NTT東西が提供している、光回線を利用したテレビ伝送サービスのフレッツ・テレビ。
今回はそのサービスの概要と、希望者に送付されるスターターキットについてレビューします。
フレッツテレビとは?
「フレッツ・テレビ」はNTT東日本の提供する電気通信サービス「フレッツ光」および「フレッツ・テレビ伝送サービス」、スカパーJSAT(株)の提供する放送サービス「スカパーJSAT施設利用サービス」の契約により、地上/BSデジタル放送が受信できるようになるサービスです(対応したテレビまたはチューナーが必要です)。
また、スカパー!等の専門チャンネル放送の受信には、別途放送事業者が提供する放送サービスの契約、対応チューナーまたは専用端末が必要です。
フレッツテレビを簡単に要約すると、光回線でテレビを視聴可能にするサービスです。
アンテナは別途設置工事が必要なうえ、居住地域によっては電波がうまく受信できない場合があります。
しかしフレッツテレビなら、光回線の特長である安定した通信によりクリアな映像が受信できます。
また後述のスターターキットとは、希望者に送付されるテレビ接続ケーブルと分配器のセットのこと。
光回線終端装置と視聴用のテレビが近ければ、自身で接続することにより設定費用を必要としません。
参考動画
フレッツテレビのポイント
- BS/CS視聴対応
- BS全チャンネルに対応し、別途契約すればスカパーも視聴可能です。
- 台数無制限
- 戸建のタイプであれば、家中のテレビで視聴しても月額費用は一定です。
- 専用端末不要
- ケーブルテレビのような、専用セットトップボックスは不要です。
商品説明
スターターキットは小袋に入って送付されます。
商品内容は簡単接続ガイド、テレビ接続ケーブル、分配器の3点です。
フレッツテレビの設定に使用する、簡単接続ガイドです。
レコーダーあり・なしの両面仕様となっていますが、内容はほとんど変わりません。
接続方法は光回線終端装置と分配器を接続し、そこからレコーダーやテレビに接続するだけ。
レコーダーがある場合にはアンテナ出力端子と、テレビのアンテナ入力端子を接続しましょう。
その後問題なく接続が完了できたら、チャンネルスキャンを行います。
チャンネルスキャンの方法はテレビメーカーによって異なりますが、ほぼ設定メニューの中にあります。
このチャンネルスキャンは、パソコンにテレビチューナーを接続した場合にも必要となる操作です。
同梱されていたテレビ接続ケーブルです。
流石にNTTが送付してくるだけあって、怪しいメーカーではなく日本アンテナ製。
ノイズブロックプラグや内バネ入りプラグを採用しており、2602MHzに対応しています。
同梱されていたケーブル付き2分配器です。
こちらもテレビ接続ケーブルと同様に、日本アンテナ製。
スクリュープラグや高シールド構造を採用しており、こちらも2602MHzに対応しています。
分配器と分波器の違い
※説明するための前提として、宅内のテレビ配線が地デジとBS/CSが混合されているとします。
一般的なテレビには、地デジ用の端子とBS/CS用の端子が各1つずつ搭載されています。
そのため地デジおよびBS/CSを正常に受信するためには、両方にテレビ配線を接続する必要があります。
この時テレビ配線の分岐に使用するのが分配器もしくは分波器で、それぞれ違う働きを持ちます。
分配器とは?
分配器はテレビ配線をそのまま分岐することができ、部屋内に複数の映像機器がある場合に使います。
しかし分岐した数だけテレビ信号が弱まり、正常に映像の視聴ができなくなる場合があります。
この症状はテレビ信号を強めるブースターで改善できますが、少し割高なうえ場所を取ります。
分波器とは?
対して分波器は、テレビ配線内の地デジおよびBS/CSの信号を分岐させることができます。
部屋内に複数の映像機器がある場合には向きませんが、テレビ信号の弱体化をある程度防止できます。
つまりテレビ背面の端子には、分波器を使用してテレビ信号を分岐するのが正しい方法だと言えます。
ただしテレビ信号の強度が充分に強い場合には、分配器で分岐させても映像の視聴が可能です。
テレビ対応パソコンの場合
ちなみにテレビ対応の一体型デスクトップパソコンの場合には、分波器が必要ありません。
なぜならほとんどの場合、地デジおよびBS/CS混合のアンテナ入力端子が搭載されているためです。
また地デジ/BS/CS対応のパソコン用テレビチューナーも、基本的にアンテナ入力端子は1つです。
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