【35W】Ryzen 5 3550HとRyzen 5 3500Uの違い【15W】

Radeon Vega 8 Graphics内蔵の4コア8スレッドCPUとして流通している、Ryzen 5 3550HとRyzen 5 3500U。
今回の記事では「Ryzen 5 3550H」と「Ryzen 5 3500U」の違いを、ベンチマークを用いて比較してみます。

CPUの性能比較

下の表で比較するとおり、Ryzen 5 3550HとRyzen 5 3500Uの違いはデフォルトTDPにあります。
前者は「35W」で後者は「15W」となっており、同じ動作クロックを持ちながら消費電力が異なります。

実機サンプル仕様比較

各CPUごとに1つ、合計2つの実機サンプルを用いて、各ベンチマークスコアを計測しています。

ただしCPU以外の構成が同一でないため参考値に過ぎず、CPUの性能を正確に表すものではありません。
そして各テーブルの最も右にある増減率とは「Ryzen 5 3500U基準の性能比」を表しています。

そのほかRyzen 5 3500U搭載PCは、4GBのオンボードメモリに対して4GBメモリが1枚追加されています。

CPUベンチマーク比較

まずCPUベンチマークを比較すると、Ryzen 5 3550HがRyzen 5 3500Uに比べて「約3%劣位」です。
この傾向はCPU-Zによるベンチーマークでも現れており、上位らしい性能差は見受けられませんでした。

ゲーミング性能比較

つぎにGPUベンチマークを比較すると、Ryzen 5 3550HがRyzen 5 3500Uに比べて「DX12で約1%優位」です。
その一方でドラゴンクエストXとファイナルファンタジーXIVの結果では、残念ながら逆転されています。

総合性能比較（PCMark 10）

パソコンの仕様が、ベンチマーク結果へ大きく影響する可能性が高い「PCMark 10」での参考データです。
総合スコアを参考にするなら、Ryzen 5 3550HがRyzen 5 3500Uに対して「約1%優位」です。

しかしながら前者搭載のSSDが影響しない項目では、CPUベンチマークの結果と同様に芳しくない様子。
自身が回収したこれらのベンチマークからは、Ryzen 5 3550Hの良さが得られなかったようです。