【実売5千台超え】無線ルーターの選び方【Wi-Fi 6とIPv6対応版】

2021年7月19日

無線ルーターの選び方

インターネットの普及に応じて認知度が上がっており、今や導入していない家庭が少ない無線ルーター。
今回の記事ではこれまで5千台以上の無線ルーターを緩く販売してきた私が、簡単に選び方を解説します。

はじめに

はじめに

この記事は「これから無線ルーターを買おう!」という、初心者向けの内容となっております。
難解さを招く細部は省略しているため、どうか記載している内容についての指摘はご容赦下さい。

無線ルーターの選び方

現行の無線ルーターには、大きく分けて3種類の製品があります。
パソコンやスマホなどの接続したい機器や接続する台数、および利用方法によって最適な製品は変わります。

・Wi-Fi 6対応ルーター ⇒ 私が可能な限りオススメしたい、今後主流となりえる製品
・メッシュ対応ルーター ⇒ より広範囲をカバーできる、専用の組み合わせが必要な製品
・Wi-Fi 6非対応ルーター ⇒ 現在主流となっている、お手頃価格だが旧世代の製品

Wi-Fi 6対応ルーター

Wi-Fi 6対応ルーターとは、文字通り「Wi-Fi 6に対応している無線ルーター」のことです。
Wi-Fi 6は現在において最新の規格であり、ルーターとWi-Fi 6対応機器の間で最も高速な通信が可能です。

また同時接続にも強いため、オンラインゲームやストリーミング視聴における快適性が大きく向上します。
注意点は「Wi-Fi 6対応機器が必要な点」にあり、非対応機器では購入しても製品の特性が活かせません。

Wi-Fi 6対応ルーター + Wi-Fi 6対応機器(例:iPhone 12) ⇒ Wi-Fi 6での通信となる
Wi-Fi 6対応ルーター + Wi-Fi 5対応機器(例:iPhone Xs) ⇒ Wi-Fi 5での通信となる

メッシュ対応ルーター

専用の親機と中継機を組み合わせて「網のように広く強固なエリアを構築する無線ルーター」のことです。
一般的な無線ルーターに普通の中継機を追加するよりも、部屋の隅々まで途切れにくい通信を実現します。

また親機と中継機間の切り替えもスムーズであり、専用品であることから設定が簡単に行えることが強み。
その一方で販売されている製品が少なく、また某メーカーの営業によると今後終息していくという話も……

――補足として終息する理由は、このメッシュ機能が前述したWi-Fi 6対応ルーターに内包されるため。
つまり専用品で選択肢が少ないメッシュ対応ルーターをあえて選ぶ理由は、今現在ないと言えるでしょう。

Wi-Fi 6非対応ルーター

Wi-Fi 6非対応ルーターとは、文字通り「Wi-Fi 6に対応していない無線ルーター」のことです。
多くはWi-Fi 5までの対応となっており、技術的に熟れているうえ安価に販売されていることが特長です。

Wi-Fi 6対応ルーターも大分落ち着きを見せたようですが、流通当初は安定性に難を持つ製品がありました。
そのため安定性を重視するユーザーには、レビューが得やすいこの旧世代のルーターも大変売れています。

「今現在、Wi-Fi 6対応機器がない」
「そして今後も、当面はWi-Fi 6対応機器を導入する予定がない」

あなたが両方に該当するなら、とりあえずWi-Fi 6に対応していないWi-Fi 5対応ルーターを選びましょう。
買い替えの頃にはWi-Fi 6対応ルーターが主流となり、今よりお手頃な価格で入手することができるはずです。

規格を選んだら

「Wi-Fi 6対応」もしくは「Wi-Fi 6非対応」製品のどちらを買うか決めたら、次は「電波の強度」です。
無線ルーターの価格は基本的に電波強度に比例しており、高価な製品ほど高速な通信が期待できます。

しかしここで注意すべきは、価格と電波到達距離が比例しない(もしくは比例しにくい)という点です。
つまり安価なルーターも高価なルーターも「電波法の関係で電波が届く距離に違いがない」が通説です。

そのため距離を最重要視するのであれば、高価なルーター1台ではなく安価なルーターと中継機を選びます。
これは国内主要メーカーに確認済みであり、いずれの会社も高価なルーター1台の構成は薦めませんでした。

さて「無線ルーターの価格は電波強度に比例する」と言いましたが、電波強度はどこで確認すべきでしょう?

それは各製品のパッケージ表面を確認するのが、一番簡単で早いと言えます。
どのメーカーのパッケージにも、大きく目立つところに「●Mbps対応」という記載があるはずです。

4803Mbps対応製品 1201Mbps対応製品

引用元:BUFFALO

基本的にはこれが電波強度を表しており、内蔵するアンテナの数によって最大値が変化します。
例えば「4803Mbps対応製品」のほうが「1201Mbps対応製品」に比べてアンテナが多く、安定して使えます。

――電波が強いと目安となる機器の同時接続台数も増え、電波の範囲内で快適な通信を実現してくれます。
(併せて戸建や集合などの利用環境、利用人数や利用用途の目安もパッケージで確認することができます)

とはいえ仮に無線ルーターと使用する機器の距離が近いなら、あえて高価な製品は必要ありません。
昨今のルーターは安価なものでも高速ですから、ゲームや動画視聴もストレスなく行なえるでしょう。

