本来必要のない手数料を「頭金」として取ったり、無駄なものを売りつけることでお馴染みの携帯ショップ。
今回の記事では半ば「詐欺」とも言われるこの携帯ショップを、あえて利用すべき理由について解説します。
携帯ショップが嫌われる理由
一般的に「携帯ショップが嫌われる理由」をまとめてみました。
これらは基本的に事実であり、利益を追求する「代理店」という仕組みを考えれば致し方ありません。
携帯ショップが嫌われる理由
- 待ち時間はもちろん、契約時間も長い
- なぜか必要のない頭金を請求してくる
- 無駄なオプションを勧めてくる
- 無駄なアクセサリを勧めてくる
- スタッフによりスキルの差が激しい
携帯ショップと上手く付き合うポイント
上で少し書きましたが、携帯ショップは「代理店」であり、キャリアが運営しているのはごく一部です。
彼らの利益は自社の契約数や頭金、オプションやアクセサリの売り上げなどにより生み出されています。
――とはいえ「契約してもらうこと」は最大の命題ですから、無理な接客で逃したくはありません。
そのため「携帯ショップは詐欺」という決め付けは避け、双方の落としどころを探ってみましょう。
拘束時間への対策
まず携帯ショップで最も苦痛な点は「待ち時間」に加え「契約時間」にほかなりません。
この要因は接客時間が内容により変化するためで、実際の登録時間は数分から十数分です。
――にも関わらず「数時間待たされた」という感想が多い原因は、使用方法の確認やデータ移行にあります。
とくに使用方法の確認はスマホ初心者や高齢者に多く、人によってはかなり細かい点まで聞いてくることも。
そのため契約を検討している場合には「予約」をし「自分でデータ移行」をすれば、時間の節約が可能です。
この時間の節約は、ショップからより良い条件を引き出すためにも必要な要素となります。
仮に契約に「2時間かかるAさん」と「30分しかかからないBさん」がいたとして、得られる件数が一緒なら?
店としては後者のBさんのような人に特典を追加して加入してもらったほうが、効率的な方法となるのです。
頭金請求への対策
つぎに携帯ショップで慣例化している悪行として「頭金」の存在があります。
これは携帯ショップに支払う「礼金」であり、これから購入するスマホや月額から減算されません。
つまり払っても払わなくとも契約上に変化はなく、携帯ショップが得をするだけです。
そのためもし頭金を請求されたらきっぱり断るか、別のショップに移動しましょう。
昨今は頭金の存在が少しづつ認知され始め、頭金を取らない携帯ショップも増えています。
同じ内容の契約にも関わらず携帯ショップAでは頭金を取り、携帯ショップBでは頭金を取らない。
「お得に契約すること」を目標にするなら、後者の携帯ショップBを選択すべきでしょう。
補足として「本来支払い不要な頭金の正体とは?」は、別記事で詳しく解説しています。
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【携帯契約】本来支払い不要な頭金の正体とは?【手数料】
スマートフォンやタブレットをショップで購入する際に、請求されることとなる頭金。
今回の記事ではこの「頭金」の正体と、頭金不要で契約する方法について解説します。続きを見る
オプションへの対策
そして携帯ショップの「頭金」の次に問題視されているのは、無駄なオプションやアクセサリの添付です。
これらは携帯ショップの利益の中では小さくない存在であり、実は高価なスマホ本体を売るよりも稼げます。
なぜならスマホ本体の価格はキャリア自体が握っており、仮にスマホ本体の販売だけでは損になるからです。
無駄なオプションを加入してもらい、かつ解約を忘れてしまったほうが、携帯ショップとしては助かります。
またアクセサリもネットや家電量販店で買う方法に比べ、割高に設定されていることが容易に判別できます。
純正品ならまだしも非純正品にまず品質の差はありませんから、お手頃価格の商品を別で用意しましょう。
ただしApple製品に限り、非純正品を購入すると今後のアップデートで使用できなくなる可能性があります。
Appleに関連する安価な商品にはそれなりの理由があるのだと、事前に理解して購入しなければなりません。
スキルの見分け方
最後に携帯ショップで懸念される事項は、対応するスタッフによりスキルの差が明確に違うことです。
一般的に「携帯の月額料金は全スタッフで同一である」という認識でしょうが、これは違います。
スタッフによっては知識や経験が異なるため、本来適用される割引が案内されないことも多々あります。
これが買い切りかつ低価格な商品なら良いでしょうが、スマホ本体は高額で月額費用も発生する契約です。
割引の適用を忘れられ、あなたが気づくまでずっと割高な月額料金が請求され続ける
――これは避けたいですよね。
そのため不慣れなスタッフではなく、可能な限り経験豊富なスタッフを見つけることが賢明だと言えます。
スタッフのスキルを見分ける簡単な方法は、サービス内容や他社の料金に関する質問をしてみることです。
