【6コア】Core i5-10400とRyzen 5 3600XTの違い【性能比較】

2020年12月28日

Core i5-10400とRyzen 5 3600XTの違い

ゲーミングパソコンへの採用が少なくない、6コア12スレッドで駆動するCPUのCore i5-10400。
今回の記事ではこの「Core i5-10400」と「Ryzen 5 3600XT」の違いを、ベンチマークで比較します。

CPUの性能比較

Core i5-10400は、グラフィックス機能として「Intel UHD Graphics 630」を内蔵したCPUです。
そのためRyzen 5 3600XTとは違い、グラフィックカード無しの構成でパソコンを組むことができます。

一方Ryzen 5 3600XTはよりも高い最大クロックを実現した、6コア12スレッドのCPUです。
映像出力にはグラフィックカードが必須となることが注意点で、Wraith Spireが同梱されています。

CPUの性能比較

性能比較Core i5-10400Ryzen 5 3600XT
CPUコア数6コア
スレッド数12スレッド
基本クロック2.9GHz3.8GHz
最大クロック4.3GHz4.5GHz
L3キャッシュ合計12MB32MB
CMOS14nm7nm
パッケージFCLGA1200AM4
PCI ExpressPCIe 3.0PCIe 4.0
メモリータイプDDR4-2666DDR4-3200
内蔵GPUIntel UHD Graphics 630-
TDP65W95W
付属クーラーリテールWraith Spire

CPUベンチマーク比較

毎回性能比較の慣例となっている「Cinebench」と「CPU-Z」のベンチマーク結果です。

2つのCPUの増減率を比較すると、Core i5-10400が「Cinebench R20(Multi)で約18%劣位」です。
この傾向はCPU-Zのベンチマークでも現れており、Multi/Singleともに同程度の差が開いています。

Cinebench

CPU-Z

CPU性能比較Core i5-10400Ryzen 5 3600XT増減率
Cinebench R20(Multi)31293820-18%
Cinebench R20(Single)451530-15%
CPU-Z(Multi)3580.54343.6-18%
CPU-Z(Single)481.8536.3-10%

GPUの性能比較

左の画像が、Core i5-10400搭載PCに内蔵されている「GeForce GTX 1660 SUPER」の情報です。
右の画像が、Ryzen 5 3600XT搭載PCに内蔵されている、同じく「GeForce GTX 1660 SUPER」の情報です。

左右の画像は別々の個体のものですが、一応証明のために「デバイスIDの末尾」を公開しています。

GPUの性能比較



実機サンプル仕様比較

比較用の検証サンプルには似通ったスペックのものを用意していますが、あくまで別個体。
そのため記事内の全てのベンチマークは、参考値として認識して頂くようお願いいたします。

仕様比較Core i5-10400Ryzen 5 3600XT
OSWindows 10 Home 64bit
マザーボードB460M-ITXMSI B450M-A
メモリ8GB×2(DDR4-2666)
Kingston 9905702-022.A00G×2
8GB×2(DDR4-2666)
Kingston 9905702-204.A00G×2
ストレージ1512GB SSD(SATA)
Kingston RBUSNS8180S3512GJ
ストレージ2-2TB HDD(SATA)
Seagate ST2000DM005-2CW102
グラフィックNVIDIA GeForce GTX 1660 SUPER

ゲーミング性能比較

GPUベンチマークを比較すると、Core i5-10400が「Time Spyで約1%優位」です。
とはいえ全体的に拮抗しており、Core i5-10400とRyzen 5 3600XTのゲーミング性能は僅差だと言えます。

ゲーミング性能比較

GPU性能比較Core i5-10400Ryzen 5 3600XT増減率
Time Spy63076228+1%
Fire Strike1460914464+1%
Night Raid4106740384+2%
Sky Diver3727038086-2%
ドラゴンクエストX(1080p)2205322783-3%
ファイナルファンタジーXIV(1080p)1547414743+5%
ファイナルファンタジーXV(1080p)67586589+3%

総合性能比較(PCMark 10)

パソコンの総合的な性能を測定する目的で用いられる、ベンチマークソフト「PCMark 10」のデータです。
双方を比較すると、Core i5-10400がRyzen 5 3600XTに対して「総合スコアで約5%劣位」です。

全体的にはRyzen 5 3600XTが優勢な傾向で、Core i5-10400の値が勝っているのはわずか2項目です。

今回の検証を省みるに、Core i5-10400とRyzen 5 3600XTのゲーミング性能はほぼ同等。
そのためゲーミングが主軸であれば、Core i5-10400のコストパフォーマンスは良好です。

しかしゲーム以外の各種アプリを主軸とするなら、Ryzen 5 3600XTが適しているということでしょうか。

Core i5-10400に向く用途 ⇒ レンダリング、アプリ起動速度
Ryzen 5 3600XTに向く用途 ⇒ 表計算、ビジネスアプリ、映像編集

PCMark 10

PCMark 10Core i5-10400Ryzen 5 3600XT増減率
総合スコア61466445-5%
基本性能93009566-3%
アプリ起動速度1216212094+1%
ビデオチャット74717694-3%
ウェブブラウジング88539408-6%
ビジネスアプリ82739011-8%
表計算983611046-11%
ワープロ69607351-5%
コンテンツ制作81918429-3%
写真編集1003810390-3%
レンダリング1048610187+3%
映像編集52225660-8%

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