【PIXUS】TS8430とTS8330の違い【QRコード接続】

2021年7月28日

TS8430とTS8330の違い

スマホからの多彩なプリントが楽しめる「おうちでスマホプリ」に対応した、CanonのPIXUSシリーズ。
今回の記事では2020年発売となる「TS8430」と、2019年発売となる「TS8330」の違いについて解説します。

TS8430とは?

Canonから「2020年8月6日」に発売された、コンパクトボディに充実の機能搭載の複合機です。
恒例の写真あざやか文字くっきりな「6色ハイブリッド」を備え、スマホとの接続がより簡単になりました。

TS8330とは?

同じくCanonから「2019年9月5日」に発売された、操作しやすい大画面液晶パネル搭載の複合機です。
置き場所や用途で選べる「2WAY給紙」を備え、競合のEPSONと違い複数枚の用紙を背面にセットできます。

TS8430とTS8330の仕様比較

TS8430とTS8330の仕様を比較してみました。

機能比較TS8430TS8330
本体カラーブラック / ホワイト / レッド
インク型番BCI-381+380
色数6色ハイブリッド(独立)
スマホからのプリント対応
Wi-Fi対応
無線ダイレクト接続対応
QRコードダイレクト接続対応-
液晶モニター4.3型タッチパネル
自動電源オン / オフ対応
スマートトレイ(排紙トレイ自動伸縮)対応
自動紙幅検知対応
給紙方式背面給紙 / 前面カセット
最大給紙可能枚数(A4普通紙)後トレイ100枚 / カセット100枚
自動両面プリント対応
トレイ印刷ディスクレーベル / ネイル
SDカード対応
ファクス&ADF-
印刷速度:L判写真約18秒
印刷速度:A4普通紙カラー約10.0ipm
印刷速度:A4普通紙モノクロ約15.0ipm

TS8430とTS8330の印刷コスト

L判フチなし写真、およびA4普通紙(カラー文書)を印刷した時の「コスト比較」です。

L判フチなし写真

L判フチなし写真の印刷コストを比べると、大容量インク利用時に2020年発売のTS8430が優位です。
しかし小容量インクを使用した場合には、なぜかコストが逆転して2019年発売のTS8330が優位になります。

用紙種類インクタイプTS8430TS8330コスト差分
キヤノン写真用紙・光沢ゴールド大容量約20.0円約21.4円-約1.4円
キヤノン写真用紙・光沢ゴールド標準容量約21.4円約21.4円なし
キヤノン写真用紙・光沢ゴールド小容量約30.7円約29.0円+約1.7円

A4普通紙(カラー文書)

A4普通紙(カラー文書)の印刷コストは、L判フチなし写真と違い全く同じです。

用紙種類インクタイプTS8430TS8330コスト差分
普通紙大容量約10.9円約10.9円なし
普通紙標準容量約10.9円約10.9円なし
普通紙小容量約16.3円約16.3円なし

TS8430とTS8330の違い

上記の印刷コストの違いを除いたとき、TS8430とTS8330の違いは「2つ」あります。

筐体デザイン

2020年発売のTS8430は給紙カセット左右にある光沢部分が、本体カラーと調和するデザインになりました。
2019年発売のTS8330はブラック・ホワイト・レッド全てで、光沢部分がシルバー調のため目立つ印象です。

TS8430の外観

TS8430は本体前面下部の「ミラー処理」が同系色になり、引き締まったデザインに進化しています。
例えばブラックならミラー部分も「黒系統」に、レッドならミラー部分も「赤系統」になっています。

TS8430のデザイン

TS8330の外観

対するTS8330のミラー処理を見比べると、本体カラーよりも目立っているように感じないでしょうか?

TS8330のデザイン

引用元:Canon インクジェットプリンター

QRコードダイレクト接続

2020年発売のTS8430は、対応するiPhoneやiPadで「QRコードダイレクト接続」が行えるようになりました。
液晶画面に表示されるQRコードを読み込むだけで、SSIDやパスワードを入力することなく接続できます。

QRコードダイレクト接続

引用元:PIXUS TS8430|スマホプリント

対応インク:BCI-381+380解説

TS8430とTS8330に使用するインクは、どちらも「BCI-381+380」というシリーズです。
BCI-381+380には6色パックと5色パックがありますが、2つの違いはグレーインクの有無にあります。

つまりグレーインクの残量に余裕があるのであれば、後者の5色パックを購入しても問題なく使えます。

ただし「TS7430やTS6330などの下位モデル」の場合、グレーを除く5色しか対応していません。
そのためTS7430やTS6330を使用している場合に6色パックを購入すると、グレーインクが余ってしまいます。

さてBCI-381+380の6色パックには「標準容量タイプ」と「小容量タイプ」があります。
これらは型番で判別できますから、印刷コストに関わる容量を間違えて購入しないようにしましょう。

――補足としてBCI-381+380に大容量パックはありません。
大容量インクが必要な場合には、型番の末尾に「XL」が付いた単独インクを利用します。

BCI-381+380/6MP ⇒ 標準容量の6色パック

BCI-381S+380S/6MP ⇒ 小容量の6色パック

TS8430とTS8330の違いまとめ

  • TS8430は筐体のデザインが見直され、より本体カラーと馴染むようになった
  • TS8430はQRコードダイレクト接続に対応しており、スマホとの接続がより簡単である
  • TS8430は大容量インクでL判フチなし写真を印刷すると、TS8330よりも得である
  • TS8430は小容量インクでL判フチなし写真を印刷すると、TS8330よりも損である
  • TS8430はTS8330よりも高い価格で流通している

EP-883AとEP-882Aの違い

ちなみに競合するエプソンの「EP-883AとEP-882Aの違い」は、別記事で詳しく解説しています。

【EPSON】EP-883AとEP-882Aの違い【スクエア用紙】

家庭用インクジェットプリンターとして上位に位置し、カートリッジ方式を採用した複合機のEP-883A。
今回の記事では2020年発売の「EP-883A」と、2019年発売の「EP-882A」との違いについて解説します。

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