • 各種インターフェイスにより、拡張性に優れる
  • 側面のスイッチが安っぽい
  • タッチパネルの滑りが悪い
  • 画面を反転しても、自動でキーロックがかからない
  • スタイラスペンによる文字入力が、快適とは言い難い
  • 標準で国内のコンセントに対応していない

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