耳を塞がないオープンイヤーデザインを採用した、骨伝導ヘッドホンのAeropex(エアロペクス)。
今回の記事ではこの軽量でコンパクトな「Aeropex」の特長や、快適な使用感についてレビューします。
AfterShokz Aeropex 紹介ムービー
AfterShokz Aeropex 機能解説ムービー
https://www.youtube.com/watch?v=Fjzyp9uLNso
AfterShokz Aeropexの特長
骨伝導ヘッドホンを一言で表すと、自身だけに聞こえる音響を頭部に展開するデバイスだと言えます。
仮にショッピング中にAeropexを有効にしたなら、突然音楽が店舗BGMとして流れ出すような印象です。
(もちろん再生している音楽が聞こえるのは自分だけ。周囲の音も同時に聞ける不思議な感覚が楽しめます)
そのため推奨はしませんが、屋外のランニングやジムでのトレーニングなどのスポーツ用途にも最適です。
AfterShokz Aeropexの特長まとめ
- 耳を塞がないため周囲の音が聞こえる「オープンイヤーデザイン」である
- 誰でも簡単に、かつ僅かな時間で身につけることができる
- 安全にしっかりとフィットする「ラップランドチタンフレーム」を採用している
- 従来モデルより優れた中高音を、より小さな振動で実現している
- 頬骨に対して最適な角度を維持する「PREMIMPITCH 2.0+」を搭載している
- クリアな音楽再生と通話に対応し、電池持ち約8時間のバッテリーを内蔵している
- 深さ1mで30分の水没に耐えられる「完全防水のIP67」に対応している
- 充電端子にはマグネットが採用され、近づけるだけで吸着される
- 充電端子は水濡れ時、アラームとLEDで警告される
- Airに比べてサイズが30%小型になり、重量が13%減少している
- Airに比べて音漏れが50%減少している
AeropexとAirとTitaniumの違い
AfterShokzが扱う「AeropexとAirとTitaniumの違い」は、別記事で詳しく解説しています。
-
【AfterShokz】AeropexとAirとTitaniumの違い【骨伝導】
オープン・イヤー・スタイルのワイヤレス骨伝導ヘッドホンを提供している、音響メーカーのAfterShokz。
今回の記事では最近発売された「Aeropex」に加え、Xtrainerz / Trekz Air / Titaniumとの違いを解説します。続きを見る
AfterShokz Aeropexの外観
パッケージ右上では、2年間のメーカー保証が付属していることが確認できます。
この箱は紙が巻き付くようなデザインとなっており、開くと使用イメージの写真が現れます。
さらに右側を開くと、ヘッド本体と付属品の入った箱が出てきます。
ヘッドホン本体はチタンフレームにより柔らかく、ちょうど良い剛性があります。
また小さなボタンは「マルチボタン」で、音楽の再生・一時停止や着信応答が行なえます。
先程案内した付属品の入った箱とユーザー製品登録の案内、および製品保証書です。
付属品の箱の中にはシリコンケースや充電ケーブル、耳栓や取扱説明書が入っています。
充電用ケーブルの先端は特殊な形をしており、同じケーブルが「合計2本」付属しています。
どのメーカーも特殊なケーブルを使用する場合には、このように予備のケーブルも同梱すべきでしょう。
充電端子の付近には電源管理も可能な音量アップと、音量ダウンのボタンがあります。
充電ケーブルの先端には極性のあるマグネットを備えているため、この方向に限り接続できる設計です。
使用感や評価などの詳細レビュー
耳を塞がず簡単に装着して音楽や通話が楽しめる、AfterShokzによる骨伝導ヘッドホンの最新作です。
従来モデルに比べて小型&軽量化され、骨伝導テクノロジー・充電端子・防水性能などが向上しています。
開梱してまず驚くことはフレームの強度と柔らかさの両立、および「実測25g」というその重量にあります。
またヘッドホンの形状はネックバンドタイプですから、髪型を乱さず快適に装着することができます。
そして形状も万人に合うよう設計されており、一般的な成人男性よりも大きめの頭を持つ自身にもフィット。
少なくとも現時点で約1時間の連続使用であれば痛みを覚えることはなく、集中して音楽が楽しめています。
さらに本体に搭載されているボタンは音量アップと音量ダウンに加え、マルチボタンの3つだけとシンプル。
基本的に操作するのは音量ボタンの2つとなっており、マルチボタンは曲移動や着信応答などに使用します。
ちなみに充実した機能面の反面、重要となる音質は骨伝導ヘッドホンとしては合格点と言ったところ。
