価格.comの人気売れ筋ランキングにおいて1位となっている、Western Digitalの8TB HDDであるWD80EAZZ。
今回の記事では「WD80EAZZ-00BKLB0」の性能をいくつかのベンチマークで測定し、レビューしてみます。
WD80EAZZの特長
WD80EAZZはWestern Digitalから発売されている、WD Blueシリーズに属したSATA接続の「8TB HDD」です。
記録方式には従来の「CMR」を採用しており、回転速度は5640rpm/sで128MBキャッシュを内蔵です。
WD80EAZZの特長まとめ
- 静音・低発熱・低消費電力をコンセプトにしたWD Blueシリーズに属している
- 8TBという大容量であるから、フルHDよりもさらに高精細な4K映像の保存に向く
- 記録ヘッドの衝突を防ぐ、NoTouch Ramp Loadテクノロジーを搭載している
- 別途ダウンロードすれば「Acronis True Image WD Edition」が利用できる
- 長期間の利用を実現するため、2年間の製品保証が付属している
公式サイト:Western Digital
WD80EAZZの情報
WD80EAZZの情報を「CrystalDiskInfo 8.13.3 x64」で表示させた結果です。
今回性能を測定するWD80EAZZのモデルナンバーは「WD80EAZZ-00BKLB0」です。
WD80EAZZの仕様
仕様比較 | WD80EAZZ |
---|---|
流通型番 | WD80EAZZ WD80EAZZ-EC |
JANコード | 0718037894157 |
検証モデルナンバー | WD80EAZZ-00BKLB0 |
シリーズ | WD Blue |
容量 | 8TB(実容量7452GB) |
インターフェース | SATA 6Gb/s |
Advanced Format | 対応 |
内部転送レート | 170MB/s |
キャッシュ | 128MB |
回転速度 | 5640rpm/s |
記録方式 | CMR |
保証期間 | 2年 |
WD80EAZZの保証期間(RMA)
WD80EAZZの保証期間を下の公式サイトから確認したところ、購入日から「3年間」でした。
WD80EAZZ-ECの違い
前回紹介した6TB HDDの「WD60EZAZ-RT」と「WD60EZAZ-EC」とに、製品仕様の違いはありませんでした。
型番の末尾にあるECとは流通経路を表しており、後者のWD60EZAZ-ECは「通販専用型番」という扱いです。
つまり8GB HDDのWD80EAZZ-ECも同じ命名がされているなら、やはり製品仕様に違いはないと考えます。
中身は同じです('ㅂ' )
ECは通販専用型番ですね。— WD Japan公式 (@WesternDigiJPN) April 8, 2020
WD80EAZZの商品内容
こちらがWestern DigitalのWD Blueシリーズの8TB HDDである「WD80EAZZ」のパッケージです。
今回購入したショップは「ツクモネットショップ」で、なぜか茶箱(バルクパッケージ)で到着しました。
一般的なリテールパッケージと違い、正面で「シリアルナンバー」や「仕様」が確認できます。
パッケージを開梱すると、緩衝材に包まれた「WD80EAZZ」と「テックウィンドの製品保証書」が現れました。
緩衝材を取り外すと、静電気防止袋で保護された「WD80EAZZ」が確認できます。
静電気防止袋を取り外した状態です。
この時点で、天面のデザインがWestern Digitalらしくないことに気づきました。
WD80EAZZの正面です。
WD80EAZZの側面です。
WD80EAZZの背面です。
WD80EAZZの底面です。
基板部分を拡大してみました。
コネクタ部分を拡大してみました。
WD80EAZZの重量は、実測で「約701g」でした。
WD80EAZZのベンチマーク
計測に使用したのは、マザーボードの「SATA 6G」です。
ベンチマーク計測PC | 内容 |
---|---|
OS | Windows 10 Pro 64bit |
マザボード | ASUS「TUF Z390-PLUS GAMING」 |
CPU | Intel「Core i9-9900K」 |
メモリ | Corsair「CMK16GX4M2A2666C16」 |
グラフィックカード | GIGABYTE「GV-N2070WF3-8GCC1」 |
ストレージ | Intel「SSDPEKKW256G8」 |
電源 | Cooler Master「RS750-AMAAG1-JP」 |
CrystalDiskMark 8.0.4 x64
HD Tune Pro 5.75
読み込み速度
書き込み速度
ATTO Disk Benchmark 4.01.0f1
WD80EAZZのレビューまとめ
ランダムアクセスに不安が残る「SMR」ではなく、従来の「CMR」を採用した8TB HDDです。
しかもCMRを採用しながら長らく人気を不動の1位にしていた、ST8000DM004に匹敵する価格を実現。
そのため現在の順位は、WD80EAZZ、WD60EZAZ-RT、ST8000DM004の順へと入れ替わることになりました。
データの書き換え速度に不安がある「SMR」でもなく、忌避されがちなあの「Seagate」でもない。
つまり8TB HDDとして、やっと選択しても良い製品が発売されたと言えるでしょう。
ベンチマークの速度を見てみると、空の状態で測定したとはいえ一般利用では十分な速度。
もちろん編集作業やゲームには向きませんが、容量単価ならSSDとは大きな開きがあります。
そして気になる騒音についてはアクセス時に多少聞こえたものの、よほど神経質でなければ問題ない印象。
そのためPCケースに3.5インチHDDを1基のみ搭載するのであれば、まず候補となる製品ではないでしょうか。
――そのほか余談として、個人的に筐体のデザインがHGST寄りになっていることが気になるところ。
もしWestern Digitalよりも耐久性が見込めるのであれば、今後私が購入するHDDはこれ一択になります。
SMRとCMRの違い
ちなみに「SMRとCMRの違い」は、別記事で詳しく解説しています。
-
【HDD】8TBのST8000DM004 レビュー【SMRとCMRの違い】
コストパフォーマンスに優れた8TBの3.5インチHDDとして人気となっている、SegateのST8000DM004。
今回の記事ではこの「ST8000DM004」のレビューに加え、記録方式のSMRとCMRの違いを解説します。続きを見る
🪙今年最後のAmazon Pay:Amazonギフトカード大還元祭
📕毎日無料で読めるマンガアプリ「Amazon Fliptoon」
🎧移動中が学習時間。Audible 3ヶ月99円キャンペーン
🎵空間オーディオ対応。最初の3か月無料で音楽聴き放題
📣お買い物の前に。最大12%ポイントアップキャンペーン
続きはこちら ⇒ 最新のレビュー記事を見る