高信頼な国産のスタンダードハードディスクだと謳う、ロジテックの6TB外付けHDDであるLHD-EN60U3WS。
今回の記事ではふるさと納税でも選べるこの「LHD-EN60U3WS」を、ベンチマークともにレビューします。
LHD-EN60U3WSの特長
6TBの外付けHDDである「LHD-EN60U3WS」の特長をまとめてみました。
LHD-EN60U3WSの特長
- ふるさと納税の返礼品として選択できる
- 静音かつ低消費電力設計で、優れた空冷能力を持つ
- パソコンのみならず、テレビ録画やゲーム機に使用することができる
- ファンレス設計ながら、他社製品に比べ内部温度が3℃低い放熱対策が施されている
- 電源スイッチのオン・オフが必要ない、電源連動機能を備えている
- セキュリティを高め盗難を防止する、ケンジントンロックに対応している
- USB3.1 Gen1(USB3.0)の高速転送に対応しており、ケーブル1本で接続できる
- リビングや書斎のインテリアにマッチする、シンプルなデザインを採用している
LHD-EN60U3WSの商品内容
ふるさと納税の返礼品として選択した「LHD-EN60U3WS」は、このような外箱で到着しました。
LHD-EN60U3WSのパッケージは、バルク版でよく見かける「茶箱」です。
個人的には華美なパッケージよりも、このようなシンプルなほうが好みです。
パッケージから取り出したHDDは、このようにビニール袋で傷つかないよう保護されています。
HDDを除く付属品は、ACアダプタ、USBケーブル、取扱説明書×2、横置き用ゴム足です。
2種の取扱説明書は「はじめにお読みください」と「パソコンにつないで使う」です。
HDD本体の外観です。
筐体カラーは光沢感のあるピアノブラックであり、その素材にはプラスチックを採用しています。
ボディの隅は丸まっており、IODATAの主要なシリーズに比べて幾分柔らかなイメージを受けます。
筐体前面左には「アクセスランプ」を搭載しています。
底面に相当する部分には、おそらく滑り止めを目的とした「薄手のゴム」が採用されています。
HDDの背面には左からUSB端子やセキュリティスロット、および電源端子に電源スイッチを搭載しています。
USB端子は接続不良を起こしやすい「microUSB3.0 Type-B」ではなく「USB3.0 Type-B」で有り難いです。
HDDの天面です。
HDDの底面です。
パソコンとHDDを接続するために使う「USB3.0ケーブル」です。
付属しているACアダプタ「LA-24W12S-01 Rev.A(ADS-26FSG-12 12024EPC)」です。
ACアダプタ入力は「100 ~ 240V 50/60Hz」で、出力は「12.0V 2.0A 24.0W」です。
HDDにUSBケーブルやACアダプタを接続した「使用イメージ」です。
今回のLHD-EN60U3WSの重量は、実測で「約835g」でした。
LHD-EN60U3WSの中身
LHD-EN60U3WSに使用されている6TBのHDDは「ST6000DM003-2CY186」です。
このST6000DM003-2CY186は、このサイトでも過去にレビューしたことがある製品です。
-
【HDD】6TBのST6000DM003 レビュー【ST8000DM004との違い】
2TBプラッタを採用したことにより、従来に比べて3枚という少ないディスク構成を実現したST6000DM003。
今回の記事ではこの「ST6000DM003」のベンチマークに加え、ST8000DM004との違いを解説します。続きを見る
LHD-EN60U3WSのベンチマーク
計測に使用したのは、マザーボードの「USBポート」直結です。
ベンチマーク計測PC | 内容 |
---|---|
OS | Windows 10 Pro 64bit |
マザボード | ASUS「TUF Z390-PLUS GAMING」 |
CPU | Intel「Core i9-9900K」 |
メモリ | Corsair「CMK16GX4M2A2666C16」 |
グラフィックカード | GIGABYTE「GV-N2070WF3-8GCC1」 |
ストレージ | Intel「SSDPEKKW256G8」 |
電源 | Cooler Master「RS750-AMAAG1-JP」 |
CrystalDiskMark 8.0.1 x64
LHD-EN60U3WSの速度検証中に遭遇したことは、接続するUSBポートによって「速度差がある」ということです。
まず直下のベンチマーク結果は「遅いほうのUSBポート」です。
明らかに転送速度が遅く、USB3.1 Gen1(USB3.0)の仕様を活かしきれていません。
一方別の「速いほうのUSBポート」で計測したベンチマーク結果がこちらです。
こちらであれば、昨今の主流となっている「SATA HDDの転送速度」くらいは出ているように感じます。
ATTO Disk Benchmark 4.01.0f1
CrystalDiskMarkと同様に「遅いUSBポート」と「速いUSBポート」で計測してみました。
速度が出ていない前者が左の画像で、速度が出ている後者が右の画像です。
HD Tune 2.55
CrystalDiskMarkと同様に「遅いUSBポート」と「速いUSBポート」で計測してみました。
速度が出ていない前者が上の画像で、速度が出ている後者が下の画像です。
LHD-EN60U3WSのレビューまとめ
LHD-EN60U3WSは、USB3.1 Gen1(USB3.0)に対応した「スタンダードな6TB外付けHDD」だと言えます。
とくに大きな癖は見られず、パソコンやテレビに接続するだけで使用可能な手軽さが特長です。
また採用しているUSB端子は「USB3.0 Type-B」ですから、しっかりかつ確実に接続できます。
ポータブルHDDでよく見られる「microUSB3.0 Type-B」は、耐久性の面からオススメできません。
さらに背面には電源スイッチを備え、電源連動機能を使いたくないユーザーには嬉しいです。
使用中の駆動音は静かなもので、負荷をかけても耳障りな音は全く発生しませんでした。
逆にマイナスポイントを挙げるとすれば筐体が綺麗な反面、傷つきやすいピアノブラックであること。
加えて静音と小型化のためにファンレス設計であることも、利用シーンを限定するでしょう。
そのほか採用されているHDDがSeagateであり、過去トラブルに遭遇したユーザーには抵抗感。
しかもST6000DM003はCMRではなくSMR(瓦書き方式)ですから、速度の低下も考えられます。
それでも全体的な完成度は十分評価できるものであり、返礼品に困った時の選択肢となり得ます。
- USB3.1 Gen1(USB3.0)を採用し、転送速度が速い
- 駆動中のアクセス音は静かであり、全く気にならない
- 本体の背面に、便利な電源スイッチを搭載している
- 筐体がピアノブラックなので、ホコリや傷が気になる
- 採用されているHDDがSeagateかつ、SMRのST6000DM003である
- 接続するUSBポートにより、性能が活かせない可能性がある
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