2018年07月31日に発表された、X470の下位チップセットにあたるAM4プラットフォームのB450。
今回の記事ではこの「B450」と、先行して発表されたX470との機能の違いについて解説します。
第2世代Ryzen紹介動画
B450とは?
第2世代Ryzenに最適化された「Socket AM4採用チップセット」のひとつです。
X470の下位モデルであるものの、AMD StoreMIやオーバークロックに対応しています。
さらにXFR2 Enhanced Modeだけでなく、Precision Boost Overdriveも利用可能。
どちらもCPUの性能を引き上げる機能であり、末尾に「X」のつくCPUとの組み合わせが必要です。
ちなみにAMD 300マザーボードでも、第2世代Ryzenを搭載可能。
しかしBIOSアップデートが必要なため、AMD 400マザーボードを選択するほうが無難です。
AMD StoreMIとは?
X370やB350で利用できていた、有償ソフトの「FuzeDrive for Ryzen」とほぼ同等の機能のこと。
高速なドライブと低速なドライブを組み合わせることで、パソコンの応答速度向上が期待できます。
何より一番の特長は「無償で利用できること」で、FuzeDrive for Ryzenよりも若干機能面が拡張。
その実際の効果は、AMDの資料によると「最大で9.8倍もの速度向上」が見込めるようです。
X470との違い
項目 | X470 | B450 | X370 | B350 | A320 |
---|---|---|---|---|---|
CPUソケット | Socket AM4 | ||||
対応メモリ | 4スロット / 64GB | ||||
PCI-Express Gen 3.0 | 2 | 1 | 2 | 1 | |
PCI-Express Gen 2.0 | 8 | 6 | 8 | 6 | 4 |
SLI | 対応 | × | 対応 | × | |
CrossFireX | 対応 | × | |||
SATA 3 | 4 | 2 | 4 | 2 | |
SATA Express | 2 | 1 | 2 | 1 | |
USB 3.1 Gen.2 | 2 | 1 | |||
USB 3.0 Gen.1 | 6 | 2 | 6 | 2 | |
USB 2.0 | 6 | ||||
SATA RAID | 0 / 1 / 10 | ||||
NVME RAID | 0 / 1 / 10 | × | |||
Memory Overclocking | 対応 | ||||
CPU Overclocking | 対応 | × | |||
XFR2 | 対応 | ||||
XFR2 Enhanced | 対応 | × | |||
AMD StoreMI | 対応 | × | |||
Precision Boost Overdrive | 対応 | × |
まとめ
- B450なら、X470に比べてコストを抑えた構成を実現できる
- B450はX470の下位モデルでありながら、十分な機能を備えている
- B450には「PCI-Express Gen 3.0」が1つしかなく、SLIに非対応
- B450には「SATA 3ポート」が2つしかない
- B450には「USB 3.0 Gen.1ポート」が2つしかない