そもそも製品のコンセプトが「耳を塞がないこと」ですから、耳に挿入するイヤホンに比べると音質面で劣ることは必至。
つまり周囲の音に配慮する必要がない環境で使用するなら、素直にイヤホンを導入するほうが懸命でしょう。
とはいえAfterShokzが評価されている理由は、骨伝導ヘッドホンの中ではまともな音質であること。
安価帯の標準的なイヤホンと比べても、同等もしくは近い音質は実現できているのではないでしょうか。
ただしコストパフォーマンスに着目するとAeropexの満足感は少ないと言え、若干割高な印象。
そのためAeropexの購入前に、同社から発売されているAirやTitaniumを含めて店頭で試用してみるべきです。
仮にAirやTitaniumの使用感に問題がなければ、より高価なAeropexを選択する必要はありません。
それほどAeropexの価格は、目的がはっきりとしていないユーザーに薦めにくい価格設定だと言えます。
Aeropexが購入できるほどの予算があるなら、より高音質なイヤホンが選り取り見取りですから……
Aeropexのレビューチェック
注意すべき点は、各所のレビューで高音質とされているのは「骨伝導ヘッドホンとして」ということです。
そのため音質に過剰な期待をすると、実物との相違に肩透かしを食らうに違いありません。
- ヘッドホン本体は軽量かつコンパクトで、装着感や充電機能も良好である
- 完全防水のIP67に対応しているため、スポーツでも気にせず使えて洗える
- 骨伝導としては十分な音質を持ち、音源によっては音の広がりも感じられる
- シリコンケースや予備の充電ケーブルなど、付属品が充実している
- 耳を塞がないことが利点であるものの、騒音の大きい環境では再生音が聞こえなくなる
- 「音が聞こえないから」と音量を上げすぎると、音漏れで周囲に迷惑をかけてしまう
- 本体のサイズ変更ができないため、人によってはうまくフィットしない可能性がある
- コストパフォーマンスに難ありで、手放しで万人に薦めにくい価格である
Aeropexの操作方法まとめ
マルチボタンの操作
マルチボタンの操作 | 操作方法 | 音声案内 |
---|---|---|
音楽再生 / 一時停止 | 1回押し | ビープ音1回 |
次の曲に進む | 音楽再生中に2回押し | ビープ音1回 |
前の曲に戻る | 音楽再生中に3回押し | ビープ音1回 |
電話に出る | 1回押し | ビープ音2回 |
電話を切る | 1回押し | ビープ音1回 |
現在の通話を切って、2つ目の着信に出る | 通話中に2秒間長押し | ビープ音1回 |
通話を拒否する | 着信中に2秒間長押し | ビープ音2回 |
音声ダイヤル | 2秒間長押し | ビープ音 |
最後に発信した番号へリダイヤルする | 音楽停止中に2回押し | 「リダイヤルします」 |
音量ボタンの操作
音量ボタンの操作 | 操作方法 | 音声案内 |
---|---|---|
電源オン | 音量アップを2秒間長押し | 「アフターショックスへようこそ」 |
電源オフ | 音量アップを3秒間長押し | 「終了します」 |
ミュート | 通話中に両方を2秒間長押し | 「ミュートしました」 「ミュートを解除しました」 |
イコライザー切り替え | 音楽再生中に両方を3秒間長押し | 「イコライザーを変更しました」 |
バッテリー残量チェック | 音楽停止中にどちらかを1回押し | (バッテリー残量により変化) |
音量変更 | 音楽再生中にどちらかを1回押し | ビープ音1回 |
ユーザー登録の方法
製品の修理や各種サポートには、AfterShokzへの「ユーザー登録」が必要です。
付属のQRコードから該当ページに移動するか、
製品登録ページに移動できる、下のボタンをクリックしましょう。
するとFOCAL POINT 製品登録ページが開きますから、フォームに内容を入力して「送信」します。
このような「回答を記録しました」と表示されたら、製品登録は完了です。
ただしAfterShokzは最近個人情報を流出させたので、万が一のことを考えて製品登録をすべきでしょう。
もし「サポートを受けるために事前登録が必要」ということでなければ、トラブルに遭遇してから登録しても良いのではないかと考えます。
個人情報の流出について
個人情報の流出対象者は、2019年12月6日に販売が開始された福袋の購入者と一般製品の購入者です。
流出した内容は「679件のメールアドレス」であり、この内容は公式ページでも公表済みです。
しかし該当のページはトップページで確認できず「プレスリリース」から移動しなければなりません。
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