多機能なストリーミングメディアプレーヤーとしてほぼ一択と言って良い、AmazonのFire TV Stickシリーズ。
今回の記事では上位版の「Fire TV Stick 4K」と、通常版の「第3世代Fire TV Stick」の違いを解説します。
Fire TV Stick 4Kとは?
2018年12月12日に発売されたメディアプレーヤーであり、4K Ultra HDに対応した「上位版のモデル」です。
通常版に比べてよりスムーズなレスポンスが期待でき、より高画質・高精細な映像を楽しむならこちらです。
Fire TV Stickとは?
2020年9月30日に発売されたFire TVシリーズのスタンダードモデルで「シリーズ中最も安価な通常版」です。
Fire TV Stick 4Kと違い4Kには対応していませんが、手軽に映像を楽しむには十分な機能を備えています。
4K版と通常版の違い
Fire TV Stick 4Kは1種類しかありませんが、Fire TV Stickには第2世代版と第3世代版が流通しています。
ここではFire TV Stick 4Kと、現在主流の第3世代Fire TV Stickの仕様を比較します。
ちなみに「第2世代Fire TV Stick」と「第3世代Fire TV Stick」の違いは、パッケージで判別できます。
縦に長い長方形が「第2世代Fire TV Stick」で、正方形に近い下の画像が「第3世代Fire TV Stick」です。
2つの違いをざっくりまとめると、Fire TV Stick 4Kがより高画質でより快適なレスポンスだと言えます。
仕様の違い | Fire TV Stick 4K | 第3世代Fire TV Stick |
---|---|---|
発売日 | 2018年12月12日 | 2020年9月30日 |
型番 | AFTMM | AFTSSS |
OS | Fire OS 6 | Fire OS 7 |
CPU | MTK8695 + MT7668 | MT8695D |
周波数 | クアッドコア1.7GHz | |
GPU | IMG GE8300 | |
RAM | 1.5GB DDR4 | 1GB DDR4 |
ROM | 8GB | |
最大解像度 | 4K/60fps | 1080p/60fps |
オーディオコーデック
Fire TV Stickと第3世代Fire TV Stickに、オーディオコーデックに関する違いはありません。
オーディオコーデック | 入力形式 |
---|---|
ドルビーアトモス(EC3_JOC) | 最大48kHz、8ch、16bitおよび24bit |
AC3(ドルビーデジタル) | 最大48kHz、6ch、16bitおよび24bit |
eAC3(ドルビーデジタルプラス) | 最大48kHz、8ch、16bitおよび24bit |
AAC-LC | 最大48kHz、6ch、16bitおよび24bit |
HE-AACv1(AAC+) | 最大48kHz、6ch、16bitおよび24bit |
HE-AACv2(enhanced AAC+) | 最大48kHz、6ch、16bitおよび24bit |
FLAC | 最大48kHz、2ch、16bitおよび24bit(24bitはディザなし) |
MIDI | MIDI(タイプ0および1)、DLS(バージョン1および2) XMF、モバイルXMF 着信音の形式:RTTTL/RTX、OTA、iMelody |
MP3 | 最大48kHz、DSP(16bitおよび24bit)とソフトウェア(16bit)の2ch |
Vorbis | Ogg(.ogg)、Matroska(.mkv) |
PCM/Wave | 最大96kHz、6ch、16bitおよび24bit |
AMR-NB | サポートあり |
Opus | 最大8ch、48kHz |
ビデオコーデックほか
Fire TV Stick 4Kは高画質なドルビービジョンや、高精細な最大解像度3840x2160pに対応しています。
その一方で第3世代Fire TV Stickは最大解像度が1920×1080pに留まるものの、ほとんどの仕様は同一です。
詳細比較 | Fire TV Stick 4K | 第3世代Fire TV Stick |
---|---|---|
ドルビービジョン | プロファイル4-MEL、5、8、9向けドルビービジョンのサポート (プロファイル5および8はレベル9まで、プロファイル9はレベル5まで0) | - |
H.265(HEVC) | ハードウェアによる高速化 最大3840x2160p(4K)@60fps、35Mbps Main 10プロファイルレベル5.1 HDR10/HDR10+/HLG入力対応 色空間8ビットおよび10ビット表示に対応 | ハードウェアによる高速化 最大1080p@60fps、20Mbps Main 10プロファイルレベル4.1 HDR10/HDR10+/HLG入力対応 色空間8ビットおよび10ビット表示に対応 |
H.264 | ハードウェアによる高速化 最大3840x2160p(4K)@30fps 1080p@60fps、720p@60fps、20Mbps ハイプロファイル(最大レベル4) | ハードウェアによる高速化 最大1080p@60fps ハイプロファイル(最大レベル4) |
H.263 | ハードウェアによる高速化 最大1080p@30fps、6Mbps プロファイル0、レベル70 | ハードウェアによる高速化 最大1080p@30fps、6Mbps プロファイル0、レベル70、非セキュア |
VP8 | 1080p@30fpsまでサポート ベースラインプロファイル、非セキュア |
|
VP9 | ハードウェアによる高速化 最大1080p@60fps、プロファイル2、最大20Mbps |
|
MPEG-2 | ハードウェアによる高速化 最大1080p@60fps | ハードウェアによる高速化 最大1080p@60fps、非セキュア |
MPEG-4 | 最大1080p@30fps シンプル/アドバンスドシンプルプロファイル(最大レベル5)、非セキュア |
|
入出力の色形式 | 8ビットRec.709(HEVC MainプロファイルL5)/8ビットRec.709 10ビットRec.709(HEVC Main10プロファイルL5)/10ビットRec.709 10ビットRec.2020(HEVC Main10プロファイルL5)/10ビットRec.2020 | 8ビットRec.709(HEVC MainプロファイルL4)/8ビットRec.709 10ビットRec.709(HEVC Main10プロファイルL4)/10ビットRec.709 10ビットRec.709(HEVC Main10プロファイルL4)/10ビットRec.2020 |
DRM(デジタル著作権管理) | PlayReady 3.0 Widevine L1/L3 HDCP 2.2 |
|
HDR | HDR10 HDR10+ HLG ドルビービジョン | HDR10 HDR10+ HLG |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 | |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac、2x2 MIMO | |
LAN | 10/100Mbps(要:Amazon イーサネットアダプタ) | |
Miracast | 対応 | |
音声認識 | リモコンのマイクボタンにて対応 |
そのほか内蔵されているWi-Fiは、現在主流なWi-Fi 5(IEEE802.11a/b/g/n/ac)までの対応。
もし無線環境であまり安定せず映像が乱れる場合は、このAmazonイーサネットアダプタを導入して下さい。
自身も導入しているこのアダプタは「Fire TV Stick専用」ですが、ブロックノイズの頻度が減少しました。
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引用元:Fire TVのデバイス仕様