【ふるさと納税】LHD-EN60U3WSの中身とベンチマーク【レビュー】

2021年6月4日

LHD-EN60U3WSの中身とベンチマーク

高信頼な国産のスタンダードハードディスクだと謳う、ロジテックの6TB外付けHDDであるLHD-EN60U3WS。
今回の記事ではふるさと納税でも選べるこの「LHD-EN60U3WS」を、ベンチマークともにレビューします。

LHD-EN60U3WSの特長

6TBの外付けHDDである「LHD-EN60U3WS」の特長をまとめてみました。

LHD-EN60U3WSの特長

  • ふるさと納税の返礼品として選択できる
  • 静音かつ低消費電力設計で、優れた空冷能力を持つ
  • パソコンのみならず、テレビ録画やゲーム機に使用することができる
  • ファンレス設計ながら、他社製品に比べ内部温度が3℃低い放熱対策が施されている
  • 電源スイッチのオン・オフが必要ない、電源連動機能を備えている
  • セキュリティを高め盗難を防止する、ケンジントンロックに対応している
  • USB3.1 Gen1(USB3.0)の高速転送に対応しており、ケーブル1本で接続できる
  • リビングや書斎のインテリアにマッチする、シンプルなデザインを採用している

LHD-EN60U3WSの商品内容

ふるさと納税の返礼品として選択した「LHD-EN60U3WS」は、このような外箱で到着しました。

LHD-EN60U3WSの商品内容

LHD-EN60U3WSのパッケージは、バルク版でよく見かける「茶箱」です。

LHD-EN60U3WSの商品内容-2

個人的には華美なパッケージよりも、このようなシンプルなほうが好みです。

LHD-EN60U3WSの商品内容-3

パッケージから取り出したHDDは、このようにビニール袋で傷つかないよう保護されています。

LHD-EN60U3WSの商品内容-4

HDDを除く付属品は、ACアダプタ、USBケーブル、取扱説明書×2、横置き用ゴム足です。

LHD-EN60U3WSの商品内容-5

2種の取扱説明書は「はじめにお読みください」と「パソコンにつないで使う」です。

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HDD本体の外観です。
筐体カラーは光沢感のあるピアノブラックであり、その素材にはプラスチックを採用しています。

LHD-EN60U3WSの商品内容-7

ボディの隅は丸まっており、IODATAの主要なシリーズに比べて幾分柔らかなイメージを受けます。

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筐体前面左には「アクセスランプ」を搭載しています。

LHD-EN60U3WSの商品内容-9

底面に相当する部分には、おそらく滑り止めを目的とした「薄手のゴム」が採用されています。

LHD-EN60U3WSの商品内容-10

HDDの背面には左からUSB端子やセキュリティスロット、および電源端子に電源スイッチを搭載しています。
USB端子は接続不良を起こしやすい「microUSB3.0 Type-B」ではなく「USB3.0 Type-B」で有り難いです。

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HDDの天面です。

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HDDの底面です。

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パソコンとHDDを接続するために使う「USB3.0ケーブル」です。

LHD-EN60U3WSの商品内容-14

付属しているACアダプタ「LA-24W12S-01 Rev.A(ADS-26FSG-12 12024EPC)」です。

LHD-EN60U3WSの商品内容-15

ACアダプタ入力は「100 ~ 240V 50/60Hz」で、出力は「12.0V 2.0A 24.0W」です。

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HDDにUSBケーブルやACアダプタを接続した「使用イメージ」です。

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今回のLHD-EN60U3WSの重量は、実測で「約835g」でした。

LHD-EN60U3WSの商品内容-18



LHD-EN60U3WSの中身

LHD-EN60U3WSに使用されている6TBのHDDは「ST6000DM003-2CY186」です。

LHD-EN60U3WSの中身

このST6000DM003-2CY186は、このサイトでも過去にレビューしたことがある製品です。

【HDD】6TBのST6000DM003 レビュー【ST8000DM004との違い】

2TBプラッタを採用したことにより、従来に比べて3枚という少ないディスク構成を実現したST6000DM003。
今回の記事ではこの「ST6000DM003」のベンチマークに加え、ST8000DM004との違いを解説します。

