【6コア】Core i7-9750HとCore i7-8750Hの違い【12スレッド】

第9世代のインテルCore i7プロセッサーとして、ノートパソコンに搭載され始めた6コアのCore i7-9750H。
今回の記事ではこの「Core i7-9750H」と、同じ6コアであるCore i7-8750Hとの性能の違いを解説します。

CPUの性能比較

Core i7-9750Hは、Core i7-8750Hと同様に6コア12スレッドで駆動する「モバイル向けの高性能CPU」です。
前世代に比べCPUの動作周波数とキャッシュに加え、GPUの最大動作周波数などが上昇しています。

実機ベンチマーク比較

各CPUごとに2つ、合計4つの実機サンプルを用いて、Cinebench R20とPCMark 10のスコアを計測しています。
そして双方のパソコンから得られたスコアを比較し、より大きいほうのスコアを比較値として採用しました。

ただしCPU以外の構成が同一でないため参考値に過ぎず、CPUの性能を正確に表すものではありません。
そして最も右の増減率とは、Core i7-8750H基準の性能比を表します。（Core i7-9750H ÷ Core i7-8750H - 1）

サンプル仕様比較

Cinebench R20

第一の検証である「Cinebench R20」を利用したベンチマークでは、Core i7-9750Hが「約5%優位」に。
シングル・マルチコア両方でCore i7-8750Hに勝っており、第9世代によるレスポンス向上が期待できます。

PCMark 10

第ニの検証である「PCMark 10」を利用したベンチマークでは、Core i7-9750Hが「約6%劣位」に。
しかもWeb Scoreを除く全ての項目で下回っており、Cinebench R20との差違に戸惑いを隠せません。

とはいえCore i7-9750Hの結果は「GRAPHICS CARD IS NOT RECOGNIZED」の表示付き。
これはドライバを更新しても解消されなかったため、本来の性能が発揮されていない可能性があります。

公開ベンチマーク比較

PassMark、Geekbench、3DMarkの各サイトで公開されているスコアをまとめてみました。

PassMarkとGeekbenchのマルチコアスコアに着目すると、Core i7-9750Hが「平均9%優位」に。
3DMarkのグラフィックスコアに着目すると、Core i7-9750Hが約3%優位という結果になりました。