【EPSON】EP-883AとEP-882Aの違い【スクエア用紙】

2021年7月26日

EP-883AとEP-882Aの違い

家庭用インクジェットプリンターとして上位に位置し、カートリッジ方式を採用した複合機のEP-883A。
今回の記事では2020年発売の「EP-883A」と、2019年発売の「EP-882A」との違いについて解説します。

EP-883Aとは?

EPSONから「2020年10月22日」に発売された、コンパクトサイズのA4インクジェット複合機です。
スマホとの接続に対応しており、使いやすく見やすい4.3型のワイドタッチパネルを搭載しています。

EP-882Aとは?

同じくEPSONから「2019年8月1日」に発売された、上記EP-883Aの前世代に当たる複合機です。
インテリアの中で美しくなじむコンパクトなデザインが特長であり、カラーは3色から選べます。

EP-883AとEP-882Aの仕様比較

2020年発売の「EP-883A」と、2019年発売の「EP-882A」との違いをまとめました。

プリンタ比較EP-883AEP-882A
対応用紙カード / 名刺 ~ A4
最高解像度5,760×1,440dpi
対応インク6色(カメ)
A4カラーコスト約13.2円(増量インク利用時)
L判写真コスト約22.7円(増量インク利用時・用紙込み)
L判印刷速度約13秒
ネットワーク無線LANのみ無線LAN / 有線LAN
Wi-Fi Direct対応
スマホ対応Epson Smart Panel / QRコードで接続
対応規格AirPrint / Mopria
液晶モニター4.3型ワイドタッチパネル
給紙方法前面2段カセット / 背面給紙(手差し1枚)
給紙枚数(普通紙)最大100枚(A4)
自動両面プリント対応
自動電源オン / オフ対応
レーベルプリント対応
ダイレクトプリントメモリーカード / USBメモリー
赤外線プリント-対応
黒だけでモード対応
黒インクセーブモード対応
メンテナンスボックス交換式(EPMB1)を採用
メーカー保証持込修理本体1年間
カラリオスマイル対応
本体サイズ(収納時)349×527×184mm
重量約6.8kg

EP-883AとEP-882Aの違い

EP-883AとEP-882Aの主な違いは「スクエア用紙」と「Bluetooth LE」への対応にあります。
しかしメリットの一方で、有線LANと赤外線通信が除外されている点に注意が必要です。

  • EP-883Aはスクエア用紙への印刷に対応している
  • EP-883AはWi-Fi Direct接続時にBluetooth LEが利用できる
  • EP-883AはWPA3-SAE(AES)に対応している
  • EP-883Aは有線LAN(10BASE-T/100BASE-TX)に対応していない
  • EP-883Aは赤外線通信(IrDA Ver.1.2準拠)に対応していない

ちなみにスクエア用紙とは、instagramやFacebookで見かける「縦横比1:1の写真の印刷」に使います。
最近はスマホにスクエアサイズの写真が撮れるカメラ機能もあり、今後は一層の需要が期待できるでしょう。

またBluetooth LEはBluetoothの拡張仕様であり、利用することでWi-Fi設定などのプリンターの初期セットアップ作業を簡単に行うことが可能です。



各接続方式の利点と欠点

EP-883AはUSBもしくは無線LANの2種類で、EP-882AはUSBと有線/無線LANの3種類で接続できます。
それぞれの特長は下記の通りで、それぞれメリットとデメリットの両方があります。

補足としてEP-882Aにのみ搭載されている「有線LAN」は、このような形をしています。

有線LANの画像

接続方式の解説(有線LANの利点と欠点)

  • USBケーブル ⇒ 最も設定が簡単でトラブルが起きにくい接続方式。しかし切替器を利用せず接続可能なパソコンは1台であり、リピーターケーブルを利用しない場合の限界距離は、USBの特性から約5mとされている
  • 有線LAN ⇒ 同じネットワーク上に存在するパソコンから共有し、離れた場所からの印刷が可能となる接続方式。しかしLANケーブルが必要なことから、USBケーブルと同じく煩雑になりがち
  • 無線LAN ⇒ もっともスマートに接続でき、有線LANと同様に共有が可能な接続方式。しかし自身の経験上、USBケーブルや有線LANに比べて印刷開始までの待機時間が長くなる印象で、さらに無線の電波強度によっては印刷に失敗することがある

EP-883AとEP-882A用のインクとは?

EP-883AとEP-882A用のインクは、どちらも「カメ」がパッケージにある「KAM-6CL」です。
ちなみに対応インクには中身が違う3種類が発売されているため、購入時に間違えないようにしましょう。

KAM-6CL ⇒ 6色セットになった、標準的なパッケージ
KAM-6CL-M ⇒ KAM-6CLと基本的には同じだが、黒のみ「大容量版」に交換されている 
KAM-6CL-L ⇒ 6色全てが、KAM-6CLよりもたくさんの印刷が可能となる「大容量版」である

交換式メンテナンスボックスとは?

メンテナンスボックスとは、クリーニング時や印刷時に排出される廃インクを溜める容器のことです。
EPSONでは競合するCANONと違い、一部モデルに限りこのメンテナンスボックスが交換できます。

もし下記のようなメッセージが表示されたら、メンテナンスボックスの交換を行いましょう。

エラーメッセージ

メンテナンスボックスの空き容量がなくなりました
ボックスの交換が必要です

購入時は以下の型番をお求めください
型番:EPMB1

TS8430とTS8330の違い

ちなみに競合するキヤノンの「TS8430とTS8330の違い」は、別記事で詳しく解説しています。

【PIXUS】TS8430とTS8330の違い【QRコード接続】

スマホからの多彩なプリントが楽しめる「おうちでスマホプリ」に対応した、CanonのPIXUSシリーズ。
今回の記事では2020年発売となる「TS8430」と、2019年発売となる「TS8330」の違いについて解説します。

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