【4コア】Core i5-1135G7とCore i5-8265Uとの違い【性能比較】

2021年3月29日

Core i5-1135G7とCore i5-8265Uとの違い

同じ4コア8スレッドで駆動するCPUながら、なんと三世代の差が存在するCore i5-1135G7とCore i5-8265U。
今回の記事では第11世代の「Core i5-1135G7」と、第8世代となる「Core i5-8265U」の性能を比較します。

CPUの性能比較

Core i5-1135G7とCore i5-8265Uは、4コア8スレッドという部分以外が大きく異なります。
詳細は後述しますがCPUはもちろんGPUの性能も向上しており、その違いは体感でも感じられるはずです。

CPUの性能比較

性能比較Core i5-1135G7Core i5-8265U
コードネームTiger LakeWhiskey Lake
CPUコア数4コア
スレッド数8スレッド
基本クロック2.4GHz1.6GHz
最大クロック4.2GHz3.9GHz
L3キャッシュ合計8MB6MB
CMOS10nm14nm
パッケージFCBGA1449FCBGA1528
PCI ExpressPCIe 4.0PCIe 3.0
TDP28W25W
最大メモリー速度DDR4-3200
LPDDR4x-4267
DDR4-2400
LPDDR3-2133
GPU名Intel Iris Xe GraphicsIntel UHD Graphics 620
GPU周波数1300MHz1100MHz

CPUベンチマーク比較

毎回性能比較の慣例となっている「Cinebench」と「CPU-Z」のベンチマーク結果です。

2つのCPUの増減率を比較すると、Core i5-1135G7が「Cinebench R20(Multi)で約76%優位」です。
マルチスレッドはもちろんシングルスレッドの結果も優秀であり、世代間の格差を見せつけています。

CPUベンチマーク比較

CPUベンチマーク比較-2

CPU性能比較Core i5-1135G7Core i5-8265U増減率
Cinebench R20(Multi)20581169+76%
Cinebench R20(Single)516394+31%
CPU-Z(Multi)2626.02102.8+25%
CPU-Z(Single)559.2409.2+37%

GPUの性能比較

左の画像が、Core i5-1135G7搭載PCに内蔵されている「Intel Iris Xe Graphics」の情報です。
右の画像が、Core i5-8265U搭載PCに内蔵されている「Intel UHD Graphics 620」の情報です。

GPUの性能比較"



検証機仕様比較

比較用の検証サンプルには似通ったスペックのものを用意していますが、あくまで別個体。
そのため記事内の全てのベンチマークは、参考値として認識して頂くようお願いいたします。

検証機仕様比較Core i5-1135G7Core i5-8265U
OSWindows 10 Home 64bit
メモリ4GB×2(DDR4-3200)8GB(DDR4-2400)
ストレージ256GB SSD(NVMe)
グラフィックIntel Iris Xe GraphicsIntel UHD Graphics 620

ゲーミング性能比較

GPUベンチマークを比較すると、Core i5-1135G7が「Night Raidで約185%優位」です。
一部の値が存在しないのは、測定時期が異なり3DMarkのバージョン違いで非対応の項目があるためです。

ゲーミング性能比較

GPU性能比較Core i5-1135G7Core i5-8265U増減率
Time Spy1214-N/A
Fire Strike3003-N/A
Night Raid124074349+185%
Sky Diver113564353+161%
Cloud Gate-8501N/A
ドラゴンクエストX(1080p)89624614+94%
ファイナルファンタジーXIV(1080p)24051046+130%

総合性能比較(PCMark 10)

パソコンの総合的な性能を測定する目的で用いられる、ベンチマークソフト「PCMark 10」のデータです。
双方を比較すると、Core i5-1135G7がCore i5-8265Uに対して「総合スコアで約26%優位」です。

参考結果とはいえ、PCMark 10における12個の測定項目においてCore i5-8265Uが優位なのは「1項目」のみ。
残りの11項目はCore i5-1135G7のほうが優秀であり、ある程度の価格差であれば目を瞑りましょう。

多少コストをかけてでも最新の11世代にしておけば、様々な作業で快適なレスポンスが約束されます。

Core i5-1135G7に向く用途 ⇒ 写真編集、レンダリング、コンテンツ制作
Core i5-8265Uに向く用途 ⇒ 表計算

PCMark 10の性能比較

PCMark 10Core i5-1135G7Core i5-8265U増減率
総合スコア46993731+26%
基本性能96497955+21%
アプリ起動速度126019340+35%
ビデオチャット81727433+10%
ウェブブラウジング87247253+20%
ビジネスアプリ62725916+6%
表計算56477587-26%
ワープロ69674614+51%
コンテンツ制作46522997+55%
写真編集70233841+83%
レンダリング29461830+61%
映像編集48673833+27%



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