汎用性に優れたUSBの登場により、採用マザーボードが消えつつあるインターフェースのひとつPS/2。
今回の記事ではUSBとPS/2の違いや、標準日本語配列のキーボード「SKB-L1BK」をレビューします。
SKB-L1BKの特長
- PS/2対応
- BIOSやUEFIの設定に左右されず、トラブルの少ないインターフェースです。
- 日本語配列
- スタンダードな標準日本語配列のため、入力に戸惑うことがありません。
- 排水機能搭載
- 液体がこぼれた時のために、キーボード裏面から排水できる設計です。
USBとPS/2の違い
USBの利点と欠点
USBの大きな利点は、PCが通電したままで脱着できる「ホットプラグ」に対応していることです。
- 汎用性に優れている
- 転送速度が高速で快適に使用できる
- コネクタが破損しにくい
- ドライバとの相性が出やすい
- キーの同時押し認識数に劣る
- コネクタの表裏がわかりにくい
PS/2の利点と欠点
PS/2の大きな利点は、マザーボードで「PS/2 Simulator」を有効化しなくとも認識する点です。
- ドライバの相性が出にくい
- キーの同時押し認識数に優れる
- コネクタの表裏がわかりやすい
- USBに比べ使用用途が限られている
- ホットプラグに対応していない
- コネクタが破損しやすい
商品説明
このキーボードは標準日本語配列に対応しており、Windows 10でも使用可能です。
コンパクトなサイズを実現しながら、ショートカット機能も備えています。
商品の特長や、万が一の時に安心な「排水機能」について記載されています。
キーの入力方式は、しっかりとした深い押し心地のメンブレン方式です。
キートップの印字は、安価な製品にありがちなシールのようです。
本体右上部には、インターネット・メール・ミュートのショートカットキーを搭載しています。
本体裏面各所に存在する小さい穴は、前述の排水を行なうためのものです。
ただしあくまで非常用の機能となっており、防水や防滴仕様ではありません。
SKB-L1BKの重量は、ケーブル抜きで「約478g」でした。
まとめ
自作パソコンやBTOパソコンを所持しているなら、ひとつは用意しておきたいキーボードです。
USBと違いPS/2で接続することにより、Windowsが起動するまでのトラブル時にきっと役立ちます。
またコンパクト設計やショートカット機能、排水機能など安価でありながら基本機能が充実。
しかしメンブレン方式を採用しているため、お世辞にも文字入力がしやすいとは評価できません。
とはいえこの商品の真髄は、あくまで日本語配列かつPS/2に対応していること。
基本的にPCのメンテナンスに限って使用し、普段使うキーボードには別商品を用意すべきでしょう。
- インターフェイスに、ほぼ必ず認識するPS/2を採用
- 便利な3つのショートカットキーを搭載している
- 液体がこぼれた時に役立つ、排水機能搭載
- 値段なりの質感で、キースイッチもメンブレン方式
- 鉄板が入っていないため、タイプスタイルによっては動く
- マザーボードがPS/2に対応しているか、事前に確認する必要がある