4コア8スレッドの「Core i5-1035G1」と、2コア4スレッドの「Core i3-1005G1」という第10世代のCPU。
今回の記事ではこの2つのCPUの性能を、CinebenchやPCMark 10などのベンチマークソフトで比較します。
CPUの性能比較
Core i5-1035G1とCore i3-1005G1は、どちらも第10世代Coreシリーズの「Ice Lake」に属したCPUです。
基本クロックと最大クロックに大きな差があり、省エネと高性能を両立する設計です。
性能比較 | Core i5-1035G1 | Core i3-1005G1 |
---|---|---|
コードネーム | Ice Lake | |
CPUコア数 | 4コア | 2コア |
スレッド数 | 8スレッド | 4スレッド |
基本クロック | 1.00GHz | 1.20GHz |
最大クロック | 3.60GHz | 3.40GHz |
L3キャッシュ合計 | 6MB | 4MB |
CMOS | 10nm | |
パッケージ | FCBGA1526 | |
PCI Express | PCIe 3.0 | |
TDP | 25W | 15W |
最大メモリー速度 | DDR4-3200 / LPDDR4-3733 | |
GPU名 | Intel UHD Graphics | |
GPU周波数 | 0.30GHz | |
GPUコア数 | 1.05GHz | 0.90GHz |
CPUベンチマーク比較
毎回性能比較の慣例となっている「Cinebench」と「CPU-Z」のベンチマーク結果です。
2つのCPUの増減率を比較すると、Core i5-1035G1が「Cinebench R20(Multi)で約54%優位」です。
その一方でCinebenchのデータからは、シングルスレッドに明確な優劣は生み出されていません。
ただしCPU-Zのデータでは、マルチスレッド・シングルスレッドともに小さくない性能差が見られます。
GPUの性能比較
どちらのCPUも搭載しているGPU名は「Intel UHD Graphics」です。
検証機仕様比較
比較用の検証サンプルには似通ったスペックのものを用意していますが、あくまで別個体。
そのため記事内の全てのベンチマークは、参考値として認識して頂くようお願いいたします。
検証機仕様比較 | Core i5-1035G1 | Core i3-1005G1 |
---|---|---|
OS | Windows 10 Home 64bit | |
メモリ | 8GB(DDR4-2666) | 4GB(DDR4-3200) |
ストレージ | 256GB SSD(NVMe) | 256GB SSD(SATA) |
グラフィック | Intel UHD Graphics |
総合性能比較(PCMark 10)
パソコンの総合的な性能を測定する目的で用いられる、ベンチマークソフト「PCMark 10」のデータです。
双方を比較すると、Core i5-1035G1がCore i3-1005G1に対して「総合スコアで約29%優位」です。
Core i3-1005G1は全12項目のうち、ひとつもCore i5-1035G1に勝るものは得られませんでした。
Core i5-1035G1に向く用途 ⇒ 表計算、ビジネスアプリ、写真編集
Core i3-1005G1に向く用途 ⇒ 優位となる項目なし

