Wi-Fi 6の拡張となる無線通信の最新規格「Wi-Fi 6E」に対応した、NECのAtermシリーズに属した2つの製品。
今回の記事ではこの「Aterm WX11000T12」と「Aterm WX7800T8」の性能や、機能の違いを解説します。
Wi-Fi 6Eとは?
一段と広い周波数幅を持つ新帯域の「6GHz帯」を利用した、Wi-Fi 6の拡張となる無線通信の最新規格です。
6GHz帯に対応した機器のみで通信を行うため、既存Wi-Fi規格の干渉がなく安定した通信が可能となります。
各製品の価格比較
どちらの製品も「2022年9月15日発売」ですから、順次取り扱うショップも増加していくはずです。
Aterm WX11000T12
Aterm WX7800T8
各製品の性能比較
2つの製品の主な違いを簡単にまとめました。
上位モデルであるAterm WX11000T12は、WANとLANのどちらも10GBASE-Tに対応していることが特長です。
そのため仕様比較では、有線LANの実効スループットにおいて無線LAN以上の速度差を見せつけています。
また「機能比較」では双方に違いが見られず、Aterm WX7800T8で省略されている項目はありませんでした。
通常であれば何項目かは追加された機能や削減された機能が見受けられるのですが、不思議なものです。
――気になった方はぜひこちらの「製品比較表」を参照してみてください。
そのほか仕様に掲載されていない要素としてCPUがあり、どちらもマルチコアCPU搭載を謳っています。
ただしAterm WX11000T12にはクワッドコアが、Aterm WX7800T8にはデュアルコアが採用されています。
型番 | Aterm WX11000T12 | Aterm WX7800T8 |
---|---|---|
伝送速度(WAN) | 最大10Gbps×1 | 最大1Gbps×1 |
伝送速度(LAN) | 最大10Gbps×1、最大1Gbps×3 | 最大1Gbps×4 |
無線インタフェース | IEEE802.11ax | |
実効スループット | 無線LAN:約4050Mbps 有線LAN:ローカルルータ 約9400Mbps 有線LAN:PPPoE 約9320Mbp | 無線LAN:約1860Mbps 有線LAN:ローカルルータ 約930Mbps 有線LAN:PPPoE 約930Mbps |
伝送速度(6GHz帯) | 最大4,804Mbps | 最大2,402Mbps |
伝送速度(5GHz帯) | 最大4,804Mbps | |
伝送速度(2.4GHz帯) | 最大1,147Mbps | 最大574Mbps |
アンテナ(6GHz) | 送信4 × 受信4 | 送信2 × 受信2 |
アンテナ(5GHz) | 送信4 × 受信4 | |
アンテナ(2.4GHz) | 送信4 × 受信4 | 送信2 × 受信2 |
およそのサイズ | 幅90 × 奥257 × 高237mm | 幅76 × 奥213.5 × 高196.5mm |
質量(本体のみ) | 約1.4kg | 約0.8kg |
消費電力 | 最大約38W | 最大約23.5W |
まとめ
Aterm WX11000T12とAterm WX7800T8は、どちらも最新規格の「Wi-Fi 6E」に対応した無線ルーターです。
6GHz帯/5GHz帯/2.4GHz帯というトライバンド化により、電波干渉を抑えた高速通信を可能にしています。
さらに「メッシュ中継機能」を搭載しているため、対応機器を追加することで通信環境の快適化が行えます。
そのほか毎日の生活に自然に溶け込むデザインを目指し、スタイリッシュなアンテナ内蔵型となっています。
- Aterm WX11000T12は、WAN側とLAN側でひとつずつ10GBASE-Tに対応している
- Aterm WX11000T12は、6GHz帯/5GHz帯/2.4GHz帯全てで4ストリームである
- Aterm WX11000T12は、デュアルコアではなくクアッドコアCPUを搭載している
- Aterm WX11000T12は、Aterm WX7800T8に比べて約3万円高価である
- 双方の機能に明確な差は見られないため、Aterm WX11000T12の割高感が強い(仕様は異なる)
- 目当てのWi-Fi 6Eで通信するには、Wi-Fi 6E対応子機が必要となる
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引用元:NEC