【8コア】Ryzen 7 2700とRyzen 7 1700の違い【16スレッド】

2019年10月21日

Ryzen 7 2700とRyzen 7 1700の違い

2018年に話題となった8コア16スレッドで駆動するRyzen 7 2700と、その前世代にあたるRyzen 7 1700。
今回の記事ではこの「Ryzen 7 2700」とRyzen 7 1700の性能を、実機ベンチマークから比較してみます。

CPUの性能比較

Ryzen 7 2700とRyzen 7 1700は、どちらも8コア16スレッドで駆動する「デスクトップ向けCPU」です。
同価格帯のIntel Coreプロセッサーに比べてマルチコア性能に優れ、AMDの特長を再認識させるものでした。

Ryzen 7 2700とRyzen 7 1700の違いは主に「CPUの動作周波数」と、対応する「最大メモリー速度」です。

性能比較Ryzen 7 2700Ryzen 7 1700
コア8コア
スレッド16スレッド
CPU基本動作周波数3.2GHz3.0GHz
CPU最大動作周波数4.1GHz3.7GHz
L3キャッシュ合計16MB
最大メモリー速度2933MHz2667MHz
最大メモリーチャネル数2ch
付属クーラーWraith Spire
対応ソケットAM4
TDP65W

実機ベンチマーク比較

各CPUごとに1つ、合計2つの実機サンプルを用いて、Cinebench R20のスコアを計測しています。
ただしCPU以外の構成が同一でないため参考値に過ぎず、CPUの性能を正確に表すものではありません。

そして最も右の増減率とは、Ryzen 7 1700基準の性能比を表します。(Ryzen 7 2700 ÷ Ryzen 7 1700 - 1)

サンプル仕様比較

仕様比較Ryzen 7 2700Ryzen 7 1700
OSWindows 10 Home 64bit
メモリ8GB(DDR4-2400)16GB(DDR4-2400)
GPUGeForce RTX 2070Radeon RX 580
SSD240GB SSD(SATA)256GB SSD(SATA)

Cinebench R20

今回の検証である「Cinebench R20」を利用したベンチマークでは、Ryzen 7 2700が「約14%優位」に。
さらにシングルコアで比較するとより性能差が開くようで、Ryzen 7 2700が約21%優位となります。

Cinebench R20Ryzen 7 2700Ryzen 7 1700増減率
マルチコア33452922+14%
シングルコア392323+21%

Cinebench R20のグラフ

Cinebench R20の結果

公開ベンチマーク比較

PassMark、Geekbench、3DMarkの各サイトで公開されているスコアをまとめてみました。

PassMarkとGeekbenchのマルチコアスコアに着目すると、Ryzen 7 2700が「平均9%優位」に。
そしてGeekbenchのシングルコアスコアに着目すると、Ryzen 7 2700が約12%優位となっています。

公開ベンチマークRyzen 7 2700Ryzen 7 1700増減率
PassMark1508413928+8%
Geekbench(マルチコア)63035762+9%
Geekbench(シングルコア)953849+12%
3DMark Fire Strike Physics Score1803316352+10%

-パソコン