令和元年12月発表の最新版の食事摂取基準と、1日分20種類の栄養素を備えたマルチ栄養食のバランサー。
今回の記事では「バランサー」1食に含まれた栄養素の割合から、残りの2食で補うべき栄養素を考えます。
バランサーとは?
1日分20種類の栄養素が摂取できるという、プロテインのように溶かして飲む「マルチ栄養食」です。
今回の検証では「甘味料ゼロ&香料ゼロ」ながら栄養価を維持した、ナチュラルプレーン風味を利用します。
2020年版の食事摂取基準について
ちなみに比較対象に利用する「日本人の食事摂取基準 推奨量まとめ」は、別記事で詳しく解説しています。
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【最新版】日本人の食事摂取基準 推奨量まとめ【栄養素】
令和元年12月に発表された、エネルギーおよび栄養素の摂取量の基準を示す2020年版の食事摂取基準。
今回の記事ではこの「日本人の食事摂取基準」について、全494ページの資料から要点を抜粋します。続きを見る
バランサー1食で得られる栄養素
一番左の列が、食事摂取基準のレベルⅡかつ「18歳以上のエネルギー必要量の最大値」です。
ただし年齢や性別で増減するため、正確な数値は「食事摂取基準の報告書」を参照して下さい。
またエネルギーに対して摂取すべき比率が公開されている「脂質」と「炭水化物」は、目標量の下限値です。
例えば男性の場合に脂質の目標値は「60 ~ 90g」で、炭水化物の目標値は「338 ~ 439g」です。
男性
女性
不足する栄養素の割合
プレーン風味のバランサー1食分を「200mlの水割り」で摂取した場合に、不足する各栄養素のグラフです。
青:男性の不足分
桃:女性の不足分
黄:1日に必要な栄養素だが、バランサー(プレーン風味)に含まれていないもの
まずこの表からわかることは、最も重要な「エネルギー」は当然として、三大栄養素である「タンパク質・脂質・炭水化物」がほとんど摂取できていない点です。
これに関してはバランサー公式でも言及されており、あくまでもバランサーは栄養補助食品という立ち位置。
下のグラフで「0%よりも右側にバーが存在している栄養素」は、1日の食事で補わなければなりません。
それに対し「0%よりも左側にバーが存在している栄養素」は、バランサー1食で1日の目標量を超えるもの。
男性よりも女性のほうが該当する栄養素が多いということは、バランサーは男性が1日に必要とする栄養素をターゲットにして開発されているということでしょう。
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