今やライフラインのひとつとして不可欠だと断言せざるを得ない、スマートフォンやインターネットの契約。
今回の記事ではこれらのコストを安くする方法について、忖度や詐欺なしで詳しい理由を含めて解説します。
2021年の動向
2020年の楽天モバイルキャリア入りに比べ、2021年は前半だけでも「激動の年」と言っても良いでしょう。
その理由は総務省の指摘を受け、大手3社が20GBのオンライン専用プランを発表したことにあります。
最初に動いたのはドコモのahamoでしたが、その後にauのpovo、SoftBankのLINEMOと続き、さらにMVNO各社の基本料金値下げへと徐々に広がっていきました。
このオンライン専用プランは、申込みをオンラインに一本化し、店頭で行っていた無料サポートを廃止。
主なサポートはオンラインチャットという形にしたことで、家族割やネット割無しで安価なプランです。
上記の性質から多少スマホに理解があるユーザー向きとは言えますが、世間の反響は上々でした。
当サイトでも発表後に公開した記事が連日大きなアクセスを記録し、一時ランキングが埋まったほどです。
そのためスマホの会社を検討する際には、このオンライン専用プランも含めて考える必要があると言えます。
最新のオススメ構成
詳しい内容を解説する前に、ここで私がオススメする「スマホとネットの組み合わせ」を紹介します。
オススメ構成 | 店頭サポートあり | 店頭サポートなし |
---|---|---|
スマホ会社 | UQmobile | LINEMO |
契約プラン | くりこしプランS | ミニプラン |
基本データ容量 | 3GB | |
特典 | データくりこし | 5分カケホ1年無料 |
でんき | UQでんき | 任意 |
サブスマホ | 楽天モバイル(寝かせ) | |
ネット | 楽天ひかり(事業者変更・転用) | |
合計月額(1年目) | 990円~ | 990円~ |
メインスマホ
主契約となるメインスマホには、店頭サポートありの「UQmobile」が最もオススメ。
次点で店頭サポートがないものの、5分カケホが1年無料となる「LINEMO」のミニプランとなります。
どちらも月間データ量は3GBですが、データ量が足りない場合は上位のプランにアップグレードしましょう。
データ量が増えるとMVNOがお得な場合もありますが、UQmobileとLINEMOの利点は通信品質にあります。
MVNOはより安価な可能性がある反面、キャリアから借り受けている回線に限りがあることが欠点。
混雑する時間帯には通信速度が劇的に落ち込み、快適にインターネットが利用できないこともしばしば。
はたして通話やインターネットが快適にできないスマホに、価値があるでしょうか?
――私はないと考えます
UQmobile
auのサブブランドであり、店舗数が少ないながらもUQスポットで店頭サポートに対応した会社です。
最近はauからのダウングレードにも積極的で、店舗数が多いauショップでも取り扱いが可能です。
2021年2月1日から提供されている「くりこしプラン」は、家族割やネット割がなくとも安価を実現。
さらに2021年6月10日からは「でんきセット割」が開始され、品質&コストともに最強になりました。
何よりこのでんきセット割を組めば、後述するインターネット契約が自由になることがメリット。
ネット割は同じ会社で組めば安くなる反面、別の安い会社を選ぶことができなくなってしまいます。
LINEMO
現在新規申し込みができないMVNOのLINEモバイルが前身となる、SoftBankのオンライン専用プランです。
ahamo対抗で提供された20GBのスマホプランに加え、2021年7月15日にはミニプランが追加されました。
LINEMOの2つのプランのメリットは、第一にSoftBankと同じ通信品質を維持していることにあります。
第二に「通話オプション割引キャンペーン」で、カケホオプションが月額550円割引になることです。
つまり他社で5分カケホに相当する「通話準定額」が、1年間という期間限定ながら無料になります。
この割引により競合するahamoやpovoとほぼ同じ内容ながら、約500円ほど安い価格が実現できるのです。
サブスマホ
ほとんどのユーザーは携帯電話1台であり、予備のスマホを持つことは珍しいことではないでしょうか。
しかし私は2つのお得な特典を受けるために、あえて楽天モバイルを契約することを推奨しています。
楽天モバイルは初期費用や違約金、果ては利用状況により月額料金すら無料となる大変珍しい会社です。
しかも端末同時なら端末が実質無料、モバイルルーター同時なら「実質マイナス化」まで実現できます。
さらに楽天モバイルの回線があれば、楽天市場の利用時にポイント還元の増加すら受けられます。
月額料金が0円となる条件は「1回線目」かつ「月間データ量1GB未満」ですから寝かせるだけの手軽さです。
ただし規約上、全く180日間利用していないと強制解約になる可能性があるため、定期的に通信しましょう。
ネット契約
インターネット契約には工事不要の無線系と、工事が必要な一方で快適な通信が可能な固定系があります。
今回紹介するのは後者の固定系であり、契約すべきは楽天モバイルが提供する「楽天ひかり」です。
この楽天ひかりは楽天モバイルのユーザーに限り、月額料金1年間無料キャンペーンの対象となります。
これは月額料金が安い集合タイプはもちろん、月額料金が高い戸建タイプを含めた両方で受けられます。
ここで注意すべきは新規契約をしないことで、工事費無料のA社を経由しての事業者変更を行います。
事業者変更とは工事により敷設した光回線をそのまま利用して「乗り換え」する、いわば光のMNPです。
これを利用すれば楽天ひかりの欠点である工事費有料を回避して、月額1年無料だけが受けられます。
補足として事業者変更時に発生する違約金は、A社への新規加入時に受けられる特典で相殺しましょう。
そのほかまだ「フレッツ光」を利用している場合は、事業者変更ではなく「転用」でも特典対象です。
ただしもっともっと割やグループ割がある場合フレッツ光が最善ですから、安易な移行は非推奨です。
「フレッツ光の料金は高くない理由」は、別記事で詳しく解説しています。
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