自社のサービス内容すらスマートに回答できない場合は新入りの可能性が高く、まずオススメできません。
逆に自社は流暢だが他社の内容で詰まる場合は、新入りではないでしょうがベテランでもありません。
経験豊富なベテランは全キャリアの情報をほぼ把握しており、自社からの離脱を阻止できる力を持ちます。
その反面偏った自社推しとなる傾向はありますが、もし乗り換えを検討していないなら悪くありません。
あとはこのベテランスタッフと交渉して、より良い条件を引き出しましょう。
携帯ショップでスマホを購入すべき理由
前置きが長くなりましたが、いよいよ「携帯ショップでスマホを購入すべき理由」についてまとめます。
これらの中で最も大きい点は「スマホ本体を格安で購入できる」という点にあります。
オンラインショップは基本的に定価であり、素早く確実に購入できるぶん全体的な費用は高くなりがちです。
しかし携帯ショップであれば端末料金を低く抑え、適用できる割引も最大限利用できる可能性があります。
携帯ショップでスマホを購入すべき理由
- スマホ本体を格安で購入できる
- 交渉次第でさらに特典が受けられる
- 購入した新しいスマホをすぐに使うことができる
- 万が一トラブルに遭遇しても、サポートが期待できる
スマホ代がかからない
今回記事を作成した主な目的は、やはりこの「スマホ代がかからない」ことを紹介したかったからです。
ほとんどの人はお金を出してスマホを購入していると思いますが、携帯に詳しい人はお金を出しません。
なぜなら皆が使っている国内トップシェアのiPhoneシリーズだとしても、一括1円で購入できるからです。
一括1円とは1円で買い切ることで、購入したら自分のもの、当然返却する義務は生じません。
2022年春における最新のiPhone 13シリーズを一括1円は厳しいですが、iPhone 12シリーズは全然余裕です。
iPhone 13とiPhone 12に価格差を覆すほどの機能差はありませんから、iPhone 12で手を打つのが賢明です。
毎年iPhoneが無料で入手できることを知っている人からすれば、お金を出している人に頭が上がりません。
店頭掲示は最低条件
上記の一括1円は全てのショップで行っているわけではなく、一部のショップ限定のキャンペーンです。
とくに他社と競争せざるを得ない家電量販店が狙い目で、週末にいけばまず見かけることができるでしょう。
ここで注意すべきは、店頭で掲示されている一括1円が「誰に見られても良い条件」だと言うことです。
そのため交渉次第では一括1円ですらなく、マイナス数万円になることも決して珍しくありません。
例えばこのマイナス数万円を、毎月の通信費用に当てたなら……
いわゆる情強はスマホ本来の代金も払わなければ、携帯の月額費用を実質で払うこともないのです。
スマホは持ち帰り可能
主な「携帯ショップでスマホを購入すべき理由」は上記2点となりますが、その他の理由もあります。
その一つが店頭持ち帰り可能と言う点で、到着を待たないといけないオンラインショップとは異なります。
また店頭の実機に触れて使用感や色味を確認することができるため、誤購入を防ぐこともできるでしょう。
もし到着したスマホがイメージと違ったなら……
状況によっては返品できるとはいえ、その手間と時間が惜しいです。
初期不良に遭ったら
上の内容と重複しますが、スマホを店頭で購入する利点はトラブル遭遇時のサポートにあります。
例えばスマホ本体はもちろん、通信を担うSIMのほうが初期不良という事例は少なくない頻度であります。
自身で検証できる環境があれば良いですが、大抵の人は端末の不良かSIMの不良か判別できません。
そんな時店頭で携帯を契約していれば、契約した店舗に持ち込むだけで済みます。
一部の通信会社は実店頭とネットショップでのサポートを分けており、持ち込み不可となっていることも。
またネットショップの場合、電話やメールでのやりとりがさらに億劫で、時間がいくらあっても足りません。
まとめ
携帯ショップを利用する場合のメリットと、デメリットをまとめました。
- スマホ本体を一括1円で買える
- 交渉次第で一括1円すら下回る
- トラブル遭遇時に対応してもらえる
- 飛び入りだと契約できないことがある
- 多少の携帯知識がないと騙される
- スタッフ間のスキル差がありすぎる
iPhone 12を一括1円で購入する方法
ちなみに「iPhone 12を一括1円で購入する方法」は、別記事で詳しく解説しています。
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【在庫限り】iPhone 12を一括1円で購入する方法【iPhone SE3】
2022年3月18日の発売当日から、一定条件下において一括1円で販売されているiPhone SE(第3世代)。
今回の記事ではこの「iPhone SE3」や「iPhone 12」を、一括1円で購入する方法について解説します。続きを見る
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