ゲームの購入が可能なGamesplanetやHumble Bundleのような正規販売店と、G2AやKinguinのような鍵屋。
今回の記事ではこれら2つの違いに加え、しばしば話題となる「おま国」や「おま値」について解説します。
ゲームを安く購入する方法
通常よりもゲームを安く購入する選択肢として「外部のショップを利用する方法」があります。
しかしこの外部ショップにも「正規販売店」と「鍵屋」の2種類があり、人によって認識が異なります。
下記に自身がよく利用する外部ショップと分類、およびそれらに関する評価を簡単にまとめてみました。
外部ショップの例 | 分類 | 簡易解説 |
---|---|---|
Gamesplanet | 正規 | Steam公式に比べ、安価に販売されていることが多いショップ 自身の経験上、サポートのレスポンスに優れ、現時点で不満がない |
Humble Bundle | 正規 | バンドルというゲームやソフトのセットを主に販売しているショップ このバンドルは購入価格を自身で設定でき、その金額で内容が変わる また毎月ゲームがもらえる「Humble Choice」というサブスクも提供中だ |
Green Man Gaming | 正規 | 正規販売店の中では、Gamesplanet並に安く購入できるショップ さらにクーポンを利用すれば、ただでさえ安い価格が大幅に割引される 補足としてゲームを購入すると「XPオファー」という無料会員になれる このXPオファーにはランクがあり、上昇するほど受けられる特典が多い |
G2A | 鍵屋 | 個人間でキーを売買する、マーケットプレイスの草分け的存在だろうか 他のショップではヒットしないゲームも、ほとんど見つけることができる また「G2A Plus」に加入すると、毎月一定数追加割引が受けられる しかし現在は日本語での対応が切り捨てられ、サポートも微妙である |
Kinguin | 鍵屋 | 皇帝ペンギン?が目印となる、G2Aと似た傾向のマーケットプレイス G2Aでは検索にヒットしないゲームが、あっさり販売されていることも 自身の利用経験は少なく、今のところまだ充分な評価を下すことができない |
正規販売店と鍵屋の違い
鍵屋を「ゲームのキーを販売するショップ」と表現する人もいますが、私は別の認識を提示したいです。
私の中での鍵屋とは「ゲームのキーを個人間取引する形態」であり、基本的にリスクが高い購入方法です。
一方正規販売店は「販売先から購入したキーを代理販売する形態」であり、個人取引は行いません。
そのためトラブルになる可能性がかなり低いうえ、もしトラブルに遭遇しても店が対応してくれます
鍵屋をわかりやすく例えるなら、オークションをイメージしてください。
鍵屋は各個人がゲームのキーを持ち寄り、自身が設定した価格で販売しているような状態だと言えます。
そのため価格はリアルタイムで変動しますし、それぞれの販売者によって評価の総数も内容も異なります。
ショップの違い | 取引対象 | 商品の数 | 危険性 | トラブル遭遇時 |
---|---|---|---|---|
鍵屋 | 個人 | 多い | 高い | 販売者に連絡する |
正規販売店 (Retailer:リテイラー) | ショップ | 普通 | 少ない | ショップに連絡する |
鍵屋でトラブルに遭遇したら
前述のとおり、鍵屋でトラブルに遭遇したらまずは「販売者または出品者」に連絡します。
販売者に連絡しても反応がない、もしくは満足できる対応が得られない場合に限り「仲介者」に連絡します。
仲介者は販売者と購入者を取り次ぐ存在であり、サイトの維持やサポートに必要な手数料で稼いでいます。
そのため本来はトラブルを円満に解決する義務もあるはずなのですが、決してそれを期待してはいけません。
あるサイトの例を上げると、現在は日本語が非対応になっており、年間のトラブル対応上限数が設定済み。
さらに返金に至るには「仲介者が必要とする証拠」を集める必要があり、スムーズに返金されるのは稀です。
ゲームを安心して購入したいなら、公式の販売先である「Steam」や「EA App」が絶対にオススメ。
それ以外の選択肢が「正規販売店」であり、トラブルに遭遇してもよいのなら「鍵屋」となります。
補足として自身の直近のトラブル遭遇率は、ゲーム100本に対して15本無効だったため「約15%」です。
もちろん商品ページには「日本語認証可能」と記載済みのうえ、評価が高そうな販売者から購入しています。
それでもこの高確率なのですから、やはり鍵屋の利用には相応の覚悟を持つべきだと言わざるを得ません。
もしトラブルに遭遇すると余計な時間を消費しますし、最悪の場合は返金まで至らないこともあります。
警察に行けと言われた実例
「販売者の連絡が遅い」「販売者が対応しない」と仲介者に連絡した時の回答です。
どうやら記載の内容を集めて提示しない限り、返金の対象にはならないようでした。
※一部修正済み ⇒ サイト内のURLを表す文面のみ削除しています
Hello,
Thank you for your message.
In this situation, two steps are necessary to proceed with Money Back Guarantee:
1. First, you need to report the fraud committed by the seller to the local police or other appropriate authority in your area.
2. Next, please send a scan of the official document confirming a report was filed. The document should include:
• Your first and last name
• The price of the product
• The name of the product
• The seller's data (user ID, transaction ID, nickname etc., anything that helps the police identify the seller). All this data can be found in the receipt for the order.
• Official stamps confirming the authenticity of the report
Without such a document, your application will have to be declined.
Your cooperation in this regard will be highly appreciated.
Best,
おま国とおま値の違い
「おま国」と「おま値」という略語は、主にゲーム関連のサイトで使われています。
これら2つの単語の意味には諸説あるようですが、自身の認識では下記の通りです。
おま国 ⇒ おまえの国は対象外。日本で購入できない、または認証が不可能な状態
おま値 ⇒ おまえの国は値上げ。日本で認証が可能だが、海外に比べて割高な状態
おま国を回避する方法として、認証&居住地域を偽装する「VPN」がありますが、利用してはいけません。
セキュリティ上の問題があり、継続してプレイできる保証がなく、Steamの場合禁止されているためです。
そのほか「おま国」と「おま値」を組み合わせた、ハイブリッドタイプも存在します。
もちろん「おま国」が含まれていますから、割高な価格で購入したところでやはり認証は不可能です。
おま国×おま値の例
2022年の注目タイトルとなる「ELDEN RING」ですが、残念ながら「おま国×おま値」の対象です。
図示しているGamesplanetの場合、日本での認証不可であるものの、日本の半額で販売されています。
おま国の例(案内付き)
Humble BundleやGreen Man Gamingの場合、日本対象外の場合は商品ページが表示されない、もしくはこのようなページで「日本対象外」が案内される場合があります。
海外ゲームショップの一覧
私が利用した経験がある「海外ゲームショップ」の一覧です。
分類は前述のとおり、メーカーと提携している「正規販売店」か個人間で取り引きする「鍵屋」かです。
Steam KeyとSteam Giftの違い
ちなみに「Steam KeyとSteam Giftの違い」は、別記事で詳しく解説しています。
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【G2A】Steam KeyとSteam Giftの違い【購入方法】
個人間でゲームの売買を行うマーケットプレイスとして、しばしば話題となることも少なくないG2A。
今回の記事では商品名にある「Steam Key」と「Steam Gift」の違いを、利点や欠点を含めて解説します。続きを見る