最初の一台に適したスマートスピーカーとして高い人気を誇っている、コンパクトなデザインのEcho Dot。
今回の記事ではこの「Echo Dot」とUSB電圧ブースターケーブルを組み合わせ、車載する方法を解説します。
Echo Dotとは?
Amazonのスマートスピーカー「Echoシリーズ」の中で、導入しやすい価格のコンパクトモデルです。
丸い円形の筐体に1.6インチのスピーカーや、外部接続用の3.5mmステレオジャックなどを搭載しています。
Echo Dotの特長
- コンパクトなサイズながら、音声操作のAlexa(アレクサ)に対応している
- Amazon Music、Apple Music、Spotifyなど多数のサービスが視聴できる
- 旧モデル(第2世代)に比べ音がパワフルになり、音楽をさらに楽しめる
- 対応するスマート家電で照明を付けたり、エアコンの操作ができる
- 2500種類以上のスキルを選択し、自由にカスタマイズができる
- ファブリック素材のカバーを採用しており、4色から好みのカラーを選べる
- デュアルバンドWi-FiやBluetooth、3.5mmステレオミニ出力に対応している
- iOS、Android、Fire OSはもちろん、パソコンのブラウザからも利用できる
車で使うために必要なもの
車載Echo Dotを利用する方法には、スマートスピーカーと外部スピーカーの2つの選択肢があります。
前者は音声操作のAlexaが利用できるため便利な反面、常時Wi-Fi環境を必要とするという欠点があります。
後者はWi-Fi環境が不要なものの、Alexaが利用できないためスマートスピーカーの機能が活かせません。
車で使うために必要なもの
- Echo Dot本体
- 電源供給用のカーインバーター、もしくはUSB電圧ブースターケーブルとUSBシガーチャージャー
- スマートスピーカーとして使う場合 ⇒ モバイルルーター、もしくはテザリング可能なスマホ
- Bluetoothスピーカーとして使う場合 ⇒ Bluetooth対応のスマホやメディアプレーヤー
電源供給について
カーインバーターを利用する
Echo Dotを使用するには、通常の家電と同じようにコンセントからの電源供給が必要です。
車内でEcho Dotへの電源供給を最も簡単に実現する方法は、カーインバーターを導入することです。
シガーソケットを利用してコンセントを増設するこのカーインバーターは、Echo Dot以外にも利用可能です。
ただしいくつかの商品は本体サイズが大きく、車内で嵩張ってしまうというデメリットも孕んでいます。
USB電圧ブースターケーブルを利用する
車内にあまり大きなものを置きたくない、または「すでにUSBシガーチャージャーを持っている場合」には、USB電圧ブースターケーブルを利用します。
この方法であればカーインバーターを利用する方法に比べて、より安価かつスマートに電源供給が可能です。
ただしEcho Dotに適合するDC出力12.0Vかつ、外寸4.0mm・内寸1.7mmの端子を持つケーブルが必要です。
さらに自身の検証では電力不足のためか、音量を上げすぎると電源が落ちる症状が頻発しました。
電源が落ちるラインはおおよそ音量50%を越えたくらいで、5V/1Aと5V/2.4Aどちらの電源でも同じでした。
そのため余程の理由がない限り、前述の「カーインバーターを利用する方法」をオススメします。
Echo Dotの商品内容
第3世代のEcho Dotは、このような立方体のパッケージで到着します。
パッケージ裏面には、Echo Dotで利用可能な機能やサービスが掲載されています。
商品内容はEcho Dot本体、電源アダプタ、取扱説明書、説明カードの「合計4点」です。
Echo Dotの周囲にはファブリック素材が使用されており、カラーは4色から選択できます。
ちなみに今回購入したカラーは、4つの中で最も黒に近い「チャコール」です。
天面には4つのボタンを備え、時計回りに音量アップ、アクション、音量ダウン、マイクのオン/オフです。
背面には電源端子と、外部出力に使う3.5mmステレオミニジャックを搭載しています。
付属の電源アダプタを接続したところです。
付属の電源アダプタの入力は「100-240V 0.5A 50/60Hz」で、出力が「12.0V 1.25A」です。
裏面はこのようなデザインになっています。
Echo Dotの重量は、実測で「約284g」でした。
USB電圧ブースターケーブルの商品内容
Echo Dotと同時に購入した「USB電圧ブースターケーブル」です。
パッケージの中には、USB電圧ブースターケーブルのみが封入されています。
USBコネクタ部分には「USB出力 5V 2A-4A」という記載があります。
Echo Dotと接続する端子を比較したところです。
Echo Dotに付属する電源アダプタの端子(上)と比べると、数mmほど長いことがわかります。
そのためEcho Dotに接続すると、その長さだけ中に入りきらない状態となります。
とはいえ、使用上なんの問題もありません。
Echo Dotの接続方法
スマートスピーカーとして使う
Echo Dotをスマートスピーカーとして使うには、常に「Wi-Fi接続」が必要です。
Wi-Fi接続を実現する要素にはモバイルルーターや、テザリングを有効化したスマホなどがあります。
外部スピーカーとして使う
Echo Dotを外部スピーカーとして使うには、Bluetoothを利用したワイヤレス接続があります。
Echo Dot本体に搭載されたステレオミニ接続は出力端子であり、入力には対応していません。
ステレオミニ出力の利用方法
Echo Dotに搭載されたステレオミニジャックは、手持ちのスピーカーを接続するための端子です。
例えばEcho Dotよりも高音質なスピーカーを接続し、より良い音で様々な音楽が楽しめます。
ただしこの方法はスピーカー側も電源を必要とするため、車載向けとしては非現実的な運用方法です。
カーインバーターのレビュー
この記事の公開後、安定して駆動する方法は「カーインバーター」だと確認できました。
関連する「カーインバーターや車載時の給電方法まとめ」は、別記事で詳しく解説しています。
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【Echo Dot】カーインバーターや車載時の給電方法まとめ【レビュー】
家庭用のコンセントで駆動する第3世代Echo Dotを、車内で駆動可能にするカーインバーター。
今回の記事ではこの「カーインバーター」を使う方法を始め、様々な給電方法を解説します。続きを見る
車載における注意点
Echo Dotを車載するうえで注意すべきことは「高温のまま保管しない」ということです。
直射日光の当たる車内に置きっぱなしにしていたことで、天面が変形し外周が浮いてしまいました。