これまでのMAP-E方式に加えて新たにDS-Lite方式にも対応した、NTT東西のホームゲートウェイPR-600。
今回の記事では第6世代の「PR-600」と第5世代の「PR-500」との違いや、無線速度の性能を解説します。
PR-600とは?(メーカーの違い)
PR-600とはNTT東西のフレッツサービス加入時に提供される「第6世代のホームゲートウェイ」です。
これまで同様にルータ機能を内蔵しており、専用の無線カードを挿入すれば無線機能が利用できます。
ちなみに製品のメーカーは、製品の型番末尾で確認可能。
また無線部分はこれまで「NECプラットフォームズ製」でしたが、今回は現時点で未確認となっています。
PR-600KI/RX-600KI ⇒ 沖電気工業製
PR-600MI/RX-600MI ⇒ 三菱電機製
引用元:ひかり電話対応機器|NTT東日本
ホームゲートウェイに接続可能な端末
ホームゲートウェイに接続可能はアナログ電話機や、LANポートを搭載したパソコンやプリンタです。
アナログ電話は最大2台まで対応しており、同時の発着信には追加番号と複数チャネルの契約が必要です。
端末種類 | 利用可能端末台数 |
---|---|
アナログ電話機 (G3FAX機含む) | 最大2台 (TELポート×2) |
有線接続端末 (パソコンなど) | 最大4台 (LANポート×4) |
無線接続端末 (スマートフォンなど) | 最大32台 |
推奨接続台数 (有線・無線接続端末合計) | 10台以下 |
PR-600とPR-500の違い
PR-600シリーズとPR-500シリーズの主な違いは「対応する無線速度」にあります。
どちらも「SSID-3」が最も速度が速く、PR-600シリーズなら最新の最大1733Mbpsに対応しています。
ちなみにさらなる次世代規格であるIEEE802.11axには、どちらも対応する予定がありません。
比較項目 | PR-600/RX-600 | PR-500/RT-500 |
---|---|---|
LANポートの対応速度 | 1000BASE-T/100BASE-TX(RJ-45)× 4 (スイッチングハブ内蔵) |
|
対応拡張カード | Express Card/34(PCI Express)準拠 ×1 オプションの無線LANカードSC-40NE「2」専用 |
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電話機ポートの形状 | 6ピンモジュラージャック(RJ-11) × 2 | |
USBポート | USB2.0(Type-A) ×2 | |
サイズ(単体型) | 45 × 171 × 222 mm (突起部を除く) | 40 × 171 × 188mm (突起部を除く) |
サイズ(一体型) | 45 × 171 × 258 mm (突起部を除く) |
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IEEE802.11a | 最大54Mbps (自動切換) |
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IEEE802.11ac | 最大1733Mbps (帯域幅80MHz の場合・自動切換) | 最大1300Mbps (自動切換) |
IEEE802.11n | 最大600Mbps (帯域幅40MHz の場合・自動切換) | 最大450Mbps (自動切換) |
内蔵アンテナ(本体) | 送信4 × 受信4 MIMO | 送信3 × 受信3 MIMO |
内蔵アンテナ(カード) | 送信2 × 受信2 MIMO |
SSIDの違い
PR-600とPR-500はどちらも、本体背面のシールで最も末尾にある「SSID-3」を利用すべきです。
しかし比較的新しい規格のため、古い端末ではこのSSID-3が表示されないことがあります。
また5GHz帯の特性として電波干渉が少ない反面、障害物に弱いという欠点があります。
そのため表示されなかったり安定して接続できないようでれば、2.4GHz帯の接続先を利用しましょう。
SSID名 | 初期値 | 対応規格 | 対応周波数 |
---|---|---|---|
SSID-1 | xx600X-XXXXXX-1 | IEEE802.11b/g/n | 2.4GHz帯 |
SSID-2 | xx600X-XXXXXX-2 | IEEE802.11b/g/n | 2.4GHz帯 |
SSID-3 | xx600X-XXXXXX-3 | IEEE802.11a/n/ac | 5GHz帯 |