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LHD-EN60U3WSのベンチマーク

計測に使用したのは、マザーボードの「USBポート」直結です。

ベンチマーク計測PC内容
OSWindows 10 Pro 64bit
マザボードASUS「TUF Z390-PLUS GAMING」
CPUIntel「Core i9-9900K」
メモリCorsair「CMK16GX4M2A2666C16」
グラフィックカードGIGABYTE「GV-N2070WF3-8GCC1」
ストレージIntel「SSDPEKKW256G8」
電源Cooler Master「RS750-AMAAG1-JP」

CrystalDiskMark 8.0.1 x64

LHD-EN60U3WSの速度検証中に遭遇したことは、接続するUSBポートによって「速度差がある」ということです。
まず直下のベンチマーク結果は「遅いほうのUSBポート」です。

明らかに転送速度が遅く、USB3.1 Gen1(USB3.0)の仕様を活かしきれていません。

LHD-EN60U3WSのベンチマーク(CrystalDiskMark)

一方別の「速いほうのUSBポート」で計測したベンチマーク結果がこちらです。
こちらであれば、昨今の主流となっている「SATA HDDの転送速度」くらいは出ているように感じます。

LHD-EN60U3WSのベンチマーク(CrystalDiskMark-2)

ATTO Disk Benchmark 4.01.0f1

CrystalDiskMarkと同様に「遅いUSBポート」と「速いUSBポート」で計測してみました。
速度が出ていない前者が左の画像で、速度が出ている後者が右の画像です。

LHD-EN60U3WSのベンチマーク(ATTO Disk Benchmark)

HD Tune 2.55

CrystalDiskMarkと同様に「遅いUSBポート」と「速いUSBポート」で計測してみました。
速度が出ていない前者が上の画像で、速度が出ている後者が下の画像です。

LHD-EN60U3WSのベンチマーク(HD Tune 2.55)

LHD-EN60U3WSのレビューまとめ

LHD-EN60U3WSは、USB3.1 Gen1(USB3.0)に対応した「スタンダードな6TB外付けHDD」だと言えます。
とくに大きな癖は見られず、パソコンやテレビに接続するだけで使用可能な手軽さが特長です。

また採用しているUSB端子は「USB3.0 Type-B」ですから、しっかりかつ確実に接続できます。
ポータブルHDDでよく見られる「microUSB3.0 Type-B」は、耐久性の面からオススメできません。

さらに背面には電源スイッチを備え、電源連動機能を使いたくないユーザーには嬉しいです。
使用中の駆動音は静かなもので、負荷をかけても耳障りな音は全く発生しませんでした。

逆にマイナスポイントを挙げるとすれば筐体が綺麗な反面、傷つきやすいピアノブラックであること。
加えて静音と小型化のためにファンレス設計であることも、利用シーンを限定するでしょう。

そのほか採用されているHDDがSeagateであり、過去トラブルに遭遇したユーザーには抵抗感。
しかもST6000DM003はCMRではなくSMR(瓦書き方式)ですから、速度の低下も考えられます。

それでも全体的な完成度は十分評価できるものであり、返礼品に困った時の選択肢となり得ます。

  • USB3.1 Gen1(USB3.0)を採用し、転送速度が速い
  • 駆動中のアクセス音は静かであり、全く気にならない
  • 本体の背面に、便利な電源スイッチを搭載している
  • 筐体がピアノブラックなので、ホコリや傷が気になる
  • 採用されているHDDがSeagateかつ、SMRのST6000DM003である
  • 接続するUSBポートにより、性能が活かせない可能性がある
Logitec「LHD-EN60U3WS」
総合評価4.5

★★★★★



-パソコン, レビュー