2019年9月5日に発売された多機能複合機PIXUS TS8330と、2018年9月6日に発売された同シリーズのTS8230。
今回の記事では2019年モデルの「TS8330」と2018年モデルの「TS8230」が持つ、機能の違いを解説します。
PIXUS TS8330紹介ムービー
PIXUS TS8330とは?
2019年9月5日に発売された、PIXUSシリーズのコンパクトなインクジェットプリンターです。
PIXUS TS8230とは?
2018年9月6日に発売された、6色ハイブリッドインク採用のインクジェットプリンターです。
仕様の違い
それぞれの仕様は、キヤノン公式のカタログより抜粋しています。
また比較用として、2019年に発売されたTS8330の下位モデルとなる「TS6330」も追加しています。
比較項目 | TS8330 | TS8230 | TS6330 |
---|---|---|---|
インク色数 | 6色 | 5色 | |
顔料ブラックインク | ○ | ||
フォトブルーインク | - | ||
最高解像度 | 4800×1200 | ||
スマホプリント | 対応(LINEプリントも含む) | ||
ダイレクト接続 | 対応 | ||
液晶モニター | 4.3型タッチパネル | 3.0型タッチパネル | |
Wi-Fi | 対応 | ||
自動電源オン/オフ | 対応 | ||
スマートトレイ | 対応(排紙トレイ自動伸縮) | - | |
給紙方法 | 背面給紙 / 前面カセット | ||
自動両面印刷 | ○ | △(ハガキ非対応) | |
トレイ印刷 | ディスクレーベル / ネイル | - | |
SDカード | 対応 | - | |
印刷費用:L判写真 | 約19.4円 | 約17.3円 | |
印刷費用:A4普通紙 | 約9.9円 | 約9.6円 | |
印刷速度:L判写真 | 約18秒 | ||
印刷速度:モノクロA4普通紙 | 約10.0ipm | ||
印刷速度:カラーA4普通紙 | 約15.0ipm |
サイズやインクの違い
前述の比較表から、TS8330とTS8230に「主な仕様の違いがない」ということがわかりました。
さらにサイズや使用するインクは?と調べてみたところ、やはりこちらにも違いは見られませんでした。
ただしTS8330の下位にあたるTS6330はサイズも違ううえ、5色インクですからグレーインクが使えません。
比較項目 | TS8330 | TS8230 | TS6330 |
---|---|---|---|
横幅 | 約373mm | 約372mm | |
奥行き | 約319mm | 約315mm | |
高さ | 約141mm | 約139mm | |
質量 | 約6.6kg | 約6.2kg | |
カラーインク | BCI-381 | ||
ブラックインク | BCI-380 | ||
グレーインク | 対応 | - |
機能の違い
それではTS8330とTS8230の違いはどこにあるのでしょうか?
仕様や機能を詳しく調べてみたところ「3つの違い」が存在することがわかりました。
無線LANの強化
プリンタに搭載されている無線LANとは、パソコンおよびスマホからワイヤレスで印刷する機能です。
かなり前はこの機能を利用するには、プリンタサーバを接続する必要がありました。
しかし昨今のモデルはまず対応しており、USBケーブルもしくはWi-Fiで接続することができます。
ちなみに2019年モデルのTS8330は、従来の2.4Ghzに加えてより安定性に優れた5GHzに対応。
2.4GHzに比べると障害物に弱いものの、家電や周辺機器との電波干渉に強いという利点があります。
TS8330 ⇒ IEEE802.11n/IEEE802.11g/IEEE802.11b/IEEE802.11a
TS8230 ⇒ IEEE 802.11n/IEEE802.11g/IEEE802.11b
自動紙幅検知
無線LANの周波数対応のほか、TS8330で追加された機能として「自動紙幅検知」が挙げられます。
これは用紙をセットするだけでサイズを検知する機能のことで、センサーがセットされた紙のサイズを検知し、それに応じた用紙を設定画面に表示してくれます。
つまり「紙をセット ⇒ 印刷画面でサイズを指定」という操作が、省略されるということです。
スマホ写真補正機能
旧製品のTS8230にも「写真自動補正」はありましたが、新製品のTS8330ならスマホの写真にも対応します。
例え撮影条件が悪くても自動補正によってより明るく、よりシャープな写真印刷を実現します。
購入すべきモデルは?
記事作成時点で双方には「1万円近い価格差」があり、相違点は5GHz対応と自動紙幅検知に限られます。
自身はこれらの機能にあまり魅力を感じないため、2018年モデルのTS8230をオススメします。
ただしプリンタの使用頻度が少なく年賀状印刷程度でしか利用しないなら「TS203」も選択肢となります。
こちらはカラーが3色一体型のため無くなった色だけの交換ができませんが、インクに印刷用のヘッドが存在するためヘッドのインク詰まりをインクの交換で解消できるという利点があります。
EP-882AとEP-881Aの違い
エプソンの「EP-882AとEP-881Aの違い」は、別記事で詳しく解説しています。
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【EPSON】EP-882AとEP-881Aの違い【新機能とは?】
2019年8月1日に発売された多機能複合機のカラリオ EP-882Aと、2018年9月13日に発売されたEP-881A。
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