Kone EMPのスリムバージョンとして作られた、ゲーミングマウスのKone Pure Owl-Eye。
今回の記事ではこの「Kone Pure Owl-Eye(ROC-11-725-AS)」を、レビューしてみます。
Kone Pure Owl-Eyeとは?
ゲームデバイスメーカー「ROCCAT」による、ゲーミングマウス「Koneシリーズ」のひとつ。
最大12,000dpiに対応する「Owl-Eye オプティカルセンサー」を搭載しており、安定した性能を発揮します。
またシリーズ恒例の「EASY-SHIFT[+]テクノロジー」を使えば、割り当て可能なボタン数がなんと約2倍に。
さらに管理ソフトウェアの「ROCCAT Swarm」により、エフェクトやマクロなど柔軟な設定が行えます。
Kone Pure Owl-Eyeの開封動画
Kone Pure Owl-Eyeの特長
- 高解像度対応
- 100~12,000dpiの間で調整可能な、Owl-Eye オプティカルセンサー搭載です。
- 多機能設計
- 各ボタンに2つの機能を割り当てでき、様々なショートカットに役立ちます。
- LED搭載
- 1680万色からカスタマイズ可能な、イルミネーションを備えています。
Kone Pure Owl-Eyeの仕様
Kone Pure Owl-Eye | ROC-11-725-AS |
---|---|
センサー名 | Owl-Eye |
センサー詳細 | PixArt 3361 |
ベースセンサー | PixArt 3360 |
最大解像度 | 12000dpi |
ポーリングレート | 1000Hz |
応答速度 | 1ms |
メインスイッチ | オムロン D2FC-F-K(50M) |
ライフサイクル | 5000万クリック |
加速 | 50G |
最大速度 | 250ips |
マウス加速 | オフ |
角度スナップ | オフ |
リフトオフディスタンス | 調整可能 |
内蔵プロセッサ | ARM Cortex-M0 50MHz |
内蔵メモリ | 512KB |
サイズ | 横70mm × 縦115mm × 高さ39mm |
公称重量 | 88g |
ケーブル長 | 1.8m |
商品説明
パッケージは片側が斜めになっており、他メーカーでは覚えのないデザインです。
パッケージ背面には、Kone Pure Owl-Eyeの特長が各言語で掲載されています。
取扱説明書の入っているビニール袋の中には、メーカーのステッカーも同梱されています。
マウスは右利き専用となっており、左利きには対応していません。
ケーブルは絡みにくい布巻ケーブルで、コネクタにもメーカーロゴが存在します。
マウスソールは前面と後面に備えられています。
中央の「Owl-Eyeオプティカルセンサー」は、400~3,000dpi時に最も安定する設計です。
ちなみにKone Pure Owl-Eyeの実重量は、ケーブル抜きで「約86g」でした。
そのほかイルミネーション有効の場合、マウス後部のロゴが光ります。
ROCCAT Swarmとは?
Kone Pure Owl-Eyeの詳細設定に必要な、メーカー純正のデバイス管理ソフトです。
ただしその使用法については冗長となるため、別記事にて解説しています。
-
【マウス】ROCCAT Swarmの使用方法【管理ソフト】
ROCCATのゲームデバイスを使用するうえでまず導入することとなる、ソフトウェアのROCCAT Swarm。
今回の記事ではこの「ROCCAT Swarm」を利用して、ボタン割り当てやマクロの設定方法を解説します。続きを見る
まとめ
イメージ画像で受けた印象以上に小さく、そして軽い、Owl-Eyeオプティカルセンサー搭載マウスです。
右利き専用に設計されているためしっかり保持でき、プレイ中に変なズレを起こすことはありません。
最初に持ちあげた時はその重量から「おもちゃかな?」という感想でしたが、全体の工作精度は高め。
メインクリック・ホイールともに確かなクリック感があり、ゲーミングマウスであることは明白です。
まず筐体はツヤを抑えたブラックカラーで統一されており、自身の環境では滑ることもなく快適な設計。
他社ではラバーを採用している製品もありますが、材質の関係か多少の汗をかいても心配無いでしょう。
つぎに形状は左右の凹みが良い塩梅で、小さいサイズながら「かぶせ持ち」との相性は悪くありません。
