【Vega 9】Ryzen 5 3580U Microsoft Surface Editionとは？

Radeon Vega 9 Graphicsを内蔵したAPUのひとつである、Ryzen 5 3580U Microsoft Surface Edition。
今回の記事では、この「Ryzen 5 3580U Microsoft Surface Edition」のゲーミング性能を主に検証してみます。

Surface Laptop 3 紹介ムービー

2019年10月23日に発売された「Surface Laptop 3」の15インチモデルに採用されている「APU」のことです。
AMDとMicrosoftがSurface向けに設計したため、現時点で他メーカーへの採用は確認できていません。

Ryzen 5 3580U Microsoft Surface Editionは4コア8スレッドで駆動し、クロックは2.1～3.7GHzです。
グラフィックにはRadeon Vega 9 Graphicsを内蔵しており、負荷の低いゲームなら問題なく動作します。

項目	Ryzen 5 3580U Microsoft Surface Edition
コア数	4コア
スレッド数	8スレッド
基本クロック	2.1GHz
最大ブースト・クロック	3.7GHz
L1キャッシュ合計	384KB
L2キャッシュ合計	2MB
L3キャッシュ合計	4MB
最大メモリー速度	2400MHz
メモリー・チャネル	2ch
内蔵グラフィックス	Radeon Vega 9 Graphics
グラフィックス・コア数	9コア
グラフィックス周波数	1300MHz
対応ソケット	FP5
TDP	15W

サンプルとして使用したのは、15インチのSurface Laptop 3である「V4G-00018」です。

マイクロソフト

Ryzen 5 3580U Microsoft Surface Editionを搭載したPCで、CPU-Zを起動した結果です。

検証バージョン：CINEBENCH R20.060

サンプルの実スコアは、マルチコアが「1520」で、シングルコアが「359」でした。

CINEBENCHのベンチマーク実行後に表示される、Ryzen 5 3580Uと近いスコアのCPUです。

CINEBENCH R20	マルチコア	シングルコア	CPU名
Xeon Premium 8168	16536	476	Core i7-7700K
Xeon E7-4890 v2	12986	400	Ryzen Threadripper 1950X
Ryzen Threadripper 1950X	6670	379	Xeon Premium 8168
Ryzen 7 1700X	3455	378	Ryzen 7 1700X
Xeon E5-2697 v2	3225	359	Core i7-6700HQ
Xeon X5650	2705	359	Ryzen 5 3580U
Core i7-7700K	2420	298	Core i7-4850HQ
Core i7-6700HQ	1647	283	Core i5-3550
Ryzen 5 3580U	1520	280	Core i5-5300U
Core i7-4850HQ	1509	255	Xeon E5-2697 v2
Core i5-3550	1059	197	Xeon E7-4890 v2
Core i5-5300U	541	191	Xeon X5650

定番の3DMarkに加え、国内でプレイヤーの多い2種類のオンラインゲームで検証しました。
ただし3DMarkについては「GRAPHICS CARD IS NOT RECOGNIZED」の表示が解消できなかったため、実際の性能を表していない可能性があります。

ちなみにドラゴンクエストXついては、最高画質で快適にプレイ可能という結果に。
その一方でファイナルファンタジーXIVは、状況により解像度もしくは画質を変更すべきだと言えます。

ベンチマーク	総合スコア	Graphics Score （解像度）	Physics Score （画質）	Combined （評価）
NIGHT RAID 1.0	8540	10188	4456	-
SKY DIVER 1.0	7953	8166	7229	7611
CLOUD GATE 1.1	12281	17641	5952	-
ドラゴンクエストX 1.51	6706	1920×1080	最高品質	快適
ファイナルファンタジーXIV	2227	1920×1080	最高品質	普通