2020年1月6日のAMD CES 2020にて発表された、8コア16スレッドのノートPC向けCPUとなるRyzen 4800U。
今回の記事ではこの「Ryzen 4800U」と、競合製品として挙げられたCore i7-1065G7との性能を比較します。
AMD at CES 2020
仕様の違い
省電力なUシリーズに属するRyzen 4800Uと、その競合製品となるIntelのCore i7-1065G7です。
前者のRyzen 4800Uのほうがコア/スレッド数が多く、動作周波数が高い設計となっています。
その影響もあるのか、後述の性能比較ではCore i7-1065G7を上回る性能を見せています。
性能比較 | Ryzen 7 4800U | Core i7-1065G7 |
---|---|---|
コア | 8コア | 4コア |
スレッド | 16スレッド | 8スレッド |
CPU基本動作周波数 | 1.8GHz | 1.3GHz |
CPU最大動作周波数 | 4.2GHz | 3.9GHz |
L3キャッシュ合計 | 8MB | |
最大メモリー速度 | DDR4-3200 LPDDR4-4266 | DDR4-3200 LPDDR4-3733 |
内蔵GPU | AMD Radeon Graphics | Intel Iris Plus Graphics |
対応ソケット | FP6 | FCBGA1526 |
TDP | 15W |
性能の違い
Ryzen 4800UとCore i7-1065G7を比べると、まずCinebench R20で目を見張る結果に直面します。
シングルスレッドではわずか「+4%」の値が、マルチスレッドでは約23倍の「+90%」にも達します。
また3DMark Time Spy Extremeでも「+28%」の性能差を生み出しており、グラフィック性能も優秀です。
つぎにコンテンツ制作における、各アプリケーションごとの比較表です。
それぞれ「+27% ~ +49%」という結果を残しており、Core i7-1065G7に比べてより快適です。
最後に比較するのは、TOP-TIERに位置する各ゲームのフレームレート(1080p / 低設定)です。
League of Legendsを除くタイトルで優れており、OverwatchとGTA Vは60fpsにまで迫っています。
引用元:Tom's Hardware
Ryzen 4000シリーズ比較表
C / T:コア・スレッド数
基本:基本クロック
最大:最大ブースト・クロック
L2+L3:L2キャッシュとL3キャッシュの和
TDP:デフォルトTDP/TDP
モデルナンバー | C / T | 基本 | 最大 | L2+L3 | GPUコア | TDP |
---|---|---|---|---|---|---|
Ryzen 7 4800H | 8 / 16 | 2.9GHz | 4.2GHz | 12MB | 7 | 45W |
Ryzen 7 4800U | 8 / 16 | 1.8GHz | 4.2GHz | 12MB | 8 | 15W |
Ryzen 7 4700U | 8 / 8 | 2.0GHz | 4.1GHz | 12MB | 7 | 15W |
Ryzen 5 4600H | 6 / 12 | 3.0GHz | 4.0GHz | 11MB | 6 | 45W |
Ryzen 5 4600U | 6 / 12 | 2.1GHz | 4.0GHz | 11MB | 7 | 15W |
Ryzen 5 4500U | 6 / 6 | 2.3GHz | 4.0GHz | 11MB | 6 | 15W |
Ryzen 3 4300U | 4 / 4 | 2.7GHz | 3.7GHz | 6MB | 5 | 15W |