ゲーミングマウスの選択方法

2014年5月8日

ゲームをプレイする上で欠かせない、プレイヤーの意思をゲームに反映するゲーミングデバイス。
その中でも重視すべきマウスの選択方法を、他のプレイヤーとは違う視点で解説します。

重視すべき項目

アプリ検出があるか

ここでいうアプリ検出とは、実行ファイルごとにキー(プロファイル)設定が可能かということ。
例えば「BF4.exe」起動時に、Battlefield 4用の設定が自動で反映されなければなりません。

これがないとデフォルト設定ではゲーム内部でキー設定ができないことがあり、面倒な状況に。
とくに私のようにボタンとスクリプトを紐付けていると、ほぼゲーム内部で設定不可能です。

しかしアプリ検出があれば、その心配は不要。
ゲーム用のボタンに相性の出にくい文字キーに設定しておけば、さらに良いでしょう。

供給が安定しているか

マウスに限らず、周辺機器は必ずいつか故障します。
故障した場合に同じマウスが確保できれば問題ありませんが、なかなか難しいのではないでしょうか。

新しいマウスの導入を検討したり、新しいマウスの形状に慣れるたび、余計な時間を浪費します。
そのため長期間販売される、もしくは後継モデルのデザインに変化がないものを選択すべきです。

私はBattlefield 1942開始から現在までの10年間、同じデザインのマウスを約8個使用してきました。
デザインでなく底面の高さもほぼ変更がないため、好みのソールを流用できることも利点の1つです。

安価であるか

ゲーム or 業務に限らず、必ず同製品の予備を保管しておくべきです。
直上の項目と関連する項目になりますが、いつその製品が故障するか・生産完了するかわかりません。

ひとたび故障してしまうと、故障以前と同じ作業効率を保つことができなくなってしまいます。
さらに同製品ではなく違う製品を予備にしてしまうと、ドライバの関係で再設定も必要となります。

これらのトラブルを考えて予備を用意する時、安価でないと余計なコストがかかってしまうのです。

ドライバは安定しているか

ここまでハード面について記載してきましたが、この項目ではソフト面について。
どんなに優れたマウスでも、ドライバが安定していないと性能を活かしきれません。

いつのまにか設定が初期化されたり、設定したはずのボタン割り当てが変更されていたり、
dpiが意図せず急激に変化したりなど、ドライバは様々な設定項目に影響するため注意が必要です。

避けるべきマウス

ボタンの数が多い

一見ボタンの数が多いことは利点だと捉えがちですが、いくつかの欠点があります。

まずボタンの数に比例して構造が増え、重量や故障率が上昇すること。
つぎに搭載されたボタンに機能を割り当てすぎると、次のマウスの選択肢を狭めてしまうことです。

FPSではマウスを変更することを見越し、サイドボタン×2個の割り当てにとどめておきましょう。
そうしないとマウスを買い換えた時、キーの割り当て変更による効率低下にきっと戸惑うはずです。

形状が特殊

巷には様々な形状やギミックを持つゲーミングマウスが溢れています。
中にはサイドの厚みを変更したり、マウスの長さを調整できる製品まであります。

しかしこのような特徴を持つマウスは、継続して販売されることがほぼありません。
となるとユーザーも少なくなり、ドライバ更新による機能面の修正が期待できなくなります。

重い

マウスは基本的に軽ければ軽いほど良いです。
よほど安定性を求める方であれば別でしょうが、重いほど手への負担が増加します。

逆に軽すぎると不安定で心配という方は、重さの調整ができる製品を選択しましょう。
重量を重くすることはできても、元の重量以上に軽くすることはできないのです。

無線対応

ワイヤレスマウスの登場時に比べ、現在ではワイヤレスマウスの性能もかなり向上しています。
登場当時は気になっていた入力遅延も改善され、製品によっては有線マウスと遜色がありません。

しかし無線形式には必ず電源が必要ですから、バッテリーの重さ分不利に働きます。
また駆動時間到達による機能停止にも気を揉む必要があり、やはり有線マウスに劣ります。

つまり余程の理由が無い限り有線マウスを選択することが、心労の少ないプレイを支えるのです。

マウスを開梱したら

まずマウスを開梱後に行うことは、ケーブルの撚り戻しです。(有線マウスの場合)
開梱直後はケーブルに癖がついており、マウス操作に影響を及ぼします。

撚り戻しはケーブルを傷めないよう注意しながら、じっくりと時間をかけて行いましょう。
そうすることで意図せずマウスが移動するという弊害を、事前に防ぐことができるのです。

つぎに行うことは、ソールの貼り付けです。
開梱直後のマウスの底面は、当然メーカーが設計した高さに保たれています。

しかしひとたびマウスを操作してしまうと、ユーザーの癖でソールの減りに偏りが生じます。
偏りが生じた後にソールを貼ると高さが上手くとれず、却って操作がしづらくなってしまいます。

そこでマウスを開梱したら、使用する前にソールを貼り付けておきましょう。
この時標準のソールを剥がす方もいるようですが、これはオススメしません。

なぜなら標準のソールを剥がすと、プラの突起が剥き出しになる構造の製品が存在するため。
このような構造の場合はソールが貼り付きにくく、マウスの操作中に剥がれることがあります。

厚みの上昇によるセンサー認識不良を気にするのであれば、薄いソールを選択すれば良いのです。
薄いソールですらセンサー認識不良を起こす場合に限り、標準のソールを剥がすようにしましょう。

私が最重視する項目

私が最も重視する項目は、サイドボタンにウィンドウ最小化が割り当てできるかどうかです。

ゲームはあくまで片手間ですから、業務の効率維持が何よりも優先。
下手にウィンドウ最小化が割り当てできないマウスを導入し、業務効率を下げるわけにはいきません。

メーカーによっては、アクティブウィンドウの最小化ショートカット「Alt + Space → N」を割り当てて
似たような動作をさせることができるのですが、アプリによっては動作しないことがありました。

Volxの使用マウス

私が使用しているマウスは、ロジクールのG400です。(G400の後継はG400s)
MX510から登場したこのシリーズは私のお気に入りで、G400までの製品を全て使用してきたほどです。
(使用歴:MX510 → MX510RD → G3 OPT → G3 OPT → MX518 → G3 OPT → G700 → G3 OPT)

このシリーズの特長は豊富なキー割り当てで、uberOptions対応製品ではより柔軟な設定が可能でした。
私の手に最適な本体形状もこれまでのモデルチェンジで変化しておらず、大いに評価できます。

しかしその反面、モデルチェンジをするたびに全体の質感が低下していることが難点。
とくにマウス上部のホイール近辺に配置された小さなボタンの故障率は、比較的高い傾向にあります。

これまでこのシリーズを何個も使い潰してきた私の経験ではまずこのボタンから壊れますので、
可能な限りこのボタンを使わないようにしましょう。

そうしないとボタンが故障するたびに割り当てた行動が行えなくなり、プレイ効率の減少を招きます。

ロジクール ゲームソフトウェアの設定方法


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