【8コア】Ryzen 7 5700UとRyzen 7 4700Uとの違い【性能比較】

モバイル向けRyzen 5000シリーズのコードネーム「Lucienne」に属した、Zen 2+Vega構成のRyzen 7 5700U。
今回の記事ではこの「Ryzen 7 5700U」と前世代の「Ryzen 7 4700U」の性能を、ベンチマークで比較します。

CPUの性能比較

Ryzen 7 5700Uはこの記事を初公開した2021年3月の時点で、最も「最新世代」のモバイル向けCPUです。
8コア16スレッドで駆動しながらも、TDP15Wと前世代のRyzen 7 4700Uと同じ省電力設計となっています。

CPUベンチマーク比較

毎回性能比較の慣例となっている「Cinebench」と「CPU-Z」のベンチマーク結果です。

2つのCPUの増減率を比較すると、Ryzen 7 5700Uが「Cinebench R20（Multi）で約39%優位」です。
この性能の差は、CPU-Zでもマルチスレッドとシングルスレッドの両方で同様の結果が現れています。

GPUの性能比較

左の画像が、Ryzen 7 5700U搭載PCに内蔵されている「AMD Radeon Graphics」の情報です。
右の画像が、Ryzen 7 4700U搭載PCに内蔵されている「AMD Radeon Graphics」の情報です。

どちらも同じGPU名ですがRyzen 7 5700Uが「8コア」で、Ryzen 7 4700Uが「7コア」です。

検証機仕様比較

比較用の検証サンプルには似通ったスペックのものを用意していますが、あくまで別個体。
そのため記事内の全てのベンチマークは、参考値として認識して頂くようお願いいたします。

ゲーミング性能比較

GPUベンチマークを比較すると、Ryzen 7 5700Uが「Time Spyで約29%優位」です。
一部の値が存在しないのは、測定時期が異なり3DMarkのバージョン違いで非対応の項目があるためです。

総合性能比較（PCMark 10）

パソコンの総合的な性能を測定する目的で用いられる、ベンチマークソフト「PCMark 10」のデータです。
双方を比較すると、Ryzen 7 5700UがRyzen 7 4700Uに対して「総合スコアで約7%優位」です。

全体的にはRyzen 7 5700UがRyzen 7 4700Uよりも優秀な傾向で、あえて前世代を購入する意味は皆無。
データ上ではアプリ起動速度、基本性能、ビデオチャットで劣っていますが、その差は2～4%程度です。

Ryzen 7 5700Uはとくに「レンダリング」「写真編集」「コンテンツ制作」の値で引き離しています。

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