ただし薬指と小指がマウスパッドに当たる構造のため、抵抗の増加が気になる方は注意が必要です。
そしてサイドボタンは押すことに苦にならず、誤操作も誘発しないであろう位置にあり、
こちらもメインクリックと同様に、確かなクリック感が感じられるスイッチを採用しています。
そのほかホイール直下の解像度変更ボタンは、当然キーの割り当て対象ボタンですから、
使用するゲームで必要なキーが足りなくなった場合には、自由なボタン候補として活躍します。
ちなみに実際の使用感は良好で、やはりその重量から手への負担が大きく減少した印象。
普段使用しているマウスとは「約20g」も違いますから、交互に持つとその違いは歴然としています。
さらにソフトウェアの「ROCCAT Swarm」を利用すれば、より詳細かつ柔軟な設定が可能に。
一般的な解像度の変更やキー割り当てはもちろんのこと、イルミネーションやマクロも管理できます。
また変更した設定はマウス本体の「512KBオンボードメモリ」へ保存するため、別PCへの接続時に有用。
Shiftキーのように機能する「EASY-SHIFT[+]」を割り当てれば、より高機能になる点も見逃せません。
――逆に気になる点を挙げるとするなら、まずホイールを除く全てのボタンのクリック音が大きいこと。
静音にはほど遠い音がするため、クリック音に神経質な方は覚悟が必要な水準だと言えます。
つぎにメインやサイドボタンほど、ホイールクリックにクリック感が存在しないこと。
私はホイールクリックに「リロード」を割り当てているのですが、毎回クリックできたか不安です。
そしてサイドボタンの手前側が若干押しにくく、大きく親指を動かさなければならないこと。
前述のように「誤操作しないこと」は利点ではあるのですが、頻繁に使う機能を割り当てにくいです。
それからマウスソールと「G-Pad」との相性が悪く、滑りにくい上に不快な感触と音を立てること。
より滑らかかつ静かなマウス操作を要求するのであれば、マウスソールの追加が必須条件となります。
そのほか独自機能として推している「EASY-SHIFT[+]」を利用するには、ボタンが1つ潰れること。
「EASY-SHIFT[+]ボタンを押して離す」だけでも、機能割り当てを可能にすべきではないしょうか。
最後にマウスの構造に直接関係しないとはいえ、ボタンに「最小化」が割り当てできないこと。
自身はこの機能のためだけに「ロジクール」を使用しており、他社のデバイスが使えない状況です。
ゲームにだけ使うなら問題ありませんが、ゲームと作業の両方で使うならマウス2個は非現実的。
自身はウィンドウ右上のボタン操作をしないため、単独で機能する最小化ボタンの実装を強く望みたいです。
- 確かなトラッキングを実現する「Owl-Eyeオプティカルセンサー」搭載
- 実測86g(公称88g)という軽さで、手への負担が少ない
- 優れた保持性を誇る「グリップコーティング」採用
- ホイールクリックを除いた、全てのクリック音が大きい
- EASY-SHIFT[+]を利用するには、ボタンのひとつが無駄になる
- 私が常用マウスの必須条件としている「最小化」の割り当てができない
補記:G402と比べて
自身はロジクールの「G402」を3年以上利用しています。
その理由は前述のように「ウィンドウの最小化が割り当てられること」にあるのですが、
今回のKone Pure Owl-Eyeと比較し、Kone Pure Owl-Eyeが勝る点についてまとめておきます。
ちなみにKone Pure Owl-Eyeには「2年間」のメーカー保証が付属。
G402は1年ごとに故障して現在3台目なので、耐久性が高いことも期待したいです。
Kone Pure Owl-Eyeが優れている点
- 比べてわかる圧倒的な軽さで、手への負担をかなり軽減できる
- 最大12,000dpiまで100dpi刻みに解像度を調整でき、設定を5つまで保存できる
- 柔軟なカスタマイズが可能な、ROCCAT Swarmに対応している
- EASY-SHIFT[+]を使えば、割り当てられる機能の数が実ボタン数を超える
- ゲーム中にキー割り当てが消えない(自身の環境ではロジクールのソフトがバグります)
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