海外メーカー各社から販売されている、先端にマグネットによる脱着式コネクタを採用したUSBケーブル。
今回の記事ではAmazonでも比較的レビュー数の多い、SUNTAIHOの「SYCX-001」を写真付きで解説します。
マグネット式ケーブルとは?
USBケーブルと専用のコネクタがセットになった、スマートフォン用のケーブルのことです。
導入することでケーブル抜き差しが不要となり、日々の面倒な充電操作が格段に便利になるのです。
SYCX-001とは?
SUNTAIHOから発売されている1.2mmのケーブル3本と、3種類のコネクタ合計9個が付属したセットです。
先端にはマグネットを備え、付属のコネクタ(Lightning / USB Type-C / microUSB)を交換して使用します。
ちなみにもし最低限のセットで良い場合は、リンク先で「1本×3個セット」も販売されています。
SYCX-001の特長
SYCX-001の特長はいくつかありますが、その中から簡単にいくつか抽出してみました。
SYCX-001の特長
- 付属のコネクタを端末に挿しておけば、防塵キャップとしても機能する
- QC3.0 3Aの急速充電対応と、データ転送対応に対応している(未検証)
- USB端子とマグネット端子部に、丈夫で軽量な航空アルミ合金を採用している
- 3種類のコネクタが付属しているため、幅広くより多い端末で使用できる
- 充電はもちろん、データ転送にも対応している
マグネット式ケーブルの利点
マグネット式ケーブルが有用な理由は、やはりケーブルの抜き差しの手間と破損がなくなることです。
とくにmicroUSBは弱く、年季が入ったスマホやタブレットの端子はぐらつき、修理が必要となりがちです。
そんな時このマグネット式ケーブルがあれば、その修理せざるを得ない状況を遠ざけることができます。
マグネット式ケーブルの利点
- 物理的な接触を排除できるため、コネクタの破損が防げる
- ケーブルを抜き差しする手間がなく、近づけるだけで双方が吸着する
- コネクタは基本的に挿しっぱなしにするため、ゴミが入りにくくなる
SYCX-001の商品内容
SYCX-001のパッケージは、白いビニール袋で保護されていました。
ビニール袋から中身を取り出したところです。
商品内容はUSBケーブル×3本、3種のコネクタ×各3個、メッセージカードです。
ただしUSBケーブルの数とコネクタの数は、商品の構成によって増減します。
片方がUSB Type-A、もう片方にマグネットコネクタを採用したUSBケーブルです。
ケーブルには手触りの良いナイロン素材を使用し、メッシュ状の編み込みタイプとなっています。
また双方の端子にはアルミ製ですから質感もよく、多少とはいえ放熱効果も期待できます。
同梱されているLightning / microUSB / USB Type-Cのコネクタです。
もちろんUSBケーブルと吸着する側は全て同じ形状となっており、入れ替えて使えます。
このコネクタの重量は「約1g」ですから、挿しっぱなしでもまず負担になることはありません。
実際にLightningコネクタを吸着させたところです。
隙間なくピッタリハマり、データ転送と充電の両方に対応することができます。
試しにコネクタを、先日導入した「Kindle」に挿し込んでみましょう。
使用するコネクタは「microUSB」です。
コネクタの工作精度も十分であり、筐体のラインに沿ってきちんと固定できます。
このコネクタを挿し込むことにより、前述の通り端子の保護と防塵が実現できます。
実際にケーブルを接続したところです。
接続後に外す場合は垂直方向ではなく、少し捻ると外しやすいです。
通電時は、コネクタに搭載されたLEDインジケーターが緑色に光ります。
耐荷重について
商品ページに記載されている「スマホ宙吊り状態」を試してみました。
流石にブルブル振り回すことまではできませんでしたが、一応「約248g」までは問題なく吊れました。
テストしたのは公称「209g」のRedmi Note 9Sに、スマホケースを付けた状態のものです。
レビューまとめ
充電のたびに強制されるケーブルの抜き差しが不要となる、便利な「マグネット式」のケーブルです。
全体的な工作精度に問題は見られず、自身が試した限りはデータ転送も充電も快適に行なえます。
気になる充電速度(充電時の電圧や電流)はまともなUSBチェッカーを所持していないため計測できませんでしたが、少なくとも一般的な有線のUSBケーブルと同じ程度の時間で充電できているように感じました。
気になる点を挙げるとするなら、磁力が適正でケーブルに多少力がかかると外れて充電が止まること。
この点に関しては、端末に悪影響が出ない程度に「もう少し磁力が強くても良かったのでは?」と考えます。
それ以外は何回かKindleとのデータ転送を行うために接続すると、充電は開始されるもののパソコンから認識できないことがあったこと。
スマートフォンとの接続では同様の症状は見られませんでしたが、データ転送が主な目的の場合端末との相性が発生する可能性があります。
最後はケーブル自体の耐久性と、しばらく使ったのちにデータ転送や充電が行えるかということ。
過去使用していたマグネット式のケーブルは最初は使えていたものの、いつの間にか充電ができなくなってしまったのです。
一応商品ページによると「メーカー1年保証」が付属しているとのことですが、やはり中国メーカー。
出現しては消えていく会社が多いため「保証が適用されるか」そして「1年後に会社が残っているか」は運に任せるしかありません。
- Lightning / microUSB / USB Type-Cという、3種のコネクタが付属している
- 使用環境に応じて1本3個セットと、3本9個セットが選べる
- マグネットの磁力が適正であり、問題なくデータ転送と充電が行える
- マグネットの磁力が適正なため、ケーブルに強い力が加わると外れる
- シンプルなUSBケーブルに比べると便利な反面、少し割高である
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