【GTX 1650】ベンチマークスコアと性能比較【GTX 1060】

2019年4月26日

2019年4月23日より販売が開始され、Turingコアと4GB GDDR5メモリを搭載したGeForce GTX 1650。
今回の記事ではこの「GeForce GTX 1650」のベンチマークを参考に、他GPUとの性能を比較してみます。

GTX 1650の仕様比較

GeForce GTX 1650公式ページ

GeForce GTX 1650の特徴は、Turingを採用した「補助電源なし」で導入しやすい価格帯のGPUだということ。
描画性能を要求するゲームを除けばある程度の動作はこなせるため、内蔵GPUでは不安な方向けでしょうか。

ちなみに表内のGPUは、全てリアルタイムレイトレーシング非対応となっています。

シリーズ比較GTX 1660 TiGTX 1660GTX 1650GTX 1060 6GBGTX 1060 3GB
GPUコアTuringPascal
CUDAコア1536基1408基896基1280基1152基
ベースクロック1500MHz1530MHz1485MHz1506MHz1506MHz
ブーストクロック1770MHz1785MHz1665MHz1708MHz1708MHz
メモリクロック12Gbps8Gbps
メモリ容量6GB GDDR64GB GDDR56GB GDDR53GB GDDR5
メモリインターフェイス192bit128bit192bit
最大バンド幅288GB/s192GB/s128GB/s192GB/s
消費電力120W75W120W
電源8pinなし6pin6pin

GTX 1650のベンチマーク

各ゲームタイトルを、フルハイビジョンの最高画質設定で動作させた時のフレームレート(fps)です。
結果を抽出した全10タイトルのうち「Dragon Quest XI」「Grand Theft Auto V」「Rainbow Six: Siege」を除く、7タイトルで60fpsを下回っています。

そのため該当タイトルでGTX 1650を使用する場合は、画質を落とすべきだと言えるでしょう。

フレームレートGTX 1660 TiGTX 1660GTX 1650GTX 1060 6GBGTX 1060 3GBGTX 1050 Ti
Assassin's Creed Odyssey52.846.831.434.426.219.8
Battlefield V95.884.557.972.660.842.7
Dragon Quest XI120.6108.770.288.981.251.3
Far Cry 594.482.456.173.865.343.7
Ghost Recon Wildlands52.846.831.740.635.124.6
Grand Theft Auto V127.8112.174.197.790.161.0
Monster Hunter World66.057.737.844.740.526.1
Rainbow Six: Siege170.1149.1101.5115.3107.471.0
Rise of the Tomb Raider90.980.451.959.052.434.6
The Witcher 378.269.544.559.554.834.7

GTX 1650基準の対比率

先程のベンチマークの結果を参考にすると「GeForce GTX 1660 Ti」と「GeForce GTX 1660」は、
GeForce GTX 1650に対して、それぞれ「+71%」および「+51%」有利な結果となるようです。

その一方で前世代の「GeForce GTX 1060 6GB」および「GeForce GTX 1060 3GB」も健闘しており、後者ですら「Assassin's Creed Odyssey」を除くベンチマークでGeForce GTX 1650に勝利しています。

GTX 1650基準GTX 1660 TiGTX 1660GTX 1060 6GBGTX 1060 3GBGTX 1050 Ti
Assassin's Creed Odyssey168%149%110%83%63%
Battlefield V165%146%125%105%74%
Dragon Quest XI172%155%127%116%73%
Far Cry 5168%147%132%116%78%
Ghost Recon Wildlands167%148%128%111%78%
Grand Theft Auto V172%151%132%122%82%
Monster Hunter World175%153%118%107%69%
Rainbow Six: Siege168%147%114%106%70%
Rise of the Tomb Raider175%155%114%101%67%
The Witcher 3176%156%134%123%78%
平均171%151%123%109%73%
差分+71%+51%+23%+9%-27%

GTX 1050 Ti基準の対比率

前世代の「GeForce GTX 1050 Ti」と現世代の「GeForce GTX 16XXシリーズ」では、全てのタイトルで前者が勝る結果はありませんでした。
GeForce GTX 1660シリーズに至っては+100%以上の性能差を見せつけており、GeForce GTX 1050 Tiからの買い替えも選択肢となり得ます。

GTX 1050 Ti基準GTX 1660 TiGTX 1660GTX 1650GTX 1060 6GBGTX 1060 3GB
Assassin's Creed Odyssey267%236%159%174%132%
Battlefield V224%198%136%170%142%
Dragon Quest XI235%212%137%173%158%
Far Cry 5216%189%128%169%149%
Ghost Recon Wildlands215%190%129%165%143%
Grand Theft Auto V210%184%121%160%148%
Monster Hunter World253%221%145%171%155%
Rainbow Six: Siege240%210%143%162%151%
Rise of the Tomb Raider263%232%150%171%151%
The Witcher 3225%200%128%171%158%
平均235%207%138%169%149%
差分+135%+107%+38%+69%+49%

コストパフォーマンス

記事掲載時点における、各グラフィックボードの最安価格です。
下のテーブルとグラフでは、この最安価格を元に「フレームレートの商」を求めました。

GTX 1660 Ti GTX 1660 GTX 1650 GTX 1060 6GB GTX 1060 3GB GTX 1050 Ti
32,940円 27,000円 18,900円 24,105円 22,452円 15,098円

つまり金額が低ければ低いほど、コストパフォーマンスが高いGPUを採用していると言えます。
ちなみに平均結果は下記のとおりで、左のGPUほどコストパフォーマンスに優れています。

GTX 1660 > GTX 1650 > GTX 1660 Ti > GTX 1060 6GB > GTX 1050 Ti > GTX 1060 3GB

ゲームタイトル名GTX 1660 TiGTX 1660GTX 1650GTX 1060 6GBGTX 1060 3GBGTX 1050 Ti
Assassin's Creed Odyssey624円577円602円701円857円763円
Battlefield V344円320円326円332円369円354円
Dragon Quest XI273円248円269円271円277円294円
Far Cry 5349円328円337円327円344円345円
Ghost Recon Wildlands624円577円596円594円640円614円
Grand Theft Auto V258円241円255円247円249円248円
Monster Hunter World499円468円500円539円554円578円
Rainbow Six: Siege194円181円186円209円209円213円
Rise of the Tomb Raider362円336円364円409円428円436円
The Witcher 3421円388円425円405円410円435円
平均395円366円386円403円434円428円

まとめ

GTX 1650のベンチマークスコアまとめ

  • GeForce GTX 1660 Tiは、GeForce GTX 1650と比べて「約71%」性能が高い
  • GeForce GTX 1660は、GeForce GTX 1650と比べて「約51%」性能が高い
  • GeForce GTX 1650は、GeForce GTX 1060に劣るが「GeForce GTX 1050 Ti」に勝る
  • GeForce GTX 1650は、画質を落とせばフルHDでもゲームが可能で「補助電源」も不要である

参考元:EVGA GTX 1650 SC Ultra Black 4 GB Review




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