アンテナと速度の目安

BUFFALOが販売している無線ルーターを参考に、アンテナ数(ストリーム数)と速度の目安をまとめました。
同じアンテナ数にも関わらず速度が違う項目は「対応している周波数が異なる影響」だと解釈して下さい。

補足として5GHzと2.4GHzの違いは、要約すると下記の通りです。

5GHz ⇒ 電波干渉を受けにくく最大速度にも優れるが、障害物に弱い(同階層での利用に向く)
2.4GHz ⇒ 障害物に強いが、電波干渉を受けやすく最大速度で5GHzに劣る(1F設置 ⇒ 2F利用に向く)

アンテナの数5GHz(Wi-Fi 6)2.4GHz(Wi-Fi 6)5GHz(Wi-Fi 5)2.4GHz(Wi-Fi 5)
4本4803Mbps
2402Mbps
1147Mbps1733Mbps800Mbps
600Mbps
3本--1300Mbps450Mbps
2本1201Mbps573Mbps866Mbps300Mbps
1本--433Mbps150Mbps



電波強度を選んだら

電波強度を選んだら、次に選択すべきは「メーカー」です。
もちろん電波強度を選ぶ前に、お気に入りのメーカーで絞っても問題ありません。

現在主に無線ルーターを販売している中で、売れているメーカーは「BUFFALO」もしくは「NEC」です。
とはいえメーカーの評価は製品により異なっており、完全にどちらが優れているかは言い切れません。

しかしこれまでの経験上、前者のBUFFALOのほうが癖のある製品が少ないことから問い合わせも少なめ。
NECはどちらかといえばマイナーチェンジが多く、細かなハード面が修正されて再販されがちな傾向です。

そのため末尾をよく見ないと、不具合を抱えた旧製品を購入してしまうことも珍しくありません。

迷ったら何を買うべきか

もし購入すべきルーターで迷ったら「売れ筋の製品」を買うのが一番です。
決して知らないメーカーや、売れていない製品を選ぶべきではありません。

マイナーなメーカーや製品は売れていないことから更新が遅く、トラブル遭遇時に解消されにくいです。
しかしメジャーで売れている製品であれば、トラブルにあったときでも情報が得やすく更新も早いです。

それでは「売れ筋の製品をどうやって見つけるか?」と問われたら、価格.comやBCNランキングを使います。
とくに後者は「POSレジを通過した実売ランキング」ですから、よくある売りたい順ではありません。

多くは語れませんが、どの業界にも存在する人気ランキングは「実売に即してない」こともあるのです。

結局オススメはどれ?

詳しい解説はいいから何を買うべき?」と問われたら、自身は下記2つのルーターをオススメします。
どちらのシリーズも軽く各50台は販売している、もはや鉄板の製品です。

WSR-5400AX6S

2020年に発売された「WSR-5400AX6」の後継モデルであり、Wi-Fi 6にも対応する無線ルーターです。
旧型との違いは「ネット脅威ブロッカー ベーシック」と、初期出荷時から「クロスパス」への対応です。

PA-WG2600HS2

2019年に発売された「PA-WG2600HS」の後継モデルであり、Wi-Fi 5対応に留まる無線ルーターです。
旧型との違いは「自動バージョンアップ」と、新しくより強固なセキュリティ「WPA3」への対応です。

NECはバージョンで安定性が異なることがあるため、購入する際には末尾の「HS2」をよく確認しましょう。

IPv6とは?

IPv6とはこれまでのIPv4に変わり、Wi-Fi 6のように今後主流となっていく「通信プロトコル」のことです。
対応プロバイダと対応機器を用意すれば、混雑しやすい時間帯でも速度の低下が起こりにくく快適です。

IPv6はほとんどの環境においてメリットが大きい反面、特別なサービスを利用する場合は事前確認が必要。
そしてIPv6を利用するサービスも多岐に渡っており、各サービスに対応したルーターの選択が必要です。

例えば最も主流のv6プラスに対応する製品は多いですが、v6コネクトに対応する製品は非常に稀。
加えて2020年にキャリア入りした楽天ひかりのクロスパスも、対応しない製品が混在しています。

BUFFALOのIPv6(IPoE/IPv4 over IPv6)対応確認済みリスト

IPv6サービスの種類主な導入先解説
transix
v6プラス
IPv6オプション
IIJ / BB.excite
GMOとくとくBB
@nifty / BIGLOBE
導入先のシェア最多
初期出荷でほぼ対応
IPoEインターネット接続機能
OCNバーチャルコネクト
NTT系 / OCN本体更新にて対応
クロスパス楽天モバイル本体更新にて対応
v6 コネクトASAHIネット対応製品少なめ

引用元:BUFFALO


WSR-5400AX6SとWSR-5400AX6の違い

ちなみに「WSR-5400AX6SとWSR-5400AX6の違い」は、別記事で詳しく解説しています。

【BUFFALO】WSR-5400AX6SとWSR-5400AX6の違い【後継比較】

Wi-Fi 6に対応するルーターとして、長らく売れ筋ランキングに入り続けていたBUFFALOのWSR-5400AX6。
今回の記事では、この「WSR-5400AX6」の後継として発売された「WSR-5400AX6S」との違いを解説します。

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