【TDP15W】Core i3-1005G1とRyzen 3 3300Uの違い【性能比較】

一般用途向けのノートパソコンを要望された場合に、自身が薦める最低限の条件となるCore i3シリーズ。
今回の記事ではIntelの「Core i3-1005G1」と、競合するAMDの「Ryzen 3 3300U」の性能を比較します。

CPUの性能比較

Core i3-1005G1は第10世代CoreシリーズのIce Lakeに属した、2コア4スレッドのモバイル向けCPUです。
一方Ryzen 3 3300Uも同価格帯で競合するCPUではありますが「4コア4スレッド」で駆動するCPUです。

CPUベンチマーク比較

毎回性能比較の慣例となっている「Cinebench」と「CPU-Z」のベンチマーク結果です。

2つのCPUの増減率を比較すると、Core i3-1005G1が「Cinebench R20（Multi）で約36%劣位」です。
この傾向はCPU-Z（Multi）でも現れており、こちらは増減率-45%にまで達しています。

GPUの性能比較

左の画像が、Core i3-1005G1搭載PCに内蔵されている「Intel UHD Graphics」の情報です。
右の画像が、Ryzen 3 3300U搭載PCに内蔵されている「Radeon Vega 6 Graphics」の情報です。

実機サンプル仕様比較

比較用の検証サンプルには似通ったスペックのものを用意していますが、あくまで別個体。
そのため記事内の全てのベンチマークは、参考値として認識して頂くようお願いいたします。

ゲーミング性能比較

GPUベンチマークを比較すると、Core i3-1005G1が「Night Raidで約52%劣位」です。

ベンチマークを抽出したサンプルの関係で、両方の解像度が1366×768と1920×1080で相違したのは反省点。
それでもドラゴンクエストXの値が720pと1080pで近似していることから、Ryzen 3 3300UのGPU性能はCore i3-1005G1よりも高いことは容易に推測できるでしょう。

総合性能比較（PCMark 10）

パソコンの総合的な性能を測定する目的で用いられる、ベンチマークソフト「PCMark 10」のデータです。
双方を比較すると、Core i3-1005G1がRyzen 3 3300Uに対して「総合スコアで約19%劣位」です。

一部ではCore i3-1005G1が勝る項目もありますが、全体的にはRyzen 3 3300Uが優秀な結果に。
とくに増減率の上位3つは40%を超えており、同価格帯のCPUとしては大きな差が開いています。

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