Windowsのセキュリティソフトであり、無料ながらも有料製品に匹敵すると謳われるWindows Defender。
今回の記事では最近増えている「Windows Defender」の誤検出から逃れる、乗り換え候補を解説します。
Windows Defenderとは?
Windowsに標準で組み込まれており「Windowsセキュリティ」とも呼ばれるウイルス対策ソフトです。
当初はあまり評判がよくありませんでしたが幾多ものアップデートを経てその性能を進化させ続けており、一般的なパソコンの使い方であれば「有料のセキュリティソフトは不要」との声もあるほどです。
参考リンク:Microsoft
Windows Defenderの性能は?
セキュリティソフトの性能を比較するサイトとして知られる「AV-TEST」を参考にするなら、時期により多少変化するものの「Protection」という項目において、Windows Defenderは必要十分な性能を備えています。
引用元:The best Windows antivirus software for home users
また同類のサイトである「AV-Comparatives」においても、Malware ProtectionとReal-World Protectionという項目において、有料セキュリティソフトと肩を並べています。
ただしこれらの評価機関の測定方法に対し、異議を唱える会社が存在することも事実です。
性能評価に現れない機能面を重視するなら、有料のセキュリティソフトを導入することを検討すべきです。
引用元:AV-Comparatives, AV-TESTなどの評価機関について
Windows Defenderの問題点
2023年3月中旬以降のアップデートによって生じている、Windows Defenderの誤検出が話題になっています。
これはダウンロードしたファイルに「失敗 - ウイルスを検出しました」という警告を表示し、パソコンの使用者に判断させないままファイルを強制削除するという挙動を行うものです。
誤検出とされるこの挙動の問題点は、これまで正常に保存したファイルですら削除対象となる点です。
仮に不正なファイルを検出した際に判断を委ねるならまだしも、勝手に消されては復旧の余地もありません。
なぜなら全ての通知を確認しない限り、ファイルがなくなっていることに気づかないのですから……
そのためこの誤検出を許容できない場合、Windows Defenderから別のソフトへの乗り換えが必要です。
windows defenderのアップデートは下記のページまでご参考ください。https://t.co/sL2uWaswnT https://t.co/KcFjZLgPfP
— LDPlayerエミュレータ公式(MC:もやしちゃん) (@ldplayerjp) March 21, 2023
Windows DefenderがCrystalDiskMark(の生成するテストファイル?)をトロイの木馬と検知する問題のレポートを多数いただいております。
手元の環境では再現しないのですが、zip版もインストーラー版も改ざんされていないことを確認しております。
誤検知の修正申請ってどうやるんだろう・・・
— hiyohiyo (@openlibsys) March 24, 2023
Windows Defenderの乗り換え候補
Windows Defenderの乗り換える場合、無料のソフトなら「Avast」や「AVG」が選択肢となります。
これらは無料でありつつWindows Defenderと同水準、もしくはそれ以上の結果を残しています。
ウイルスバスター
その使いやすさから長年販売してきた、ご存知赤いパッケージが目印のセキュリティソフトです。
有料製品の中では早くからクラウド対応を表明し、無難な総合力を備えた初心者向けの立ち位置です。
補足として白い「デジタルライフサポート」は、パソコンのお困りごとを手助けするサポートダイヤルの利用権が付属したパッケージであり、様々なトラブルに対応してくれるサービスが必要な方への選択肢です。
ノートン360
国内ではウイルスバスターに並ぶ知名度を持つ、黄色のパッケージが目印のセキュリティソフトです。
ウイルスバスターに比べ、ファイアウォールやパスワードマネージャーなどの機能面で優位に立ちます。
その反面サポートに関してはややわかりにくい部分があり、私の中では初心者~中級者向けの立ち位置です。
また一部の家電量販店では「青パケ」や「紺パケ」と呼ばれる、電話サポート付属パッケージも存在します。
ZERO スーパーセキュリティ
高いセキュリティ性能を維持し続ける「Bitdefender」をエンジンに採用した、セキュリティソフトです。
このソフトの特徴は「更新料0円」を実現している点で、一度購入すればそれ以降のコストが不要です。
そのため有料級の性能を安価に実現したいのであれば、このZERO スーパーセキュリティがオススメです。
一方エンジンに「K7 Computing」を採用している青色の「ZERO ウイルスセキュリティ」は軽快に動作する点で評価されているものの、前述した性能テストでは保護機能に疑念の余地があり、緑色のZERO スーパーセキュリティとは全くの別物だと言えます。
ZERO スーパーセキュリティの中身
ちなみに「ZERO スーパーセキュリティの中身」は、別記事で詳しく解説しています。
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【更新料0円】ZERO スーパーセキュリティの中身【ウイルス対策】
高性能で知られる「Bitdefender」をエンジンに採用しつつも、更新料0円のZERO スーパーセキュリティ。
今回の記事ではこの「ZERO スーパーセキュリティ」を実際に購入し、パッケージの中身を検証します。続きを見る
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