スマホからの多彩なプリントが楽しめる「おうちでスマホプリ」に対応した、CanonのPIXUSシリーズ。
今回の記事では2020年発売となる「TS8430」と、2019年発売となる「TS8330」の違いについて解説します。
TS8430とは?
Canonから「2020年8月6日」に発売された、コンパクトボディに充実の機能搭載の複合機です。
恒例の写真あざやか文字くっきりな「6色ハイブリッド」を備え、スマホとの接続がより簡単になりました。
TS8330とは?
同じくCanonから「2019年9月5日」に発売された、操作しやすい大画面液晶パネル搭載の複合機です。
置き場所や用途で選べる「2WAY給紙」を備え、競合のEPSONと違い複数枚の用紙を背面にセットできます。
TS8430とTS8330の仕様比較
TS8430とTS8330の仕様を比較してみました。
機能比較 | TS8430 | TS8330 |
---|---|---|
本体カラー | ブラック / ホワイト / レッド | |
インク型番 | BCI-381+380 | |
色数 | 6色ハイブリッド(独立) | |
スマホからのプリント | 対応 | |
Wi-Fi | 対応 | |
無線ダイレクト接続 | 対応 | |
QRコードダイレクト接続 | 対応 | - |
液晶モニター | 4.3型タッチパネル | |
自動電源オン / オフ | 対応 | |
スマートトレイ(排紙トレイ自動伸縮) | 対応 | |
自動紙幅検知 | 対応 | |
給紙方式 | 背面給紙 / 前面カセット | |
最大給紙可能枚数(A4普通紙) | 後トレイ100枚 / カセット100枚 | |
自動両面プリント | 対応 | |
トレイ印刷 | ディスクレーベル / ネイル | |
SDカード | 対応 | |
ファクス&ADF | - | |
印刷速度:L判写真 | 約18秒 | |
印刷速度:A4普通紙カラー | 約10.0ipm | |
印刷速度:A4普通紙モノクロ | 約15.0ipm |
TS8430とTS8330の印刷コスト
L判フチなし写真、およびA4普通紙(カラー文書)を印刷した時の「コスト比較」です。
L判フチなし写真
L判フチなし写真の印刷コストを比べると、大容量インク利用時に2020年発売のTS8430が優位です。
しかし小容量インクを使用した場合には、なぜかコストが逆転して2019年発売のTS8330が優位になります。
用紙種類 | インクタイプ | TS8430 | TS8330 | コスト差分 |
---|---|---|---|---|
キヤノン写真用紙・光沢ゴールド | 大容量 | 約20.0円 | 約21.4円 | -約1.4円 |
キヤノン写真用紙・光沢ゴールド | 標準容量 | 約21.4円 | 約21.4円 | なし |
キヤノン写真用紙・光沢ゴールド | 小容量 | 約30.7円 | 約29.0円 | +約1.7円 |
A4普通紙(カラー文書)
A4普通紙(カラー文書)の印刷コストは、L判フチなし写真と違い全く同じです。
用紙種類 | インクタイプ | TS8430 | TS8330 | コスト差分 |
---|---|---|---|---|
普通紙 | 大容量 | 約10.9円 | 約10.9円 | なし |
普通紙 | 標準容量 | 約10.9円 | 約10.9円 | なし |
普通紙 | 小容量 | 約16.3円 | 約16.3円 | なし |
TS8430とTS8330の違い
上記の印刷コストの違いを除いたとき、TS8430とTS8330の違いは「2つ」あります。
筐体デザイン
2020年発売のTS8430は給紙カセット左右にある光沢部分が、本体カラーと調和するデザインになりました。
2019年発売のTS8330はブラック・ホワイト・レッド全てで、光沢部分がシルバー調のため目立つ印象です。
TS8430の外観
TS8430は本体前面下部の「ミラー処理」が同系色になり、引き締まったデザインに進化しています。
例えばブラックならミラー部分も「黒系統」に、レッドならミラー部分も「赤系統」になっています。
TS8330の外観
対するTS8330のミラー処理を見比べると、本体カラーよりも目立っているように感じないでしょうか?
QRコードダイレクト接続
2020年発売のTS8430は、対応するiPhoneやiPadで「QRコードダイレクト接続」が行えるようになりました。
液晶画面に表示されるQRコードを読み込むだけで、SSIDやパスワードを入力することなく接続できます。
対応インク:BCI-381+380解説
TS8430とTS8330に使用するインクは、どちらも「BCI-381+380」というシリーズです。
BCI-381+380には6色パックと5色パックがありますが、2つの違いはグレーインクの有無にあります。
つまりグレーインクの残量に余裕があるのであれば、後者の5色パックを購入しても問題なく使えます。
ただし「TS7430やTS6330などの下位モデル」の場合、グレーを除く5色しか対応していません。
そのためTS7430やTS6330を使用している場合に6色パックを購入すると、グレーインクが余ってしまいます。
さてBCI-381+380の6色パックには「標準容量タイプ」と「小容量タイプ」があります。
これらは型番で判別できますから、印刷コストに関わる容量を間違えて購入しないようにしましょう。
――補足としてBCI-381+380に大容量パックはありません。
大容量インクが必要な場合には、型番の末尾に「XL」が付いた単独インクを利用します。
BCI-381+380/6MP ⇒ 標準容量の6色パック
BCI-381S+380S/6MP ⇒ 小容量の6色パック
TS8430とTS8330の違いまとめ
- TS8430は筐体のデザインが見直され、より本体カラーと馴染むようになった
- TS8430はQRコードダイレクト接続に対応しており、スマホとの接続がより簡単である
- TS8430は大容量インクでL判フチなし写真を印刷すると、TS8330よりも得である
- TS8430は小容量インクでL判フチなし写真を印刷すると、TS8330よりも損である
- TS8430はTS8330よりも高い価格で流通している
EP-883AとEP-882Aの違い
ちなみに競合するエプソンの「EP-883AとEP-882Aの違い」は、別記事で詳しく解説しています。
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【EPSON】EP-883AとEP-882Aの違い【スクエア用紙】
家庭用インクジェットプリンターとして上位に位置し、カートリッジ方式を採用した複合機のEP-883A。
今回の記事では2020年発売の「EP-883A」と、2019年発売の「EP-882A」との違いについて解説します。続きを見る
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