WN-AX1167GR v6プラス対応無線ルーター レビュー

2017年11月23日

安価でありながらv6プラスとDS-Liteに対応した、無線ルーターのWN-AX1167GR。
今回の記事ではZOOT NATIVEで利用する、この無線ルーターについて解説します。

WN-AX1167GR 紹介動画

WN-AX1167GRの特長

I-O DATA 公式サイト

IPv6対応
IPv4 over IPv6技術を採用した、v6プラスやDS-Liteに対応しています。
360コネクト搭載
360度全方向に電波の死角を作らない、ハイパワーアンテナ搭載です。
カンタン設定機能
スマホだけで設定が完結するカンタン設定で、QRコネクトも使えます。

商品説明


パッケージの表面です。


「WN-AX1167GR」という型番はパッケージの上部右側で確認できます。


パッケージの裏面です。


本来はIPv6に対応させるため、ファームウェアのアップデートが必要となっているWN-AX1167GR。


しかし新パッケージではあらかじめIPv6ファームウェアが適用されており、更新は不要でした。
旧パッケージと新パッケージの違いは、パッケージの左下にIPv6対応表記があるか否かです。


パッケージの裏面では、各機能について掲載されています。


開梱したところです。


商品内容は2種の取扱説明書、無線ルーター、ACアダプタ、LANケーブル、スタンド、設定シールです。


本体の前面です。
他社でありがちなLEDランプが全く存在しないという、珍しいデザインです。


本体左側面です。


本体背面です。


本体右側面です。


本体の外観です。


筐体は「ミレニアム群青」というカラーを採用した、つや消し仕様です。


筐体上部と全面方向には溝が設けられています。


この溝付近には小さなスリットが存在し、筐体内部の熱を排出する構造になっています。


筐体側面の片側も溝のようなものがありますが、ここには後述するスタンドを取り付けます。


標準で付属している円上のスタンドです。


筐体背面です。


左から電源端子、WANポート、LANポートです。


そして動作モードの切り替えスイッチと、WPSボタンが存在します。


筐体底面です。


左から初期化スイッチ、SSIDとパスワード、MACアドレスおよびシリアルナンバーが存在します。


筐体底面にスタンドを取り付けたところです。


筐体側面にスタンドを取り付けたところです。
この状態は壁掛けの際に役立ちます。


無線ルーターの動作に不可欠なACアダプタです。


入力電圧は国内向けになっています。


SSIDとパスワードが記載された、設定用のシールです。
2GHzと5GHzのパスワードは共通なうえ、数字だけですから入力も簡単です。


ONU/HGWとの接続に使用するLANケーブルです。


今回の無線ルーターであるWN-AX1167GRの重量は、スタンド付きで約281gでした。

DS-Liteの設定方法

DS-Liteを設定するには、IPv6に対応したファームウェアの適用が必要です。
もしIPv6対応表記のない旧パッケージを購入した場合は、こちらを参考にして下さい。

WN-AX1167GRのファームウェアをアップデートする方法

ファームウェアの更新が完了、もしくはIPv6対応表記の新パッケージの場合は次に進みます。
有線LANもしくは無線LANでWN-AX1167GRにログインし、内部の設定変更が必要です。

詳しい内容については、別ページにまとめています。

WN-AX1167GRでDS-Liteを設定する方法

DS-Liteの効果について

同じ時間帯に同じPCで計測した結果です。

ZOOT NATIVEでDS-Liteを無料で試す方法

機器:PR-400KI
接続:OCN(IPv4 PPPoE)
速度:646.88Kbps(80.17KB/s)

機器:WN-AX1167GR
接続:インターリンク(DS-Lite)
速度:229.65Mbps(28.71MB/s)

無線LANの性能について

最高実測値

無線ルーターの直近で計測した速度です。
2GHzの平均速度が182.7Mbpsで、5GHzの平均速度が374.3Mbpsでした。

メーカー検証値

トラブルサポート

自動設定ができない場合

私が検証した環境は、NTT西日本のフレッツ 光ネクスト ファミリー隼です。

レンタルしている機器は、PR-400KIというHGW(ホームゲートウェイ)。
このHGWにOCN(IPv4 PPPoE)と(IPv6 PPPoE)で、2セッション設定している状態でした。

当初スマホで設定したのですが自動設定が通らず、インターネットへ接続できない状態に。

WN-AX1167GRとHGWのアドレスが192.168.0.1で被っていることに気づき、
WN-AX1167GRのアドレスを変更したにも関わらず、やはり自動設定は通らないまま。

結局いくつかの設定変更を試したところ、IPv6 PPPoE接続が原因だったようです。

IPv4 PPPoEとIPv6 PPPoEを共存されている環境の方は、IPv6 PPPoE接続を切断すると良いでしょう。
設定変更はHGWにログインし「接続先設定(IPv6 PPPoE)」から「接続先の情報」で行えます。

自動切断される場合

HGWの設定が原因のようです。

HGWにログインし「接続先設定(IPv6 PPPoE)」から「拡張設定」に進みます。
そしてLAN側プレフィックスを「手動設定(NGNプレフィックス固定)」に変更します。

まとめ

家庭用向けの無線ルーターといえば「BUFFALO」という風潮の中、業界に復帰したI-O DATA。
ネットワーク製品から離れていたこともあり心配していた品質も、通常運用では気にならない性能です。

特長してはまず、IPv4 over IPv6技術を採用したv6プラスやDS-Liteに対応していること。

スマートフォンの普及や動画サイトの乱立により、近年急激に増加しているネットワークトラフィック。
v6プラスやDS-Liteを利用すれば速度向上が期待でき、ストレスのないインターネットが楽しめます。

つぎに、全方向360度に電波の死角を作らない360コネクトに対応していること。
より電波が安定しやすい環境を構築できるため、メーカーから一押しの機能だと案内された技術です。

そしてQRコネクトや、ルーターの引っ越しが簡単なWi-Fi設定コピー機能の存在。
初心者が躓きがちな設定部分をサポートする機能群は、確かに使いやすい設計となっていました。

そのほか送信電波を自動調整して安定性を高める、ビームフォーミングにも対応。
ノイズなどによる速度低下を防ぎ、データ量が比較的多い動画視聴も快適に行えます。

ちなみに実際に使用したところ、有線LAN・無線LANともにスムーズな通信を実現。
v6プラスやDS-Liteであれば、初期設定時に面倒なプロバイダ情報の投入も必要ありません。

しかし唯一見逃せない欠点は、スタンドを取り付けるとSSIDやパスワードが隠れること。
SSIDとパスワードが記載されたシールが付属しているものの、紛失すると面倒です。

さらにスタンドがスライド式ではなくハメコミ式となっており、取り外しが大変難しい構造。
無理に外そうとすると爪が割れそうになるため、この構造の改善は不可避だと考えます。

  • v6プラスだけでなくDS-Liteにも対応している
  • 有線LAN・無線LANともに比較的安定している
  • 設定が簡単なため初心者でも導入しやすい
  • 動作状態を表すLEDランプが存在しない
  • 底面にスタンドを取り付けると無線LANの情報が隠れる
  • スタンドの爪が硬すぎて取り外しに大変苦労する

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